オーガストウォーズのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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オーガストウォーズ

[オーガストウォーズ]
AUGUST. EIGHTH
(AVGUST. VOSMOGO)
2012年上映時間:132分
平均点:6.46 / 10(Review 13人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-08-10)
アクションSFファンタジー戦争もの
新規登録(2014-01-05)【8bit】さん
タイトル情報更新(2014-10-25)【DAIMETAL】さん
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監督ジャニック・ファイジエフ
キャストスヴェトラーナ・イワノーワ(女優)クセーニア
エゴール・ベロエフ(男優)ザウール
アルチョム・ファディエフ(男優)チョーマ
アレクセイ・グシュコフ(男優)
脚本ジャニック・ファイジエフ
撮影セルゲイ・トロフィモフ
配給ブロードメディア・スタジオ
あらすじ
2008年8月。モスクワに住むクセーニア(スヴェトラーナ・イワノーワ)は、交際相手とバカンスを過ごすため、5歳の息子チョーマ(アルチョム・ファディエフ)を、南オセチアに住む別居中の父親ザウール(エゴール・ベロエフ)に預ける。しかし、グルジア軍が南オセチアに侵攻し、チョーマが一人取り残されたことを知ったクセーニアは、南オセチアへと向かう。
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6.《ネタバレ》 ロシア映画とは知らず、なんとも微妙な時期に観てしまった。
ロシアが望まぬ戦争に巻き込まれるという設定は、まるで現在のウクライナ侵攻を写したような既視感さえある。
しかし、映画自体の出来栄えは見事というしかない。
戦地に一人取り残された少年は、父、そして父が亡くなった後は母を自分を守ってくれるロボットに見立てて、苦難を乗り越えていく。
戦闘が終わった後、ロボットの話を続ける母親に「ロボットの話はいいから、父さんの話を聞かせて」という少年の成長が微笑ましい。
若い母親も、激しい戦闘の中で人が人としてどうあるべきかということを学び、本当に愛すべきが誰なのかということに気づいていく。
亡くなった父親も、最後まで若い母親を守ろうとした兵士もかっこよかった。
臨場感たっぷりの戦闘シーンの中に、兵器をロボットに見立てたCGがうまくブレンドされていて、なかなかの見応え。
ロシア映画もなかなかやるな、と思うことが最近増えてきた気がする。
いや、いい映画。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-08 11:20:01)
5.《ネタバレ》 ロシア軍の全面協力による製作ということで、戦闘のリアリティが凄い。
軍の通信が妨害されて使えないのに携帯電話は使えるのが現在のウクライナの状況とそっくり。
兵力や装備で上回ってるはずのロシア軍が市街戦で苦戦を強いられるのもまるで予言のよう。
ジョージアを相手にこれだけ苦戦したのにウクライナに勝てると思ったプーチンはどうかしてるとしか思えない。
CGによるファンタジー演出とか、子供を助けに行く母親を主人公にしてる辺りが戦争映画らしくなくて斬新。
どうせロシア側の視点で描かれたプロパガンダでしょとか思ってたけど、ちょっと想像と違うとこもあって意外だった。
ジョージアの兵士がいい人だったり、戦争の犠牲になるのは民間人だということが描かれている良い作品でした。
もとやさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-01 20:11:01)
4.《ネタバレ》 ロシア製の堂々たる娯楽大作です。正直こんなに‟こなれた”映画を作ってくるとは驚きました。男優も女優も画面負けしない一流どころで、まあ冒頭のCGの出来はさておき人間が演じる部分には画の背景や質感に安っぽさがありません。とりわけ世界水準レベルなのが戦闘場面で、砲弾散らかるガレキだらけの現場のリアリティはもとより、狙撃兵からの攻撃がいつ来るのか静と動の描き分けが巧みで緊迫感を煽ります。ここらの演出の洗練ぶりは「ブラックホーク・ダウン」や「フルメタルジャケット」等の先達からきちんと学んでいるような感があります。
惜しむらくはいろんな娯楽要素を盛りすぎかなあ、ということ。CG仕立てのクリーチャーらが跋扈する様子はSFバトルのようで非現実気分になりますが、しかし人の命が軽い戦地の不条理や酷さは「ハート・ロッカー」レベルですし、箸休め的にちょっとしたロマンスまでぶっこんで節操がないまでのごった煮の様相を呈しています。作品を壊すほどにバランスが悪いわけではないですがね。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-09 23:41:21)
3.ロボットのCGもよく出来てるし、バトルシーンも今まで見たどんな戦争映画よりもリアリティがあって、とても丁寧に作ってある。これをたったの1600万ドルで作っただと…?邦画負けてるよ~。邦画には邦画の良さはあるけど、そろそろこれくらいは手間暇かけてもいいんじゃない?
