24.ここまで幸せと不幸の波が幾重にも重なっている作品はなかなか見たことがない。最後まで何があるかなかなか予想できない面白さがあるが、ちょっと疲れてしまうかも。でもつらい場面でも重くなりすぎないで次の展開に移ることができているのは監督の力なのかなって思う。やはりチャン・イーモウの映画は観やすい。 社会の情勢、また一見何の関係もなさそうなひとつの行動・判断が、人生を大きく左右する事柄の原因になってしまう。歴史の流れを組みながら一人の男を中心にした人たちの人生模様を観ることができる。影画などの芸術せい、遊び心もすばらしい。 【ノス】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-17 13:41:32) |
23.主人公がとてもいい顔なっていった。中国映画は見慣れないため海外旅行のような新鮮さがあった。 |
22.中国の田舎で生活してはや3年。この映画は今日初めて観たが、あまりにも身近で、リアルに迫ってきて、涙が止まらなかった。社会に翻弄され何度不幸に襲われても、いま目の前に残った幸せに感謝すべきこと、そして精一杯「活きる」こと。生きることそれ自体が、実はすごく難しく、尊いこと。発展途上国では当たり前のことなのに、その尊さをわかっていない人間が、“先進国”には多すぎる。中国の地方のほうが、その点よっぽど上である。年老いた主人公の目に、どんどん深い力が宿っていくのが、あまりにも印象的だった。文革時、いたるところに張られた「偉大的毛主席・・・」。たしかに主人公は、社会的にはちっぽけな一人の農民に過ぎないかもしれない。しかし、実は本当に“偉大”だったのは彼らではないか・・・、そう言っているように思えてならない。都市部は価値観が欧米化してこの映画がマッチしなくなった今日の中国。地方で生活する小生としては、あらためて中国文化の深みに惚れ直した映画だった。 【九寨溝】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-06 18:54:59) |
21.本日はワタクシ、餃子作りに挑戦してみたのですが、念頭においていたのがこの映画に出てくる餃子、素朴ながら何とも美味しそうだったもんね。しっかしなかなか上手く包めなくてねえ、これが。え~閑話休題。この映画観てると、人の仕合わせも不仕合わせも、思わぬ時に思わぬ形でやってくるもんだなあ、と、しみじみ思います。文革を始めとする社会のさまざまな激流、その流れの速さに、庶民の生活はついていくのが精一杯。人々が時代の流れを作るのではなく、作られた流れに人々が流されている、多かれ少なかれどこの国も同じなんですかね。でもその中で人々は「逞しく」と言えるかどうか判らないけど、とにもかくにも、生活を営んでいく。変わっていくものもあれば変わらないものもある。死んでいくものがあれば新たに生を受けるものもある。影絵芝居の人形が、主人公とともに乗り越えていく「時代」もあれば乗り越えられない「時代」もある、しかし人形の箱だけは意外にいつまでも生き残っていたり。予想できる事など何もない。ただ、予期せぬ形で訪れる仕合わせ・不仕合わせに身を任せながら、不器用に生きていくこと、そう、この不器用さこそが、庶民の力、主人公夫婦の力であり、この映画の力なんだなあ、と。だから私も餃子の皮がうまく包めなくても、不器用なりに生きていこう、と。・・・何ちゅうまとめ方やねん。 【鱗歌】さん 8点(2004-12-30 20:41:09) |
20.幸せとは、名誉でも名声でもお金でもなく、ただ家族と一緒に「活きる」ことなんですね。共産主義の理想としてはこうだったんだろうけど、現実には働くものが富を得る競争社会になってしまっていますからねえ。理想と現実を垣間見えた感じがします。 【tantan】さん 7点(2004-11-04 23:40:55) |
19.最初は福貴が竹中直人さんに似てるなぁと観ていたけど、話がどんどん進むにつれて「いや待てよ。ほらっあの人誰だっけ?あ~思い出せない。ん~・・・そう!」 「蓮池透」さんに見えてきました。「グォ・ユウ」はたまた「蓮池さん」のどちらに失礼になるかは分からないけど結構似てます。ただ顔が似てるという単純な理由も確かにありましたけど福貴の「これから良くなるさ」という希望とも諦めともとれるセリフを私が今もし蓮池さんお会いできてもこういう言葉しかかけてあげることしかできないだろうなというやりきれない心情的なものもありました。その辺を含めてどうにもならなくても必死に生きる福貴と生きているか分からない家族を待つ蓮池さんが妙にダブって”頑張れ”的観方をしたのでありました。 【tetsu78】さん 8点(2004-10-25 01:33:39) |
