286.ここ数年で最高の映画だと思います。これだけ人々の心を穿つことの出来る作品はなかなかない。重すぎて投げ出して中途半端な批評をする方も多いようですが…共感できなかったから×ってのは見当外れ。セルマは普通の人間ではないんです。この単語を使うとどこぞの使いまわしと思われてしまって嫌なのですが、やっぱり使わせてもらえば彼女は言わば「狂人」なのですから。蛇足ですがサントラもかなりいい出来だと思います。 【やなぎ】さん 10点(2002-09-17 08:31:09) |
285.≪ネタバレあります≫何のためにこの映画が作られたのでしょうか?原作者や監督の意図が今一歩わかりませんでした。あの結末でしか、母親の愛情を描けないとしたら、辛すぎます。見終わったあとに、生きる希望や勇気がわく映画が個人的に好きです。だから、この点になりました。死刑制度反対のための映画として、鑑賞すればいいのかな? 【?】さん 5点(2002-09-14 00:19:10) |
284.みなさんの意見を見てどうしても言いたかったので。映画評論家にでもなったかのような、技法のことやリアリティーに対しての批評、この映画はそんなこととは切り離して、もっと心で感じて、汲み取ってほしいです。ただの死刑反対の映画なのでしょうか?そうは思わないのですが…。それに感情移入が必ずしも必要であるとは思いません。客観的に見るからこそいいものだってあるのではないでしょうか。 【マサルさん】さん 10点(2002-09-12 16:36:44) |
283.さて・・10点を進呈したものの、この映画だけは人に手放しで推薦できない。始めてみた時、はらわたが煮えくり返るのを通り越して、一緒に見に行ってくれた人に誤りたくなるほどひどい内容だと思ったのだ。そのままの勢いでレビューを書いたら、迷いなく0点をたたきつけていただろう。しかし、本当に○ソ(お下品)な映画は腹立ちこそ覚えていても、その内容はすっかり忘れてしまうもの。ところがこの映画は心のどこかにずっと引っかかっていた。そして日を追うにつれ、「もしかしてこの映画ってすごいのかも・・?」と思ったのだ。彼女はああいう風にしか生きられなかった。利口にも合理的にもなれない。ただ目の前にある真実に忠実に生きるしか出来なかったのだ。それが悪いことだと思ってしまうのはあまりに傲慢ではないか・・・。彼女が社会的には少数派(?)である共産主義国からの移民であることも、彼女のした選択についての複線である。それを始め、こまかい複線が無駄なく張ってあり、またあまり美しいとはいえない(!?)ヒロインだったが、笑うと儚げで可愛らしいところも印象的だった。そういったいろいろなテクニックを駆使しているところに、憤慨してはいたものの、少なくともこの映画のただならなさを感じることが出来たと思う。それを踏まえたところで冷静に評価すると、7点くらいが相当なのだが、自分の新たな感性を発掘させてくれた所に敬意を表しての満点献上。 【くらげ】さん 10点(2002-09-09 14:41:39) |
282.ものすごく重く、見てて心が苦しくなる作品でした。セルマの行動に歯がゆさを感じながらも、これも感動なのかなと思いました。すばらしい作品だと思います。でもこの作品に低い点数をつけている人の気持ちもわかる気がします。私もこうして高い点数をつけながらも、もう一度みるのは正直嫌かも・・・ 【naka】さん 9点(2002-09-09 11:46:00) |
281.純粋に人を信じて裏切られる悲しみも、純粋に人を信じてしあわせを得られ報われることもある。接する人や、状況によるのかもしれないし、時にその純粋さは頑なであり、愚かに見えることさえある。(以下、ネタばれあり)彼女は失明だけでなく、隣人の裏切りも見えてなかった・・・悪いのは、隣人だが、正直すぎる。馬鹿ではない、だが愚かだ。真実を隠して、優しさと強さを持つ彼女が、報われないのはあまりにひどい・・・人それぞれに大切に思うものの相違があるためだろうか。美しい歌声と、重なり合う調和のあるダンスに魅せられる。驚くのは、用意された舞台ではなく日常の中で(しかもどちらかと言えば惨めなシーンで)見事なミュージカルを見せてくれるところだ。計算され過ぎていると気付く一瞬もあったが、すぐにまた惹き込まれる。これらのミュージカル場面に感動した。この歌(ダンスも?)の才能がありながら、周囲の人に何故見せないのか、苛立った。彼女の容姿は美しくない。作り笑顔は、気持ち悪いとも思った。だが、心を打つほどに美しい。その笑顔から目が放せずに身を乗り出した。感動したのは、ミュージカルと裁判のシーン。涙を流したのは、ラストシーンだった。 【渡辺】さん 8点(2002-09-09 02:39:52) |
280.ストーリーはこの際どうでもいい。映画の中で誰が正しいとか正しくないとか、誰の行動が理解できるとかできないとか、そんなこともどうでもいい。そんなことよりも、「新しいもの」を作ろうとして実際にそれが実現し成功した作品に出会えたことが嬉しい。映画に限らずこのような作品に触れると自分も何かを始めなければと思う。自分はこの映画を観ると大いに元気が出てくる。10年に1度出会うか出会わないかの逸品。無条件にお勧めします。但し、悲しい気分に浸りたいだけのバカ女には観て欲しくない。 【ユウ】さん 10点(2002-09-04 14:30:08) |
279.面白い!とか感動!とかより凄い!という感想。見せ方が本当にうまい。ミュージカルシーンも違和感なかったし、ラストの歩いていくシーンも好き。あと金を奪われ殺してしまうシーンが凄かった。 |