にしきのさん [CS・衛星(吹替)] 7点(2016-07-16 14:24:48)
2.冒頭でいきなりぬる~いCG全開、「この映画、大丈夫なの~?」とハラハラしてしまいますが、映画が進むに従い、ちゃんと物語でハラハラさせてくれます。幼いひとり息子を前の夫の実家に預けたママさんが、息子の滞在先付近で紛争が発生したと聞き、必死に息子のもとへ駆けつけようとするオハナシ。乗っているバスが何者かの攻撃を受ける場面や、逃げ込んだ建物が攻撃を受ける場面なんかで、崩壊の過程が結構緻密に描かれていて、こういう描写にやっぱり手に汗握るんですね。凄惨な描写は比較的抑制されていて、でもそれを補うように、登場する数々の戦車が戦場らしい雰囲気をちゃんと作り出していたり。残酷描写に走らず、逆に、少年の夢想を利用してファンタジーを絡めてきたのが、(どの程度、成功していると言えるかはともかく)味付けとしては非常にユニークで、物語のご都合主義的な部分、希望めいた部分も、イヤミを感じさせることなくソレっぽく収めてしまう。
何よりも、この主人公のママさんの奮闘ぶりが、いいんですね。最初は場違いなミニスカート姿だったのが、ヘルメットを被って戦場を切り抜け、最後はたった一人、チョコチョコと走っていく姿、何ともけなげで、いとおしくって。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-27 17:16:02)(良:1票)
1.《ネタバレ》 親子愛を描いた映画は数多くありますが、ギャルママを主人公とした本作はかなりの変わり種でした。映画の出来は、このキャラクターの完成度に掛かっていたと言っても過言ではないのですが(一般に、ギャルママは批判の対象とされることはあっても同情されることは少ない)、本作はこれを見事にやりきっています。「ママだって恋がしたいし~」というこの人の浮ついた行動がすべての発端となるのですが、たまに子供の方を向いていないことはあっても、決して悪い母親ではないという点をきちんと描けているので、作品の視点が非常に安定したものとなっているのです。これを演じる女優さんについても、登場時点では「若くて綺麗すぎて、人の親には見えない」という印象だったのですが、そんな彼女がどんどん母の顔になっていくので驚かされました。ロボットが出てくるファンタジーと見せかけておいて、直球勝負の親子愛を見せてくる。この落差の付け方、良い意味での裏切られ方は非常に気持ちがよかったです。。。
南オセチア紛争については、グルジア側から描かれたレニー・ハーリン監督の『5デイズ』が先行していましたが(そちらでは、ロシア軍が暴虐の限りを尽くしている)、それに負けじと、こちらもロシア軍全面協力で凄まじい戦闘シーンを作り上げています。グルジア軍が虐殺行為を行っているというセリフには「やれやれ」という感じでしたが、そうした政治的偏りを度外視すれば、これがなかなかイケる戦争映画に仕上がっています。戦争の恐ろしさだけではなく破壊の美しさも描けているという引き出しの多さで、その完成度は『5デイズ』を圧倒しています。また、最後の最後に主人公を助けた人物の存在によって、ある程度の中立性を保とうとしている姿勢にも納得できました。。。
唯一残念だったのは、リアリティとファンタジーの絡ませ方が不十分だったという点です。ようやく出会えた息子は気絶寸前で完全な傍観者と化しており、ファンタジーらしい場面と言えば、たまにロボットが追いかけてくる程度。これでは、ファンタジーという設定を切り捨てて、普通の戦争映画にしても作品が成立してしまいます。『ビッグ・フィッシュ』や『ライフ・オブ・パイ』のように、ファンタジーが現実を追い越し、虚構にこそ真理があるという瞬間を垣間見せてくれれば、ファンタジーの体裁をとった意義も感じられたのですが。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-02-15 15:45:31)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 6.46点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4215.38%
517.69%
6215.38%
7646.15%
817.69%
917.69%
1000.00%

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