【よしふみ】さん 9点(2004-09-24 11:07:51) |
17.時代と共に環境は変化するが、流れに逆らわず、ただし、自分を見失わず。活きているといろんな事に遭遇しますが、上手く受け止めたいものです。鈍感にはなりたくないですが。 |
16.主人公の生き方は好きではない。周りの人たちの生き方の方が好き。 周りの人には直接本人に不幸が、主人公には家族に・・・ どちらにしろ辛い内容だ。 中国の激動の時代背景のなかで、家族が翻弄され、活きて行く様に力強さを感じる。 いい映画だが、年のせいか楽しい、明るい筋が良い。 【ご自由さん】さん 7点(2004-07-31 21:02:51) |
【ヒロヒロ】さん 5点(2004-07-31 16:21:02) |
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14.ものすごく壮大な話。時代に翻弄されまくりですね、この家族。 人間のたくましいを垣間見る事が出来る映画ですな。 少し長いが退屈はしない…ってか二転三転しすぎ!すごい人生だわ。 【ふくちゃん】さん 7点(2004-06-14 01:33:52) |
13.さしずめ『ワイルドスワン』の映画版といったところか。建前上は他己愛を重んじる共産主義社会で、「見せしめ」として反革命分子が次々と迫害される現実。貧しい生活を送り、次々に不幸が訪れても、家族の幸せを守ろうと一生懸命に活きる姿に心打たれる。人間の業の深さとひたむきな家族愛という人間の良悪の両面を描いた快作。 |
12.中国の近代化までの様子とともに、庶民たちの貧しい中にも人間的な優しさが伝わってくる、かつ壮絶な主人公の”人生に活きる”と言うのは”単に生きる”のとは違うと言うことなのだ!! 心が優しくなれる映画でした~~*ue 【ueko・f★】さん 8点(2003-11-30 04:16:54) |
11.ああいった体制時の話だと、つい「いつつかまえられてしまうんだろう。。」と要らぬドキドキをしてしまいます。大地の子の影響か。。内容は良かった。転落してお金や地位を失ってから、本当の家庭を築き活きていく。捨てられない影絵みたいなもんを、自分ももっていたい。 【らいぜん】さん 6点(2003-11-07 18:40:25) |
10.チャン・イーモウ×コン・リーの組み合わせに期待しすぎました。「人々の生活を通してその時代を描く」やり方は、小説だとまだいいと思うのですが(そういえばこの作品も小説の映画化ですが)、映画となると、もう少し主人公に一貫性や主体性を求めてしまいます。 【wood】さん 6点(2003-08-24 14:52:35) |
9.うだうだ考えずに今の幸せをひたすら追求するという姿勢が素晴らしいですね。文革に露骨に抵抗する映画ばかりの中で、こういう映画があってもいいのでは。しかし、ことコン・リーの演出だけを比べると、陳凱歌よりも張藝謀のほうが圧倒的にうまいですね。 【上海魔人】さん 9点(2003-06-07 13:27:49) |
8.家族というものに対する監督の気持ちがひしひしと伝わってきました。ただ最後の娘が死ぬシーンは確かに強引でしたね 【子猫】さん 8点(2003-04-25 15:30:50) |
7.序盤の大袈裟な演技にちょっと引いたが時間がたつにつれ逆に引き込まれることになった。ストーリー展開の早さや、余韻の少なさをいつも中国映画に感じる。この映画も同じだった。しかし、主演の男優の魅力でその展開に様々なスパイスが加わり決して引き込まれた心が離れることはなかった。文革を最もポジティブに描いたチャン・イーモウ作品ではないだろうか。とても良い映画だった。 【てっつん】さん 8点(2003-04-17 03:48:40) |
6.激動する政治状況に翻弄される中国の人々の、生き抜くために流れに逆らわず擦寄りつつ生きていくしたたかさ。長い歴史の教訓の中で、それが国民性になってしまっているような気がする。夫婦が悪戦苦闘する様がおかしくも悲しい。コン・リーがうまいと改めて思った。 【キリコ】さん 8点(2003-02-07 21:30:54) |
5.二人とも死んでしまう不幸や(姉まで死ななくても・・・)、意味なかった王教授はどうなんだと思ってしまいましたが、そういった行き過ぎた悲しみや滑稽な状況を含めて庶民の現実で、それでもこれでも活きるんだヨ!!って感じを受け止めました。 【ポドモーロ】さん 9点(2003-02-05 19:31:57) |