浮き雲(1996)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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浮き雲(1996)

[ウキグモ]
Drifting Clouds
(Kauas Pilvet Karkaavat)
1996年フィンランド上映時間:96分
平均点:7.39 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
ドラマコメディ
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タイトル情報更新(2017-03-05)【イニシャルK】さん
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監督アキ・カウリスマキ
キャストカティ・オウティネン(女優)妻 イロナ
カリ・ヴァーナネン(男優)夫 ラウリ
エリナ・サロ(女優)老舗レストランの女性オーナー スヨホルム夫人
サカリ・クオスマネン(男優)レストランのクローク係 メラルティン
マルック・ペルトラ(男優)レストランのシェフ ラユネン
エスコ・ニッカリ(男優)イロナが面接を受けるレストランの支配人
マト・ヴァルトネン(男優)車のディーラー
出演マッティ・ペロンパー写真立ての中の子供
脚本アキ・カウリスマキ
作曲ピョートル・チャイコフスキー交響曲 第6番ロ短調作品74「悲愴」
撮影ティモ・サルミネン
製作アキ・カウリスマキ
配給ユーロスペース
編集アキ・カウリスマキ
録音ティモ・リンナサロ
ヨウコ・ルッメ
字幕翻訳石田泰子
その他マッティ・ペロンパー(献辞)
あらすじ
イロナは今や廃れた名門レストランの給仕長。夫のラウリは市電の運転手。慎ましい生活にささやかな幸せを感じていた夫婦。だがある日、突然不況に見舞われ二人共に職を失ってしまう。イロナは大手レストラン・チェーン店の乗っ取りにあい解雇され、ラウリはリストラの対象となってしまったのだ。二人は新たな仕事を探すが…。不幸の中で支え合う夫婦の姿を言葉少なに描いた物語。
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7.ハリウッド映画の演出過剰、過激な映画を観慣れていると、この作品のようなあらゆる意味で抑制の効いた”つつましい”映画が新鮮に見えてくる。最小限の科白しかなく、表情は常に無表情、アクションも控えめで、これといった盛り上がりの無い日常を淡々と描く。結論を見せない演出も特徴のひとつ。職場をクビになったり、就職に失敗したり、賭けで負けたりする場面などは最後まで描かれず、次のシーンで結果が暗示される。顔の表情だったり、酒の飲み過ぎで倒れていたりと、笑える仕組み。省略の達人である。無表情キートンのように観客を突き放すのではなく、ほのぼのとした温かみが感じられるのも佳い。独特のセンスがひかります。どのジャンルにも当てはまらないような映画だが、しいて分類すればコメディ。それも大笑いや中笑いではなく、ペーソスの中に温かみのあるクスリ笑い。物悲しさと笑いの同居はチャップリンを彷彿させる。慣れてくると登場人物の飄々としたおとぼけぶりに笑いを禁じ得なくなってくる。味わいがあるんですね。あと意表を突く演出が多いのも特徴。例えば、アル中で包丁を振り回すシェフ。その存在だけでも笑えるのに、彼を取り押させるのに男性が失敗し、女性が殴って取り押さえる。その様子を一切見せない。科白もない。あっという間に何事もなかったかのように収まり、翌日シェフは怪我させた男に治療代を毎度の事のように払う。このシェフが失業してホームレスにまで落ち込むが、アル中更生施設を経て復帰するのも意表を突く。悪徳職業斡旋所で騙されたはずが職が見つかったり、結局そのオーナーがが悪徳経営者だったりと、どこまでもすっとぼけた脚本。これといった盛り上がりがないのに退屈しないのは”意表”の効用でしょう。この映画は監督の人生観や性格が強く反映されている思う。これだけユニークな映画はめったにないから。つつましく、引き籠り系の性格であることは想像がつく。物語は、共に失業して仲たがいした夫婦が絆を取り戻す話と、やむなく廃業したレストランを再開させる話。ハッピ・ーエンドで陽気な音楽がかかっても、あくまでも笑わない夫婦。感情を表に出さない国民性が下地にあると思いますよ。そんなことを考えてしまう奇妙な映画でした。この独特の世界観は癖になるかも。良作です。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-08 23:04:51)(良:1票)
6.普通だったら、失業した夫婦ががんばるというただの退屈な話で終わってしまうような、おおげさな所一切なしの何も面白くなさそうな映画なのに、何かこの監督には独特の雰囲気が魅力的で最後までボーっとみさせられてしまいます。なんなんでしょうかね。不思議です。
すべからさん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-19 18:28:25)
5.スタイルが先行気味だね!
kさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-06 00:32:12)
4.アキ・カウリスマキ、この人の映画はサイレント映画のごとき会話が無いのですが、ここまで徹底されると笑えてきます。冒頭のレストランでコックが騒動を起こす場面なんて騒動から解決までずっと会話なしですから。で、会話があっても実に単純。「飲むのに付き合ってくれ」「今日はやめておくわ」「ぜひ付き合ってくれ」「わかったわ」(笑)。「許してくれ」「許せないわ」「帰ってきて欲しい」「帰るわ」(笑)。なんて駆け引きのない会話なんだ。言い訳だとか策略だとかが一切無い会話が心地の良い世界を作り上げています。出来すぎのエンディングはいわばこの監督のこだわりでありスタイルと言えましょう。この独特の“味”を活かして違うスタイルのものも観てみたい気もしますが、一生貫き通してほしかったりもします。
R&Aさん 7点(2005-02-24 11:34:14)
3.フィン好きでチェックしました。国民性・・・(^^)? なんとも素朴で不思議。2度も見て話はうろ覚えなのに、場面はくっきり焼きついとります。
ジマイマさん 7点(2004-02-03 13:36:38)
2.ラストが良くてスッキリするいい作品だと思いました。オープニングの黒人の人の歌を聞いてて「ひょっとするとこの作品はおもしろいかも!」と思い期待してみました。すると前半は旦那と奥さんの不幸の連続でしたねえ。≪旦那はトランプで解雇通告されるし・・・そんなのいいの?≫そして、あげくの果てに旦那は妻の給料のために戦うも逆にボコボコにされる(顔半分見てたら、笑っちゃいました。)し・・・しかし後半の出来は良かった。やつれた38歳の奥さんの顔も前半よりは少しきれいに見えました。再出発となるレストランの方もだんだん客の入らない店から予約の入るほどの店になっていって私は「ホッ」としました。ハッピーエンドで本当に良かった(前半のまま終わってたら泣くでしょう!)まあ映画だからいいけど実際あんな上手くいくもんじゃないと思います。
ピルグリムさん 7点(2003-06-20 16:09:19)
1.登場人物は皆そっけない感じなのに、なぜかほのぼのして、優しい気持になれます。さりげなく、とぼけた笑いもあって面白い。それに、どこか日本的な、悲哀、人情のようなものも感じられました。
クロマスさん 7点(2002-12-11 23:08:23)
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 7.39点
000.00%
100.00%
200.00%
324.88%
424.88%
512.44%
649.76%
71024.39%
81126.83%
9819.51%
1037.32%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 6.33点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review2人
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