楢山節考(1958)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。
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(レビュー・クチコミ)
楢山節考(1958)
[ナラヤマブシコウ]
1958年
【
日
】
上映時間:99分
平均点:
7.17
/
10
点
(Review 18人)
(点数分布表示)
(
ドラマ
・
時代劇
・
小説の映画化
)
新規登録(2003-11-22)【
ドラえもん
】さん
タイトル情報更新(2023-06-22)【
イニシャルK
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監督
木下恵介
キャスト
田中絹代
(女優)
おりん
高橋貞二
(男優)
辰平
市川猿之助(三代目)
(男優)
けさ吉
宮口精二
(男優)
又やん
望月優子
(女優)
玉やん
東野英治郎
(男優)
玉やんの兄
伊藤雄之助
(男優)
又やんの伜
三津田健
(男優)
挨拶する客(照やん)
織田政雄
(男優)
挨拶する客
小林十九二
(男優)
挨拶する客
西村晃
(男優)
挨拶する客
末永功
(男優)
村人
原作
深沢七郎
「楢山節考」
脚本
木下恵介
撮影
楠田浩之
成島東一郎
(撮影助手)
配給
松竹
特撮
矢島信男
美術
梅田千代夫
伊藤熹朔
編集
杉原よ志
録音
大野久男
西崎英雄
(録音助手)
照明
豊島良三
飯島博
(照明助手)
その他
IMAGICA
(現像)
原恵一
(Blu-rayオリジナル予告編監督)
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8.
これ貧乏ってことがポイントだ。貧乏ゆえの掟であって、食うこと(歯)が罪悪感を伴ってくる。その実感を出すために、この歌舞伎的な様式が必要になったのだろう。リアリズムで演出したのでは、実感が出なくなってしまうということ、これ映画の手法を考える上で大事なことだ。とにかく製作者の気迫が感じられる作品で、会社を説得させるために前年に『喜びも悲しみも幾歳月』を作ってヒットさせ、やっと本作を手がけることが出来たという。村の長老たちが並んでの、山送りの作法を伝える儀式の重苦しさなど素晴らしい。監督のフィルモグラフィーを眺めると、深沢七郎による本作と『笛吹川』の二作が質感の異なる岩として浮き出て感じられる。木下のこういう深沢七郎の残酷と共鳴する部分をどう捉えるか、ってのが監督について考えるとき避けては通れない気がする。
【
なんのかんの
】
さん
[映画館(邦画)]
8点
(2013-11-20 09:47:50)
《改行表示》
7.
楢山参りを控えた母親に対する息子の苦悩と葛藤が核になっているお話だが、
心情描写云々以前に、当然のことだけど圧迫感を感じるほど暗い。すべてがセット撮影、
演出面では歌舞伎の手法を取り入れ、舞台劇を観ているような印象を与えてくれる。
これはこれでいいと思うけど、映画でわざわざ舞台劇?という思いもなきにしもあらず。
田中絹代は相変わらずうまく、その演技は真に迫るものがあり、心にずっしりと響いてくる。
個人的には、もっと切ない雰囲気を出して欲しかったのだが・・・。
【
MAHITO
】
さん
[DVD(邦画)]
6点
(2012-02-29 02:33:10)
6.
セットで全部やってしまった貧相な画面にもどうにも違和感が残ったが、それ以上に、どこまでもしつこくかぶさってくる三味線の音が非常に耳障りだった。こういう寓話的な作品世界こそ、静寂が重要だと思うのだが。
【
Olias
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
4点
(2011-12-04 01:28:05)
5.
全編セット(最初は人形劇でも始まるのかと思った…)で撮影が行われ、舞台の手法を取り入れるなど、変わった映画という印象。俳優陣では役のために本当に歯を抜いた田中絹代に脱帽。凄まじい女優魂だ。ただ、自分に嘘をついてもしょうがないので正直に言うと、退屈だったし、セットによる撮影も逆効果としか思えなかった。今村昌平版は見ていないが、ほとんど同じ内容なら見ようとも思わない。生贄にしても姥捨てにしても、そのような文化に腹が立つだけで、感動など二の次になってしまう。
【
リーム555
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
4点
(2011-11-28 20:02:13)
(良:1票)
4.
