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雨月物語

[ウゲツモノガタリ]
1953年上映時間:97分
平均点:7.39 / 10(Review 84人) (点数分布表示)
ドラマホラーファンタジー時代劇モノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2023-07-05)【イニシャルK】さん
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監督溝口健二
助監督田中徳三
キャスト京マチ子(女優)若狭
水戸光子(女優)阿浜
田中絹代(女優)宮木
森雅之(男優)源十郎
小沢栄(男優)藤兵衛
毛利菊枝(女優)右近
羅門光三郎(男優)丹羽方の武将
上田吉二郎(男優)呉服屋の主
香川良介(男優)村名主
青山杉作(男優)老僧
福井隆次(男優)敗残兵
相馬幸子(女優)余吾川の老婆
横山文彦(男優)目代
小柳圭子(女優)遊女
尾上栄五郎(男優)武将
天野一郎(男優)梅津の船頭
玉村駿太郎(男優)鎧武者三
堀北幸夫(男優)鎧武者一
三田登喜子(女優)侍女
南原宏治(男優)
大崎史郎(男優)鎧武者
原作上田秋成「浅茅ヶ宿」「蛇性の淫」
脚本川口松太郎
依田義賢
音楽早坂文雄
望月太明吉(和楽)
斎藤一郎(音楽補助)
撮影宮川一夫
製作永田雅一
大映(京都撮影所)
企画辻久一
配給大映
美術伊藤熹朔(美術監督)
太田誠一(美術助手)
衣装吉実シマ
ヘアメイク花井りつ(結髪)
編集宮田味津三
録音大谷巖
照明岡本健一[照明]
岩木保夫(照明助手)
その他マーティン・スコセッシ(4Kデジタル修復版)
あらすじ
上田秋成作「雨月物語」の「浅茅が宿」を軸に全編の雰囲気を再現する。戦国時代、近江の住人源十郎は陶器を作り新興都市で売って大儲けをし、弟の藤兵衛は侍になるという野心を抱いていた。家庭を大切にする妻たちを振り切って、二人は戦乱の最中に危険を冒して陶器を作り、都市に運ぶ。藤兵衛が陶器を売った金で武具一式を手に入れ、夢を追う間に妻お浜は身を持ち崩し、更なる儲けを目指す源十郎が謎めいた金持ちの若い女に請われるままに、その屋敷に入り浸って官能の日々を過ごすうちに妻宮木は・・・。
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1
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18.私は日本人ですので、外国映画祭の審査員ほどにはジャパネスク・ロマンに「おおっ」とシビれたりしないのですが。でも、この映像の幽玄なこと湿度の高いこと、目を瞠りました。ストーリーは「まんが日本昔話」をいくつか合わせたようなもので、驚くほどの展開は無いんだけれど、件の名アニメを実写したらこうなるんだろうなあと思わせるほど雰囲気が似ています。
廃屋だったはずの朽木屋敷に誘われ、いつしか凛とした豪邸に落ち着いているとき、こちらもいつの間にやら幻惑されているのです。明かりの灯る夕刻や、先代の兜の発する気や、妖女そのものの京マチ子らに金縛りに遭わされました。怖く美しかった。
戦が庶民らにとっていかに苛酷であったか、その描写も容赦なく厳しい。里に残した妻が槍の犠牲になる場面は俯瞰ショットで音も無く、素っ気ないけれどとても恐ろしい。
妻が遭遇した残酷さ、弟夫婦らが辿る愚かさと不条理、そして主人公が出会う異界。「昔話」のテーマがてんこ盛りの、見事な映像作品でありました。
tottokoさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-02-27 00:12:43)(良:1票)
17.内容自体は多少おとぎ話っぽい雰囲気はあるが、予想以上にシナリオの出来が良かった。
この監督さんは演出にとても安定感があるし、キャスティングに関しては言うことなし。
田中絹代の地味で堅実なキャラと京マチ子の妖艶なキャラとの対比、しっかりと描かれたテーマ、
幻想的な映像とともに完成度の高さを感じずにはいられない。この世のはかなさを描いた秀作。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 8点(2012-04-12 12:02:07)
16.二度見て、ようやくこの作品の真価が分かってきた。

