5.写楽の話というよりは、寛政期が主役の群像ドラマ。いつも人殺しの時代を扱うNHKの大河ドラマは、たまにはここらへんの文化を中心にやってみればいいのにと思っているのだが、日本文化史上の一つの頂点。時代が主役ならストーリーとして初めと終わりがキチッとしてなくてもいいのかも知れない。「地獄の上の花見」を見せればそれでいい。でも、一通りの有名人を交錯させるのだけど解説の域を出てなく、なんかこの監督、情報知識を集めすぎて盛りだくさんになってしまう弊が、のちの『スパイ・ゾルゲ』などにも見られる。この人は様式的な場が好きで、おいらん道中と大道芸人の道中とが直角に交差するとことか、歌麿のモデルがじっとしている部屋の光景などに、「らしさ」が出ている。合成技術の当時の限界? 全体の色調がドローンとよどむ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-06-21 11:59:30) |
4.フランキーさんが監督だと今まで思っていました・・・。丁寧に作りこまれていますが、後半パトロンが倒れたあたりから話の展開が???になりました。やはり映画的には最後いかに「締めるか」が大事だと思います。篠田の作品は、若い世代が観ても面白いものはありませんね。必ず、妻もセットで出るし。葉月はいらないんじゃないですかね?演技も下手だし。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-31 20:49:38) |
3.フランキー堺が叶えたかった夢の映画化である。アイデアはなかなか面白く、フランキー堺は流石の名演技。しかし、監督が真面目過ぎるのかそれなりに楽しめるけど物足りない。やはり川島雄三監督が生きてる時に見たかった。川島雄三監督が撮ってたらどんな映画になってだろう?と考えるとなんで今更?遅過ぎる。一番撮りたかった時期に何故撮らせてあげないのか?撮りたい映画を撮りたい時に叶えてあげられないのが日本映画の悪い所で川島雄三監督とフランキー堺の名コンビで見たかった。と思うのは私だけではないはず。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-18 19:22:09) |
2.少し詰め込み過ぎで残念な作品ではあるけど、それなりに見所はあったと思う。葉月里緒菜の花魁は普通に綺麗だったし、岩下志麻の妖しい魅力も流石と思わせる。男優陣もそれぞれ素晴らしい演技だった。映像的にもお金が掛かってそうで豪華な雰囲気だったし、構成さえ良ければ、化けていたかも知れない。この監督らしい名作風味の作品である。 【もとや】さん 6点(2004-03-28 23:50:28) |
1.フランキー堺の執念で作られた映画。謎の絵師の単なるサクセスストーリーにさせなかったのは立派。葉月里於菜と永澤俊矢はこの作品以降、パッとしないですね。 【上海魔人】さん 6点(2003-06-22 11:16:33) |