70.この映画は、効果音で驚かせたりする演出も多いから、ビデオやDVDで観た人であまり怖くなかったという感想があるのも分かります。私は劇場公開時に映画館で観たんだけど、その時の怖さといったら…。光を入れてはいけない屋敷の中と、映画館の暗い館内がうまい具合に一体化して、音もサラウンド効果で前後左右から聞こえてくるから、あたかも自分もあの屋敷の中にいるような気がしてくるんです。よく遊園地や大きなゲームセンターにある、お客がヘッドホンを付けて臨場感を味わう「恐怖の館」のアトラクションみたいな感じでした。映画の中の人物がカメラ目線というか、こちらを向いた演技のとき、自分が見つめられているように感じてしまったり、観ているうちに心細くなってきて、周りにも人がいるはずなのに思わず辺りを見回したりしてました(笑)でも、そういうホラー映画としての効果だけが優れているんじゃなくて、内容も深くて色々考えさせられた…。ニコール・キッドマンの演じた母親の哀しさが伝わってきて、やりきれない気分だった。救いのない終わり方だったし。あと、変な言い方かもしれないけど、死者の立場を誠実に描いた映画だと思いました。「シックスセンス」は死者の表現がおどろおどろしく不気味で、内容は真面目だけど、かえって死者をどこかしら愚弄しているような印象が私にはあるのですが、この映画はそういう描写をしていないし、彼らはホントについさっきまで生きていて依然感情を持っている同じ人間なんだと思わせられました。 |
69.本来なら恐怖を煽る常套手段として、夜中に雷鳴を轟かせるといった効果が典型的な例として挙げられるのだけれど、昼間の窓から射す光によってその恐怖感を出すという手法は、まさにこの作品のモチーフである、“逆転の発想”そのものだ。それにしても、窓にカーテンがないことで強烈なサスペンスを演出した映画って、おそらくこれが初めてなんじゃないかな。結末を悟られまいと、子供たちが光アレルギーだという設定にしたのも、トリックとしては実に巧妙だし、自分たちが死んでいることを自覚していない、浮遊霊たちの哀しみも十分に伝わってきて、実にクオリティの高い作品だと思う。スペインに天才多しだが、アメナーバル監督もまさしくその一人だと印象づけられた。個人的にはこういうタイプの作品は、あまり詮索しないで観たほうが楽しめるのでは・・・と思うのだが。 【ドラえもん】さん 8点(2002-06-22 23:39:10) (良:2票) |
68.多分にヒッチコックを意識したであろう演出方法は例えばデ・パルマのような余剰感は無いぶん上品かつオーソドックスであるが、恐怖の基本である暗所と閉所に登場人物を限定させる状況設定の上手さや、静寂とノイズが交互に織り成すことにより生じる緊張感等でラストまで退屈することは無い。話題のオチについてだけど、ご多分に漏れず語りたいが、語ってしまえばいかにも無粋ということは分かってんだけど・・・少しだけネタバレあるけど勘弁してね。主人公が例の状態となってるせいで某ヒット作と比較されがち、というかどうしたって思い出してしまうのはしょうがないんだけど、厳格なカソリック教徒であるがゆえに確信を持っていた世界観及び実存が根底から覆るというダイナミックさはそのまま冒頭で語られる例の神が7日間で世界を創造したという「創世記」に直結し、ラスト5分で創造されてしまった異世界(アザーズ?)を突きつけられる観客の「ヤラレタ感」は他に類はない、と言って良いと思うし、某監督は本作を見て先駆者の余裕を浮かべるどころか、大いに嫉妬するに違いない。N・キッドマンも素晴らしい。 【ダイ】さん 8点(2002-05-07 20:53:44) (良:1票) |
67.以外と好き。ラストを知らずに見たが、半分くらいで大体落ちは読める。でも、雰囲気はあるし、映像も綺麗だぢ、キッドマンも良し。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-12-28 05:51:35) |
66.こういう映画は一度見れば充分なんだけれども 演技の素晴らしさとニコールさんのベッピンさに惚れ惚れし 何度も見てしまいました。 あんなお母さんがいたら 言うこと聞いて勉強でも手伝いでも何でもしてしまうなぁ~(←もちろんビビって) 【アナラー教祖】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-09 17:34:38) |
65.霧の中にポツンとある屋敷でカーテンが引きっぱなしという、どうぞ怖がってくださいと言わんばかりのシチュエーション。 それでも、必要以上に神経質な主人公と、謎めいた使用人たちの存在により、怖いというよりは早く先を知りたいという好奇心のほうが勝りました。 ラストは「驚愕!」というよりは「さすが!」と納得させられてしまいました。 最後に使用人たちが迫ってきたあたりで単なるホラー映画臭がして一度落胆させといてのこの結末・・・時間差攻撃にあったような「してやられた」感があります。 個人的には、バッドエンドではなくどこか心温まる雰囲気を感じ、後味は悪くありませんでした。 暗がりの中、黒い服でも映えるという点で、長身でシャープな顔立ちのNキッドマンがはまり役だったと思います。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-13 10:50:49) |
