64.『12人の怒れる男』って、これ日本だったら、ってついつい考えつつ見てしまう。三谷さんもそうだったんだろうな、と凄く腑に落ちた。その感想文をドラマにしたような本作は、単なるパロディではなく、日本人論として良く出来ている。①まず情から入ってくること。被告に同情するか否かが、ポイントになる。②個人より団体戦になる。チームが出来てしまい、無罪派は有罪派に負けるなっ、で気勢が上がる。③傷害致死で妥協しようと、落としどころを探る。ここらへん、いちいち笑ったが、日本社会のいろんな場面で目にしていることばかりで、そうそう笑っててもいられない。④休憩時間で雑談っぽくなると、みなけっこう喋りだすのもリアル。一番分身のように感じたのは上田耕一で、議論とか会議とかは向いてないんです、と逃げ腰。議論がほとんど喧嘩として神経を傷めつけてくる。でも何か役に立たなくちゃと思い、有罪・無罪と書かれた専用の投票用紙をせっせと作ってる。「縁の下の役割りなら一生懸命手伝います、そっちやりますから議論は勘弁して」というスタンス。これ分っかるなあ。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-01-17 09:55:48) (良:4票) |
63.元ネタを知らなくても何の問題もありません。本作単独で“日本人の性質”を描いたコメディとして完成しています。めちゃくちゃ面白い。ゆえに危機感を覚えます。例えば長州小力。彼の知名度は本家を上回っています。単独で芸人「長州小力」として成立しています。本家を知らずに笑っている人も多い。「長州力」を知らない人にとっては、小力が”オリジナル”です。望む望まざるに関わらず、初めて触れた方が、その人にとっての本物になってしまうという現実。しかも小力は本家より面白い。(注:長州力も別の意味で“面白い”ですけど)。でも彼が在るのは「長州力」がいるからこそ。“パロディとして素晴らしい”“本家を超えている”という賞賛は、まずオリジナルへのリスペクトありきであると考えます。ほとんど小力レビューになってしまいましたが、自分の言いたいことは、ぜひとも“先に”『怒れる男』を観て欲しいということです。これは本作に対する最大級の賛辞でもあります。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-10-06 18:02:27) (笑:2票) |
62.オリジナルの優れた脚本ありき、ではあるが、単に配役を日本人にしただけのパロディではなく、より日本人が感情移入しやすいようなドラマに再構築されている。何より、謎解き部分のクオリティは原作以上かも。仮説が組み立てられては崩されるという、本格ミステリーとしても通用するくらいのドンデン返しが用意されている点が優れている。各人の個性も際立っていて、それぞれが「妬み」「猜疑心」「劣等感」といった、主たる人間性の負の感情を代弁している。原作共々、評決の行方や事件の真相は二の次で、この場に集う人間ドラマを描くことこそがメインなのである。しかし、日本に陪審員制度が出来たら、本当にこんな感じになりそうで怖いなあ。 【FSS】さん 8点(2004-05-02 11:51:08) (良:1票) |
61.本作を見る前に「本家」を観ている事は大前提。いや笑った笑った。「本家」が典型的な男12人を描いているのに対して、こちらは典型的な日本人12人。「わたしもヤクルト」でまず大爆笑し、入って行ける。あれだけの傑作になると、島国ニッポンが何したところで本家がゆらぐ事はあり得ないんだから、ここはトコトンおバカにして大正解。それでいてちょっと毒のスパイスも効いている。わたしも陪審員やってみたいかも。 【ともとも】さん 8点(2004-01-01 23:56:31) (良:1票) |
《改行表示》60.よくできた映画。 冒頭の何気ない飲み物の注文シーンから、各キャラの特徴を表して、 緻密に練られた感がある。 ところどころに散りばめられた「小ボケ」にリアクション・ツッコミをするキャラがおらず、 スルーされるのがシュールだったが、元が舞台みたいなので、それならば納得がいく。 議論が進むにつれて、有罪派・無罪派の形勢や、 各キャラへの心象も変わっていったので、 その点も楽しめた。 【2年で12キロ】さん [DVD(邦画)] 8点(2023-01-22 09:46:37) |
《改行表示》59.密室劇は面白いのだけど、時代もあったというか、今の人たちがやったらもう少し論理的に話が進みそうな気もします。 そこでリアリティが得られるかでしょうか。 【Donatello】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-07-22 07:32:05) |
《改行表示》58.脚本が本当によく出来ている。コメディや謎解きも交えながら人物描写も素晴らしい。 あり得ないが自然な展開。とても面白い作品だと思う。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-07-09 15:02:12) |
57.発想が面白いです。物語の内容もとてもよかったです。三谷幸喜脚本・監督でさらにコメディ調の「12人のちゃらんぽらんなイタリア人」とかも見てみたいですね。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-08-23 19:01:31) |
56.三谷幸喜で唯一じゃないかな?これは面白いし、大好きな作品です。 【Junker】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-06-21 17:16:44) |
《改行表示》55.三谷作品なので、もっとパロディ化してオリジナルからかけ離れているのかと思いきや、意外や意外、オリジナルをかなりの部分で踏襲していました。 もちろんそこはうまくオリジナルも裏切っており、鑑賞後十分な満足感を得られました。 【たかくん】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-11-09 20:16:36) |
