映画『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の口コミ・レビュー

ミッシング・チャイルド・ビデオテープ

[ミッシングチャイルドビデオテープ]
2025年上映時間:104分
平均点:6.67 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(2025-01-24)
ドラマホラーサスペンスミステリー
新規登録(2025-01-26)【ぴのづか】さん
タイトル情報更新(2025-01-28)【イニシャルK】さん
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キャスト森田想(女優)久住美琴
藤井隆(男優)塚本哲也
製作KADOKAWA
プロデューサー清水崇(総合プロデュース)
配給KADOKAWA
あらすじ
幼き日に一緒に遊んでいた弟が行方不明になり、今も尚見つからないままの敬太。そんな彼は行方不明者の捜索ボランティアとして活動していた。ある日、敬太宛てに実家の母親から亡き父の遺品とともに1本のビデオテープが届く。それは、弟が居なくなった日に敬太が撮ったビデオだった。霊感の強いルームメイトの司はそのテープから触れてはいけない何かを感じ取り処分すべきと進言するが、敬太は不快感を露わにして母親にテープを返しに行くと言い始める。そして二人は敬太の実家に向かうが、そこには彼の母親の姿はなかった…。第2回日本ホラー映画大賞を受賞した自らの同名短編作品を、近藤亮太監督が長編化して贈る。
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3.ネタバレ これはホラーはホラーでも所謂怪談噺ではないような?まぁ確かに人を惑わし連れ去る魔の山の話ということで括れば怪談噺のようにも思えますが、主人公の心の闇を描いたサイコホラーのように思えました。

勝手な解釈かも知れませんが、恐らくは弟の姿を見失った日、主人公は弟の変わり果てた姿を見ていた。ただ、死というものを直視した経験が心にキツく蓋をしてしまい、単なる嘘ではなく彼の視界から弟の姿は消え去ったのではないでしょうか?もしかしたら、捜索活動の中で弟の亡骸は発見されたのかも知れないし、廃墟だって消え去ることなくちゃんと地図上にもあるのかも知れない。人間の心の防御行動として、弟に関するあらゆる記憶や事実が、主人公の心の中では徹底して消去されたり改竄されたりすることはあるように思えます。なんなら司の存在だって脳内だけかも。まぁ聞きかじりの知識に基づいた推測に過ぎませんが。

ただ、そういった解釈だと解決できない要素もないことはなく(美琴の存在と彼女の経験する事象はその最たるものですね)、魔の山の齎した災厄と捉えた方がシンプルかも知れませんね。洋画で言うなら悪魔モノ。悪魔が登場すれば何でもアリの全部伏線回収可能。その方が解り易いかな?

でも、自分的にはサイコサスペンス的解釈の方が気に入ってます。ジャンプスケアや直接的表現を極力削ぎ落した映像表現は、その解釈の方が活きるような気がするので。あくまでも勝手な解釈をもとに7点献上です。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-04 14:30:21)《新規》
2.ネタバレ タイトル(&その字ヅラから想像される範囲の内容)も含め、根本的にはごく非常にオーソドックスな怪奇ばなし…だとも思うのですが、そこで今作がホラーとして提示するその恐怖の表現=どうやって怖がらせるのか、といった側面については、これも別にそこまでユニーク&奇抜で新規性に溢れるというモノでもなかったか…とは思いつつも、比較的高度でごく「オツ」な方のソレを志向して&ソレに完全に徹して&且つその上で全体としてかなり高度にソレを成功させていた、という、率直に言ってかなりの良作ホラーだと思われました。確かに、諸々の側面で『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の影響を非常に強く受けている(⇒特にあの「在ったり無かったりする建物」とか)という様にも思われますが、他方で、ココまで直接的に「ひと目で分かるホラー的存在」を映像内に持ち込むコト無く、しかも2時間近くをコレで観せ切ってしまう、てのはやっぱ凄いな…と素直に感心しております。とりあえず、今作は映画館で観るべきホラーかとは思われて居りますね。

第一に、展開運びは最初から最後まで中々に巧みだったと思われるのですよね。今作においてナニが怖いか…と言って、大きく一つは「不安・不可解・不穏」のもたらす怖さだと言うか、ただやはり最後まで観ても、その最大の「謎」というのは決してそれそのモノが効果的なトリックだと言える様なアイデアな代物ではない…とも思います。しかし、冒頭のシーンから実に巧~く常に「謎」=「不可解なコト・不自然なコト」を少しずつ残し続ける(⇒その一部は次のシーンで明かされる…のですが、またスグに次の引っかかりが出て来る+よく考えたらアレも変じゃない…?みたいなのもどんどん出て来る)、それに依って、まこと絶妙に居心地の悪い、どんよりと重~いイヤ~な空気が終始持続してゆくのですよね(⇒逆説的に実にホラー的に心地好かったですね)。後は、あの非常に画質の悪いビデオテープの映像が思った以上にまた気持ち悪いのと(⇒ドコでナニを映して驚かしてくるんだろう…?とジリジリと観てても、結局ナニも仕掛けてこない…というニクらしさ)、もう一点、音の使い方も全編通してホラー的にかなり上手かった・精密だったと思いました(⇒全然意識せずに偶然BESTIAで観てたのですが、望外に幸運だったかも知れませんね)。

最後にもう一度結論、冒頭からの不可解さがラストに向けて(収束してゆくのではなく)発散・破綻してゆくコトも含めて、全体的なホラー表現技法にも高度さの方がより強く感じられる、見かけに寄らずだいぶんハイレベル&玄人向けな方のホラーだったと言っても好かろうとは思うのです、が私としては実に非常に個人的嗜好にもマッチし、んで実際にも大いに楽しめる良作だったと思っております。再度、映画館でご覧頂ければと。
Yuki2Invyさん [映画館(邦画)] 7点(2025-02-01 16:17:36)
1.ネタバレ 第2回日本ホラー映画大賞受賞作品。
第1回の「みなに幸あれ」はとんだ期待外れだったが、本作はどうかなと早速見た。見た第一印象は「だいぶんマシだな」だった。
近藤亮太監督の特徴は「ヘタなCGの幽霊を見せないこと」だと思う。見せない怖さにこだわった作りは非常に良い。
中盤に唯一見える母親の霊もゾッとする怖さだ。このあたりのホラー的な演出は良かった。
だがお話はダメ。あれだけ謎をばら撒いておいて回収せずに終わっちゃダメだよ。道理でキャストが「続編を」とか言ってる訳だよ。
「光る君へ」じゃないけど「今日はここまで」が許されるのは連続ドラマだけだよ。
得点は7点にしたかったが上記の理由で6点にします。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 6点(2025-01-28 21:55:06)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 6.67点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6133.33%
7266.67%
800.00%
900.00%
1000.00%

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