ほとんど舞台劇ともいえる全編色彩豊かなセットで見せる、ある意味実験的な映画だと思う。口減らしのために老人を山に捨てるという貧しい村の伝説が今ひとつ現実味がわかなくて、のめり込むことができなかった。手法や芸術的価値は高いと思うが、あえて舞台の様な作品を映画として見せる意味に個人的には疑問が残る。正直、面白い作品とも言い難い。
【
きーとん
】
さん
[DVD(邦画)]
5点
(2010-09-04 20:56:43)
3.
素晴らしい演出。特に儀式のところの色が良かった。内容は日本的でしたね。姨捨駅に行ってみたくなりました。
【
すたーちゃいるど
】
さん
[DVD(邦画)]
7点
(2008-09-23 11:02:24)
《改行表示》
2.
セットがオズの魔法使いみたいだと思ったが、ライティングや場面転換など、今見ても斬新。演劇の手法をそのまま映画に持ち込んだ感じ。クライマックスの三味線も映像と一体化し、とてつもない臨場感を醸し出している。
【
カタログ
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
9点
(2007-12-01 00:41:15)
1.
深沢七郎が1956年に発表した原作を木下恵介が映画化した作品であり、後年今村昌平がリメークした同名タイトル作品のオリジナル版でもある。そして木下作品としては、「二十四の瞳」と並ぶ昭和を代表する名作である。 物語は信州の山奥深い寒村を舞台にした、姥捨てという因習に基づく老母とその息子の心の葛藤と情愛を描いたもの。いくら“口減らし”の為とはいえ、70歳を迎えると山へ捨てられるという「掟」の情け容赦のなさ。土着の古臭い慣習からすれば、非人間的で残酷な行為でさえも正当化されてしまう怖さ。貧しさからくる因習は余りにも露骨であり、その悲惨さは信じ難いほどだが、本作は決してそういった暗い部分を前面に押し出して描こうとはしていない。むしろ聞き伝えの民話をひたすら叙情的に描こうとしたものであり、斬新で実験的な手法を用いることで木下恵介の才能が存分に発揮された作品だったと言える。黒子が口上を述べる場面から始まるように、その演出はまるで舞台劇をそのままカメラに収めたような方法で統一されている。舞台装置としての書き割りや、場面が変換するときの幕の使い方、あるいは照明に至るまで徹底して舞台的な構成と演出に拘りながら、神秘的かつ荘厳で、どこまでも格調高く描かれていく。まるで歌舞伎を観るようなその様式美は、色彩設計ですら人工的でありながら、統一された美しさを醸し出している。そのテーマ性とは趣を異にして、全編木下作品らしい温か味を感じさせる一方で、田中絹代演ずるおりんが臼で歯を折るという、本編で最も凄惨なシーンとして強烈に印象が残っている。その静寂を破壊するかのような音の響きは、未だに忘れられない。鴉が谷底から乱舞する夕景の中、母親と息子の道行きの終盤のシークエンスは、本作の最大の見所である。とりわけ後ろ髪を引かれる思いで山を後にする息子の背後で、白く雪が降り始めていた姥捨山が、晩秋の景色に変わるという演出の見事さ。言葉ではとても表現できない情感溢れる名シーンであり、これこそが演出の妙というものなのであろう。 もはやこれを芸術と言わずして何と言おうか。確かビデオ化はされておらず、目に触れる事の少ない作品だが、機会を見つけて是非鑑賞して欲しい傑作である。
【
ドラえもん
】
さん
[映画館(字幕)]
10点
(2005-09-06 18:37:28)
(良:3票)
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【点数情報】
Review人数
18人
平均点数
7.17点
0
0
0.00%
1
0
0.00%
2
0
0.00%
3
0
0.00%
4
3
16.67%
5
1
5.56%
6
1
5.56%
7
5
27.78%
8
2
11.11%
9
5
27.78%
10
1
5.56%
【その他点数情報】
No
名前
平均
Review数
1
邦題マッチング評価
10.00点
Review1人
2
ストーリー評価
10.00点
Review1人
3
鑑賞後の後味
10.00点
Review1人
4
音楽評価
10.00点
Review1人
5
感泣評価
10.00点
Review1人
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