34.これ以外に無いと思えるようなロケーションといい、カメラアングルといい、映像に織り込まれた絶妙の間といい、これを計算して形にできるのは、やっぱり天賦の才能なのだろう。ずっと心に残る「味」のある映画。 【うこっけい】さん 9点(2003-07-26 21:35:27) |
33.なぜこんなに濃い叙事的な映像を作れるのか。全篇搾って搾りきったアイデア。強さと優しさのある三船の眼、荒みつつも鋭い山崎の眼、犯人逮捕へ冷徹とも言える執念の仲代の眼、麻薬中毒者の生気を失った気味悪い眼など人間の中の獣を感じさせる描写は素晴らしい。 【チューン】さん 9点(2003-07-24 01:45:53) |
32.だいぶ前に見たのですが、役者のセリフやいろいろなシーンが古すぎて(それも楽しめる古さではないので)いまいちでした。黒沢映画が自分には合わないのかもしれないです。 【omut】さん 5点(2003-07-24 00:01:33) |
31.皆さんの言われる通り必見、マストな映画です。警察が捜査している時の雰囲気は「12人の怒れる男」のようなじっとり感がありました。DVDをもっと安く提供してくれたら買うのにな。6000円を安いとみるか、高いとみるか… 【axion】さん 9点(2003-07-15 13:56:26) |
30.ここで評価良かったから、観たんだけど、イマイチだな。テンポの良いハリウッド映画になれちゃうとどうしても古臭く感じてしまう(黒澤作品全部に言えると思う))。各登場人物の設定も極端すぎるって感じで、しらじらしかった(時代劇ものならいいかもしれないけど)。 【ダーク】さん 5点(2003-07-12 15:06:18) |
29.音楽の効果とかすごい伝わってきてゾクゾクした。高校のときにみんなで視聴覚室でみたのだけど、みんな寝たりしてたけど、私は面白かった。 【しずく】さん 7点(2003-07-08 19:49:04) |
28.高校に入学した時、10日間の合宿があって、最後の日の前の日に視聴覚教室で鑑賞した。アイドルも出てない白黒の映画に最初は、みんな白けていたが、あっという間にみんながグングン惹きこまれていき、時々「すげえ!」という声があちこちから聞こえた。むろん僕も。 こういう事件が起きると、何故か被害者を非難するという我々日本人の歪んだメンタリティが、さり気なくだが、ハッキリ描かれてる。他人への理不尽で純粋な悪意。黒澤監督が怒りを向けたのはまさにそれだと思う。特急こだまを実際に使い、東宝のカメラマンを総動員、8台のカメラを同時に廻して撮った身代金受け渡しの場面の緊迫感は何度見ても凄い。洗面所の窓が7センチ開くというのも、ちゃんと当時の国鉄に何度も電話をかけ調べつくしている。こだまの内部構造を、あまりに詳細に聞いてくるので国鉄に「あなたたち、どういう関係の方達ですか?」と怪しがられたというが、この徹底したリサーチも、人間の悪意を糾弾するための執念が成せる業だろう。にもかかわらず、後にこの映画を、そっくり真似た誘拐事件が起き、誘拐された子供が殺されるとは、何と言う皮肉。責任を感じた黒澤監督がこの次に「赤ひげ」を作ったのも当然だと思う。 【ひろみつ】さん 10点(2003-06-28 01:46:24) |
27.サスペンスなのに感情移入させてしまう心情描写の丁寧さ。正統派で、小手先のどんでん返しがなくて安心した。いやいや本当に素晴らしい。DVD買ってよかった(香港版だけど)。列車の窓から放り投げるやり方というのは警官さん気付いてもよかったと思うが、そんなネタ勝負でなく、演出の素晴らしさだけで十分満点。 【電灯】さん 10点(2003-06-21 20:35:29) |
26.今更説明不要!(↓)皆さん、高得点ですね。この感動を共感できて感激です。 【イマジン】さん 9点(2003-06-16 12:39:12) |
25.天才が創る映画とはこういうものだ!と実感させられた近代日本映画史上における、金字塔的作品である.スピーディーな展開、各、俳優陣の顔の表情、しぐさ、特に予期せぬ列車の窓から金の入ったケースを投げ出すシーンなどは鳥肌モノだ!!いちいち挙げていけばキリがないが、犯罪学心理をみごとによみ、なおかつ自分の解釈で表現して見せた黒澤明氏は見事ととしか言いようがない!! この作品後、犯罪をテーマとした作品が数多く創られていくようになるが、この作品はそれらの先駆けの記念碑的作品でもある. 【K.Y】さん 10点(2003-06-15 13:47:29) |
