111.これは・・・。偉大な作品としかいえないなあ。まず、セットの意匠が飛び抜けている。71年作とはとても信じられない。そして、堕ちていくアレックスの表現は心をぐっと引きつける。言葉で説明しにくいくらいの衝撃がある。暴力とセックス。人間の心の奥底にあるとても強い関心にグサッと触れている。天才ぷりが発揮されているなあ。傑作だと思う。でも2度目はない。そんな作品。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-04-15 13:26:16) |
110.「時計仕掛けのオレンジ」で思い出すのは、映像!あのレコード店の雰囲気、セットなどステキすぎる。ストーリーに関しては、暴力、暴力で人によっては嫌悪感を持つと思います。ただ、それよりも映像の斬新さが、とにかく素晴らしい!!オシャレ映画(笑)だとか言われているのも聞きますが、オシャレ映画だっていい!!だって本当に映像、セット、衣装などすべて魅力的なんです!1971年でコレですよ!何年も色あせない名作だと思います。 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-10-14 09:11:29) |
109.おそらく、映画史上もっとも社会的反響を呼び、もっともビジュアルやアートの世界に刺激を与え、そしてもっとも評価が分かれる映画でしょう。『メアリー女王葬送曲』が響き渡る画面にアレックスの表情がどアップで映し出された瞬間、映画の新しい地平が開けたのだと私は思う。「暴力」がテーマの映画だからと本作を嫌悪する人が多いが、他にも星の数ほど「暴力」を描いた映画がある中で、『時計じかけのオレンジ』は芸術の域に達するまで昇華した映像を見せてくれるからこそここまでブーイングを浴びるのでしょう。最近これに匹敵するのは、『ファニー・ゲーム』が頭に浮かびます。そして『暴力』と音楽の融合というメッセージをこれほど明確に与えてくれたのは、キューブリックが始めてでしょう。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-04-26 01:57:04) |
【ピンフ】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-03-08 12:36:04) |
107.今まで観た中で一番衝撃を受けた大好きな映画。そして、二度と観たくない映画ナンバーワン。 【素敵な鯛の靴】さん [レーザーディスク(字幕)] 10点(2008-12-17 00:38:23) |
106.今まで観た映画の中で最大の衝撃を受けた。 初めて観たときのことははっきりと覚えている。えらいもんみちまったよ、と思った。 ストーリー、音楽、キャスティング、カメラワーク、衣装などの全てが完璧。これからも年に1回は観たい作品。 【eureka】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-01-15 20:17:45) |
105.何度観ても惹きつけられる、飽きない、考えさせられる映画です。エンターテイメント性にあふれていながらも人間の内面をえぐっています。 独特の近未来的世界観には至る所にキューブリックのセンスを感じます。古さを感じないと言うと嘘になりますが、十分現代にも通用する映像でしょう。 ベートーベンの音楽も非常に効果的に使われていて、これほど完成度の高い作品に仕上がっていながらも実験的、前衛的な手法を積極的に取り入れているキューブリックに敬意を表して。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-09-14 23:40:33) |
104.敬愛するキューブリック監督らしいアイロニックな映画。 未見のマルチックはトルチョクするぞ! 原作では、この映画の後の最終章、第21章があるのですが、映画、日本語訳版ともに削除されています。気になる方は、探してみてください。(某サイトでその翻訳をされてるサイトあります。) 【パンプキン・キング】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-08-27 12:15:21) |
103.初見は遥か昔、高校生の頃。まずはあの映像と音楽に完全に(!)やられ、次に製作年を知り、どういうこと?!と再び大興奮。今観ても時代の感覚がオカシくなるような感じですね。本当に1971年なの??とにかく何度観ても飽きません。しかし オソロシイ映画です。ラストもゾっとします。人間の奥底にあるモノを、そこから派生する狂気を、そのあやうさを、ここまで鮮やかに、何の媚もなく真っ直ぐ描くとは。それもこんなクールに!(←何だこの陳腐なコトバ・・・歳がバレる)怪物ですよ、キューブリックは。 【タマクロ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-27 16:33:50) |
102.今みても古さを感じさせない映画。 奇抜なデザイン 独特の言葉 暴力描写 演出どれをとっても一級品である。 雨に唄えばをラストに持ってくるのも素晴らしい。 こんなインパクトのある映画はこの先出てくるんだろうか。 傑作の中の傑作。 【トクタ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-29 18:38:15) |
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101.ヤバイね、この映画!2001年宇宙の旅でも顕著だった薬中的な描写にさらに磨きがかかっていて、もう最高です!クラシックと暴力のハーモニー、早送りSEXなどなど、革新的でいて、ファンキーな映像はこの映画自体がドラックだとさえ思ってしまうほど凄い!それでいて、見終わったあと、アレックスの行為に興奮させられていた自分の隠れた凶暴性を丸裸にされたような気分にさせられて、いろいろ考えてしまいました。いろいろ考えて、なんか頭がおかしくなっちゃうようだったら、とりあえずミルクを飲んでベートーベンを聞きましょう! 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-29 00:38:59) |