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54.オリジナルに敬意を表さないわけにはいかないが、私はコメディの要素の強いこっちの方が好き。日本人だし親しみやすいというせいもあるが、全員一致だから間違いないだろうという根本を「いやまてよ、もしかして」という素直な疑問から入るところが良い。あちらが「怒れる」に対し、こちらは「優しい」というのがまた良く、人間愛というものが感じられる。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-01-30 17:53:15) |
53.何度観ても面白い.映画は脚本次第でここまで面白くなるといういい手本じゃないかな. 【noji】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-06-20 14:15:01) |
《改行表示》52.この映画を初めて観たのは、深夜でやっているのをたまたま見かけたのがきっかけです。 途中からでも、不思議と引き込まれる映画で結局最後まで見て、最後のエンドロールで 三谷幸喜脚本!にビックリしたのを覚えています。 その後、最初から見たくなってレンタルで借りて全部見て、社会人になった後、DVD作品になってるのを本屋で見かけて思わず買ってしまいました。 日本人らしい優柔不断な感じが、面白く描かれていて、日本人が陪審員なんて文化的に向いてないよなー、なんて思ってたけど、時は流れて裁判員制度導入。 優しい?日本人はどんな答えをこれから出していくんでしょう? 【バニーボーイ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-06 18:30:17) |
51.元ネタを知らなくても観れるって点ではパロディではないけど、普通に面白い。 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-23 19:00:12) |
《改行表示》50.12人の陪審員の人達が主人公で、 この人達のそれぞれの個性や性格が いやらしいほど表れていて、 12人の勝手な意見に、見てるこっちも振り回された(笑) 撮り方が良かった。 もっとふざけて撮ろうと思ったら撮れたのだろうけど、 あえて抑えたんだろう。 だからこそ、それぞれの陪審員の感情が薄まらずに描けていた。 そして、それが映画、全体のメリハリがついていた。 喜劇とサスペンスのバランスが綺麗に取れていました。 【デイ・トリッパー】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-18 03:08:14) |
49.日本に陪審員制度があったら?っていう仮定の話しです。基本的には、12人の人間が話しているだけの密室劇です。ところがこれが面白い。基本的には話し合っているだけなのですが、物語の展開が2転3転し、最後まで引っ張られます。実際の陪審員制度が施行されたときに、こんな人たちばかりだったら、嫌だなぁと思いましたが^^ 【ぬーとん】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-11-18 02:32:36) |
《改行表示》48.こういう出演料以外の制作費を抑えて、かつ面白い作品って好みです。前に1度見て面白かったなあという印象があって、また衛星でやってたので再見してもう一度十分楽しめました。 裁判員制度がいよいよ始まるということもあり、点数は甘めで。(参考にはならないが、考えるきっかけにはなると思います。) 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-06-05 23:59:08) |
47.本家と比べて明らかに格落ちに見えてしまうのは、登場人物の性格の変な部分を誇張しすぎてるせいもあるみたいです。基本がパロディだから、仕方がないのかな。おかげで自分としては、見ていて好感の持てる人物が一人もいないという状態に・・・・ でも、これはこれなりに充分面白い。特に豊川悦司が積極的に動きだしてから(そこからが「十二人の怒れる男」に沿った人物立てになる)は一気に展開がスピーディーになって、画面から目が離せなくなりました。組み立てられた「真実」に相当飛躍や無茶があるのも、勢いだけで、とりあえずはまあいいかと思わされてしまいます。ただ、「たとえ本当は有罪でも、どうせ執行猶予が付いて同じだから無罪にしとけ」というのは、遺族感情を考えればデタラメすぎるんではないかと。 【KYPA】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-22 22:59:01) |
《改行表示》46.ノロウイルスにかかったので観た。 三谷さんは人の性格ってものをよくわかってるなぁ。と思った。 そういう人は好きなので、安心して観れた。 最初の頃の主張は論理的な人を納得させるには甘いと思ったし、梶原さんとかがうるさいのが私的にはきつかったけど、全体的に流れが滑らかだった。 メガネの彼は性格が分かり易すぎて、最終的にどう出るか読めたのが物足りなかったかな。。 うまいパロディで面白いんだけど、それと同時に、 人はこの映画を見て誰に対してどう思うのか、そのことに興味が湧いた。 人と観たら良かったな。 【祥子】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-13 12:48:28) |
45.日本人の特徴をうまく原作に合わせている。さすがにあそこまで単純ではないだろうが分かり易くしたところが三谷幸喜のうまさであり興行につなげるのであろう。あくまで原作を日本人化させただけであり、原作と比べるのは失礼であろう。 【あるまーぬ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-08 19:28:55) |