2.《ネタバレ》 女をビンタする姿が世界一サマになる男(笑)アラン・ドロン。メチャメチャかっこいい~!同じ“特急”でも、やっぱりアノ映画とはぜんぜん違いますよね(当たり前)。揺れてるし(笑)。
冗談はさておき、この映画ではとても印象的な場面がいくつかありました。
まず一つ目は、アラン・ドロンがくわえ煙草でピアノを弾くシーン。こんなシーンが日本の連ドラとかで出てくると、たいていは手の部分を避けるようにして撮るのですが、この映画では本当に本人がピアノを弾いている!カッコイイィ!そのときのカトリーヌ・ドヌーヴの登場の仕方もまた良かった。余談ですが、マルクを注射で絶命させるシーンも、日本のドラマとかで良く見る映像だと、針先を皮膚に当てるまでを写してそこから先は写さないことがほとんどですが、あのシーンでは本当に体内に薬液(もちろん生理食塩水であることは間違いないと思うが・・・手の部分だけは本当の看護婦さんがやってるのかな?)を注入している!
二つ目は、バーカウンターでアラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌーヴ、リチャード・クレンナの3人が並んでウイスキーを飲むシーン。目で語っています。カッコイイィ~~!
三つ目はやはり、最後にアラン・ドロンが表情を変えずハンドルを握るシーン(これが一番)。このシーンは、ウ~ン、なんと言ったらいいのか・・・とにかく名場面です!このシーンを見ずにアラン・ドロンは語れないと言っても過言ではないと思います。凱旋門がだんだん遠ざかっていくあの背景もとてもいいですよね。あのシーンを作った監督やスタッフも素晴らしいですが、あの真っ直ぐな道を作ったフランスという国、パリという街は本当に素晴らしい。
彼の出演作を見るのは「愛人関係」に続きこれで2作目なんですがやっぱり彼は哀愁漂う男という役が似合ってるみたいですね。最後のこのシーンも勿論なんですが、毅然と悪に立ち向かう役ながら多様な表情をだせるのはやっぱり凄いですよ。
エンドロールで流れる歌もとても良かったです。
あと、最後のほうに出てきた凱旋門が見えるホテル、泊まってみたい・・・。※