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24.画面に広がるじっとりとした蒸し暑さがこの映画の空気感をよくあらわしている。今観てもこの映画の斬新さがよく分かる。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-05-26 01:35:59) |
23.黒澤作品では一番好きです。室内から電車のシーンへと移る場面は圧巻でした。動と静と言うか、あんまり映画をそういう見方で見るのは好きじゃないのですが、上手いなあと感じました。それにしても身代金って国が用意してあげる訳にはいかないものですかね。 【リンゴ】さん 10点(2003-05-13 11:28:47) |
22.不幸にもレンタルしたビデオがかなり酷い状態だったのですが、ストーリーのあまりの面白さに最後まで釘付けでした(あ~目が痛い)。終わり方は決して好きじゃないけど、余韻が残る。カメラワークもさすが! ひとつの部屋のシーンが舞台的に延々と続くのに、飽きない。新幹線のシーンでは一転躍動的になり、しかもカラー! 当時はすごい進歩的な映画だったんだろうなぁ。とても丁寧な映画つくりをしていることがよく判る。 山崎努が若け~ 【ともとも】さん 8点(2003-05-13 09:04:01) |
21.70年代に黒澤作品のリバイバルがあった時朝から晩まで見まくった。それで主に洋画専門だったのが邦画の素晴らしさににびっくり目覚めるきっかけになった。これもストーリー運びの緊張感に引き込まれ、犯人や主人公などの人間性も描かれて強く印象に残る作品だった。最近見たら後半の犯人を泳がせるというあたりの展開が少々だれる気がしてマイナス1点。 【キリコ】さん 9点(2003-05-10 22:56:22) |
20.アメリカ留学中に東洋映画研究会なる催しでただで観て、邦画に目覚めるきっかけになった作品。英語字幕が要らなかったのがよかった?ただアヘン窟(?)の不気味さは日本人として、時代設定は考慮しても、ちょっと閉口しました。 |
19.なんでこんな面白い映画を作れるんだ・・!?その事に感動して途中で泣きそうになりました。サスペンスなんて今までもたくさん見てきたはずなのに、この映画は他のどれよりも圧倒的に面白い。40年前の作品なのに・・!しかも途中で休憩タイムがあるほど長いのに、それも全く気にならない。もうとびっきりのエンターテイメント!!三船さん演じる主人公のキャラクターにも惚れました♪ 【映写坊主】さん 10点(2003-02-13 12:13:43) |
18.えっ?三船さんが靴屋さん?とかいう印象で見始めたのですが、これがぐいぐい引っ張られますね。部屋のシーンも会話だけどものすごい緊張感をかもし出してます。推理物としてのストーリーも一級品です。 |
17.流石としか言いようの無い出来!犯罪物の全てがここにあると思う。最初の一時間は、全篇ひとつの部屋での展開だが、各人の描写が見事で全く飽きない。その後、話が犯人の捜査に移っても、この手の作品にありがちな、変に奇をてらった演出も無く、それでいて事件の核心に迫って行く過程を丁寧に見せ、適度な緊張感を与えてくれる。 【クロマス】さん 10点(2003-02-03 20:13:30) |
16.最高っスね、コレ。本当に面白い。冒頭のシーンから最後まで。白黒でこんな出だしだから(ナショナルシューズ社の内情から権藤のポリシー披露まで)「うっ、観て失敗した」って予感もしたのだけど、何故に黒澤がスゴイと言われるのかしみじみしてしまった・・・。ワンカットに人物が何人も出入りし、緊迫感が持続するなんて今の邦画じゃできる人はそんなにいないでしょう。子供が違う、でも関係ない3、000万用意しろってところは台風前のワクワク感に似たものを感じてしまった。没頭してしまえばオレのアタマの中ではちゃんと色彩変換されているからモノクロでも激オモなのだ!うー・・・書いててまた観たくなってしまった(笑) |
15.黒澤映画の最高峰の1つと思ってます。初めて見た時は極上のサスペンス映画を堪能したと非常に満腹感を得ました。ラストも素晴らしく唸ってしまいました(暗いけど・・) 【まりん】さん 10点(2002-11-08 00:54:04) |