64.これは怖かった。特に前半はホラーらしいホラーを堪能できる。オチも読めなかったので「そっちか~」ってな感じで驚けたし、率直に面白かったぁ・・って言える作品でした。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-07 23:09:26) |
63.悲しい話。。見るのは二回目なんだけどね。。この話は「箪笥」っていう韓国映画に似てる気がするね。。この映画のほうが先に作成されたんだけど、原作は韓国のほうが数十年早い。(数百年だっけ?)母親の愛って、どの国でもどの時代でも変わらないものなんだねぇって感じさせられたよ。。子供が悲鳴を上げた時の母親の半狂乱といえる行動は、どこでも同じなんだねぇ。。 ニコールキッドマンの演技はすごかった。。彼女はおいらの中ではオードリーヘップバーンを除いたら世界で3本の指に入る美貌と気品の持ち主だと評価していますが、鬼気迫る演技をさせたらこれまた世界で数本の指に入る逸材でしょう。彼女の前半生が苦労に満ちたものだと知っているとその演技は彼女の人生そのものだと理解することが出来て納得です。。この映画をみたオイラの知り合いがこういいました。。ストーリーは忘れたけど涙が出た記憶がある、と。オイラは涙が出なかったな、、心が汚れたのかな>< 【ぐっきい】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-02 02:22:26) |
62.面白い、というよりは観終わったあと切なくなるような話です。 BGMも切ないですね。この手の映画は1度観ると十分・・・のはずが、不思議と しばらくするとまた観たくなり、最近またDVDレンタルしました。 【H.S】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-30 23:30:16) |
【太助】さん 8点(2004-08-05 20:38:02) |
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60.どうしてもシックス・センスとダブッてしまいます。なので、ラストを見てもあまりインパクトがなかった。そこが残念。世界観とか雰囲気とかこっちの作品の方が好きですけどね。 |
59.中盤、眠い目をこすって最後まで見て良かったと思った。すっかりヤられた!あんなラストとは思わず。切ない話よりも、ラストのインパクトが方が上回った。 |
【刹那主義】さん 8点(2004-04-10 01:21:55) |
57.ラストシーンは衝撃でした!それまでは「シックス・センス」と同じだな、と思っていたのですが…、本当に、ラストシーンには”まいった!”としか言いようがありません。 【Φ’s】さん 8点(2004-03-28 18:11:58) |
【ワトソン君】さん 8点(2004-01-22 14:56:35) |
55.「うーわー、そう来ますか!?」と新鮮に驚けました。本編で散りばめられた謎が収斂されるクライマックス。見事の一言に尽きます。 【しゃらら】さん 8点(2004-01-05 12:04:16) |
54.映画では「シックスセンス」、小説では半村良「夢の底から来た男」、皆川博子「聖女の島」など傑作ぞろいのこのジャンルはまだあまり開拓されていないので、今後映画のネタの草刈場となるであろう。 「聖女の島」は映画化されれば、普通の監督なら大ヒット間違いなしなので、これを見た諸監督は是非早く作ってください。 【死亀隆信】さん 8点(2003-12-29 00:37:43) |
53.事前に「シックス・センス」を観ていたのに最後までオチに気付かなかった。そういう意味では楽しめた映画。それとニコール・キッドマンの美貌に8点。 【ばたあし】さん 8点(2003-12-23 14:29:30) |
52.いわゆるネタ物の一つなんだと思うが、「シックス・センス」同様、ネタが割れた後で再見してもちゃんと楽しめる作りになっているのが評価できる。ニコール・キッドマンの時代錯誤な美貌がゴシックホラーに見事にマッチした一篇。途中から微妙にタネ明かしがチラついて来て、「もしかしたらな~」と思わせながらキチンとオチをつけ、観客のチャレンジ精神をほどよく納得させてくれる運びは上手い。たまに見返したくなる秀作。 【anemone】さん 8点(2003-11-30 14:06:30) |
51.確かに見終わった後は”あぁこのオチか・・・”って思ったけど、全然楽しめましたよ!コタツで見てたけど、何度も”ビクッ”って足打ったし(笑)。またニコールキッドマンの演技が良い! |