278. 松ちゃんの映画本の影響でまわりの「いまいち」をふりきって観ましたが、残念無念。自分には合わない映画でした。最悪ってわけじゃないけど、レンタル屋の上位にあるのが不思議、エンドロールが待ちどおしかった映画のひとつ。 【ごう】さん 0点(2002-08-27 03:29:25) |
277.ミュージカルはタモリの影響で嫌いだと思っていたけど、すごく心地よかった。死の直前にやさしい歌を歌ってくれて救われた。他のレヴュみたけどーカメラぶれてた?気にならなかった。マイナス点は裁判のシーン。 【Asann】さん 9点(2002-08-25 00:49:17) |
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276. これってただ暗いだけの映画でしょ?なんかストーリーはがさつでセルマ(だったっけ?)には感情移入できない。馬鹿過ぎて(笑)感情移入できた人は多分高得点ですね。 ミュージカルシーンが面白かったので6点っス 【ハマハマ】さん 6点(2002-08-24 22:59:37) |
275.感動するとか、駄作とかいう具体的な批評は無意味です。この映画を観て、良くも悪くも感激しない人、何の感想もない人はいないでしょう?そういう意味では私はかなりすごい映画だと思いました。 【てる】さん 9点(2002-08-22 17:53:47) |
274.母の愛は、何処の世界でも変わらず、愚直でありながらも深い。それが只のファンタジーなのだと社会が幅を利かすのならば、こんな不幸な事はない。幼児虐待が、日々報じられるこの世の中、子を持つ母親には観てほしい一作。是非にでも。 【aksweet】さん 10点(2002-08-21 20:55:11) |
273.≪ネタバレあります≫見終わってから気分が悪かった。イライラした。どうして、息子を自分の命を犠牲にしていい程愛しているのに、裁判の時に何も言わなかったのか。本当の事を言わなかったのか。そこで死刑になったら、息子がこれから目は見えるようになっても大変だろうって事を考えなかったのか。妄想癖にもイライラ。真剣に仕事しろよ!親友だって心配してるじゃないか。どうしてその気持ちを汲んでやれないんだ!と言うのが見終わった直後の感想。でも、暫くして冷静に考えてセルマが「愚かだけど息子を愛している」人なんだろうと思えてきて気分が少し回復。勧善懲悪なハリウッド映画を見過ぎていたのかもしれない。(勧善懲悪の方が見ていて気分がスカッとするのは事実なんですが。)また、『判決が下された後に無実(自己防衛?)だと分かっても弁護士を雇う金がなければ判決はひっくりかえせない』という法の落とし穴を目の当たりにさせてもらえたのは良かった。色々考えさせられた。現実に起こりうる悲劇だから。でも、やるせない気持ちが残る『火垂るの墓』的気分なのでこの点数にしました。 【Nor】さん 5点(2002-08-20 22:27:09) |
【はるまき】さん 5点(2002-08-18 20:59:50) |
271.分かりやすいハッピーエンドを自然に望んでいたが、これは、これで良いか。 【ジョン】さん 7点(2002-08-18 18:24:09) |
270.すごくショックを受けて映画が終わったあと10分ぐらい動けなかった。セルマの壮絶ともいえる愛、死ぬ前の恐怖との戦い、重い映画というのを通り越して恐怖さえ覚えた。こわい。あんな愛を赤裸々にかたっていいのだろうか?自分だったらあそこまで生きられない気がする。セルマが自分は強い人間じゃない、処刑を耐えられるなら見に来てと頼むシーンは泣いてしまった。処刑のシーンはもうみたくない。耐えられそうにない。 【わいん】さん 8点(2002-08-17 23:43:00) |
269.最後の処刑されるシーンは唐突であり、あってはならない予期の結実であった。一人で線路を歩くシーン。ジェフが後ろから走りより声をかけるが、そのときの笑顔の屈託のなさ。その後の、お金が盗まれているシーンが予想できていただけになおさら心に残る。「もうこの世に見なければいけないものはない」母親として子供に必要とされると考えることもできるが、失われてゆく視力とともにセルマの「生きる」は徐々に虚構化されていったのだ。重々しい人間の愚かさと、それとの対比で鮮やかに描き写された愛の力強さ。音楽性よりも、その精神性に多くの語るべき点があったと感じた。 【たかしまくん】さん 8点(2002-08-17 19:41:42) |
268.すっごい悔しい!!あんな金に目が眩んだバカ夫婦のせいで死刑にまでなってしまって…。でもセルマは最後まで自分の命よりも子供の目のために、というか産んでしまった責任のために、頑固に頑張って、とてもとても素晴らしかった…大尊敬★☆ラストは悲しすぎたけど一番楽しい妄想を浮かべながら逝けたので八ッピィーエンドなんだと思います。だからこの映画は満点です。 【紫】さん 10点(2002-08-02 01:18:47) |
267.母親側から見れば、一途で寛大な母親の愛に感動できる。息子側から見れば、目が見えることなんかよりも母親がいてくれる方が大事なんだ、という当たり前の考えに気が付き、感動できない。この監督のすごいのは、下手な映画と違って、その両方の視点をしっかり描いていた事。だから、どちら側から観るかで評価は正反対になる。主人公が裁判に勝って、息子も無事全盲を回避するのがハリウッド映画。でも、そんな映画では母親の寛大な愛や息子との強い絆を表現する事は出来ない。観客に、批判されるのを承知でそれを伝えにきているからこそ、この映画はスゴイのではないでしょうか? 【バング】さん 5点(2002-07-29 21:08:39) |