100.昔から美術に興味があって、高校から現在に至るまでその系統の事柄にたずさわって来ました。そのせいか今でも自分の部屋にはゴッホの『ひまわり』が壁に貼られている。若い頃に、思いつきというか、シュールで格好言いというだけの理由で貼られてたものである。自分自身、若い頃はゴッホ.ピカソ.シャガール.キリコ.ダリ.ウォーホールといった印象派アーティストの作品は好きでは有りませんでした。彼らの技法は個性を出す為だけのものだと思っていたからです。 しかしある日、何気なく部屋で仰向けに寝ころびながら上目遣いに『ひまわり』の画を見た時に気付いたのです。一瞬のことですが、ひまわりがそよいで見えたのです。動きの有る絵。ゴッホの訳が分からない筆遣いはそういう狙いというか、静止画とは違う次元のモノを表現していたのに気付きました。 このキューブリックの『時計じかけのオレンジ』も同じ事が言えると見終わった後つくづく思いました。 若い頃って経験が浅いから大きな目で見れない(見えない)事って有りますよね。大人になっても見えてない人もいるようでは有りますが・・・。 【おはようジングル】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-13 18:16:02) |
99.スタンリーキュブリックってスゲーよ、と納得させられる名作。インテリアなどのセンスは30年過ぎてもまったく違和感がない。彼は「洗脳」ということに興味があったそうで、犯罪者の矯正にこの作品では用いられています。音楽を聞くと苦痛を感じるようにプログラムされていたのに、最後に音楽によって洗脳が解除されるという皮肉。面白い! 【バチケン】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-03 23:01:14) |
98.キューブリックの作品はインテリアがかわいく私はそこがとても好きだったりする。特にこの作品はインテリアの中に多少の気持ち悪さを含みながらそれぞれのシーンを非常に効果的に演出していると思う。インテリアだけではなくレトロで新しい衣装や音楽なんかも好きだ。映像的なことばかり書いたがストーリーだって好きだ。いや正確には好き、とは言わないのかもしれない・・・どうしようもないアレックスと更正するためのどうしようもない機械。アレックスのしたこと、されたことに嫌悪感を覚えるのに見た後しばらくたつとまた見たいと思ってしまう・・・非常に気持ちの悪い映画である。 【めめこ】さん 10点(2005-03-28 00:16:54) |
97.凄い映画ですねえ。まさに「悪夢」のような140分間。深夜にみたのですが、観賞後の寝つきも最悪でした。あまのじゃくなところがあるワタシは、10点つけてる人のあまりの多さに、ややシニカルな視線で映画をみたつもりでしたが・・・この映画は確かに10点の価値がある! レトロでチープな近未来感が醸し出す非現実感と背筋が凍りつくようなリアルな内容。映像と音楽のシャワーで人格改造されるアレックスの姿なんて、人ごととは思えないような薄ら寒さを感じました。人間から思考を奪う映像の力を映像作家として批判するキューブリックの倒錯的な試みに、やっぱり魅了されてしまうというパラドックスに、恐怖とともに妙な心地よさを感じてしまう・・。ああ、ぼくは何が言いたいのだろう。 【ころりさん】さん 10点(2004-11-20 11:10:10) |
96.この映画で印象的なのは映像と音楽の融合。「2001年宇宙の旅」でもクラシック音楽を効果的に使っていたけど、「時計じかけオレンジ」はそれ以上に印象に残ります。「雨に唄えば(Singin' in the rain)」やベートーベンの「第九」を聞いただけで、あの鮮烈な映像が目の前に現れる恐怖。暴力と痛烈な社会批判の組み合わせは深作欣二監督の「バトル・ロワイアル」を彷彿させますが、映像の美しさ、音楽の斬新さ(クラシックなのに…笑)、そして映画の後味などは、良い意味でも悪い意味でも「時計じかけオレンジ」のほうが圧倒的に上です。何が良くて何が悪いかーなんてよく言われることですが、主人公アレックスの人生をかいま見て分かったことは、それを選択する自由は誰にも奪えないということじゃないですかね。これはなんかフランク・ダラボン監督の「ショーシャンクの空に」の「希望は誰にも奪えない」的発想に似たものだと思います。「ショーシャンクの空に」と違い内容が内容だけに、他の人には勧めにくいですけど、やはり多くの人に見て欲しい作品ですね。 【zahrky】さん 10点(2004-10-17 18:49:25) |
95.悪趣味で鮮烈な映画、全てにおいて新鋭。今見ても褪せない演出なのは、いまだに人間から暴力が離れられないものだからなのだと思う。語りつくされているとは思いますがクラシック音楽がこんなに狂気を引き立てるとは思いもしなかった。 【耳】さん 10点(2004-09-23 23:47:26) |
94.・・・・何も語らない。とにかく見るべし、そして感じるべし。「I'm singin in the rain~♪」 |
93.池のシーンが好き。 アバンギャルドという聞き慣れない言葉を聞いたらこの映画を思い出す。 圧倒的な存在感。10点多いから整理しようと思って減点するつもりだったけど、この映画は無理か。 【おでんの卵】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-09-04 02:03:29) |
92.ハマアユの「カナリヤ」のPVのメイクは多分これのぱくりですかね。おそらく世界共通だと思うんですが、芸術や趣味の最高峰って「旅行と映画」だと思います。うっかり趣味と言ってしまうとどこか後ろめたいものって少なからずありますよね。それは作る側からもたぶん同じ。役者の最終目標は映画だと思うし、作家や映像ジャンルの人々はなおさら、「映画」が到達点。映画の先って・・・ないような・・・・・・良く揶揄の目的で「ただのPV」「プロパガンダ映画・CMでしかない」との例えがありますよね。それぞれの分野はもちろん関わるだけでも本来大変なはずですが、映画の前では、絶対どこか後ろめたいものなのです。この魔物は、人々を引き込んでやまないのに、生半可な心もちでかかると逆に食べられてしまいます。時々(よく?)出来上がるトホホ作品はこうして出来上がります。しかし!逆に襲い返して喰ってしまってる、キューブリックって一体!?こんなものをどう語れと言うのでしょう。何年生きれば語れるのでしょう。きっとそういう問題ではないらしいのでしょう。 |