隅々まで計算しつくされた構図と宮川一夫の流麗なカメラワークが生み出す崇高な画面にもう脱帽。
幻想。死。欲望。妖気。が溢れ出てくる。

溝口健二が巨匠中の巨匠だということを改めて理解しました。
せかいのこどもさん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-16 13:52:27)
15.長回しを多用した構成により、極上の舞台劇を見ているような印象を受けた。幻想的な画によりストーリーの妖々しさに磨きがかかっている。個人的には湖上で舟をこいでいるシーンが心に残っている。
円軌道の幅さん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-25 23:43:59)
14.見事なカメラワークと映像の美しさ、日本昔ばなしのようなストーリー。
京マチ子さんも相変わらず美しい。
eurekaさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-08-27 12:10:25)
13.四回目ですが、見るたびに細々ながら見落としてるような部分が発見につながり、だんだん良くなっていく典型的な名作でしょうか?亡霊との接触部分は、何とも気だるく見事な雰囲気を醸し出してくれています。
白い男さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-06-16 23:50:58)
12. 溝口健二監督の入門書と考えてもいいだろう。面白い作品の3大要素、「愛」「欲望」「裏切り」が子供でも理解できる範囲で描かれている。
 このサイトでの8点は「出来としてはよい」という意味になるらしいが、上から目線で評価しているようで、もう1点つけようかなと考えてしまったりもする(苦笑)。
クロエさん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-02 01:51:53)
11.演出、特にカメラワークが素晴らしい。
船上のシーンはウマいの一言につきる。
norainuさん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-06 02:07:24)
10.美しい映画だと思う。欲望にのまれて本当に大切なものを見失ってしまう人々がはかない。田中絹代さん演じる宮木の妻として母としての暖かさに感動。自然と映画の世界観に引き込まれた。
こまごまさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-31 20:58:43)
9.あっ!どうやら溝口監督作品、初挑戦という人がいるらしいけど、私もです。この前、何となく借りてみようかと思って借りてきて初めて観てびっくりしました。何とも言えない怪しげな雰囲気、日本の美学がここにある。そんな感じがして、面白かったです。やっぱりこの頃の日本映画って俳優が本当に素晴らしいです。そう思う今日、この頃であります。今度は「近松物語」に挑戦しようかと思っています。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-02 21:13:07)(良:1票)
8.能楽ファンにはたまらない魅力がある作品だと思います。私は謎の若い女を演じた京マチ子の仕舞の出来をどうこう言えるほど能楽を見たわけではありませんが、能舞台では男の能役者によって面をつけて舞われる仕舞が能面のような顔をした京マチ子によって舞われ男性の謡(うたい)がバックに聞こえるのは官能美の極地です。
かわまりさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-31 15:49:22)(良:1票)
7.私もぐるぐるさん同様、溝口初体験がこの作品。溝口という名が日本よりもヨーロッパのほうが知名度が高いということ、『雨月物語』がこのうえなく美しいということ、くらいは前々から耳にはしていました。で、いざ鑑賞。はじまってすぐに「え?これのどこが美しいの??」しかし最後まで、いや、途中まで見て納得。私はこの作品で言われるところの「美しい」の意味を取り違えていました。ここでいう「美しい」はモノクロであることを活かした美や目にやさしい美ではなく、構図とカメラワークで見せる美。とくにスローボートさんが絶品とおっしゃるところのシーンと大河内伝次郎ノ介さんが泣けてきたとおっしゃるシーン。あまりの美しさに2度目の鑑賞ではこの二つのシーンを何度も巻き戻して見てしまいました。 「溝口見ぬものは人にあらず」ですか..誰が言ってるんですか?(ニガ笑) でも日本映画の巨匠=クロサワの図式が定着している今日の日本において、そう言われるお気持ちもわかるような気がします。
R&Aさん 8点(2005-01-05 15:38:08)(良:1票)
6.溝口健二初体験でござんす。いやあ、JTNEWSにお邪魔して以来、それまでだったら絶対に手を出さないような作品を沢山紹介して頂いて来たのですが、溝口作品はずっと手を出さずじまいでした。だって、何か「日本の様式美」だとか「幽玄の世界」とか「秀逸なカメラワーク」とか、オッカナイ言葉で語られてるんですもの。おまけに「溝口見ぬ者は人にあらず!」みたいな事を言うオッカナイおぢさまもいらっしゃるし(ニガ笑)。ということで今回勇気を振り絞ってレンタルしたのですが(ちなみにこの作品を選んだのは一番時間が短かったから・・・あ、そんな怖いカオしないでぇ)、なんつーか、腹にズンとくる作品でした。むっつかしい事はよく分からんけど、映像も音楽も緊張感があったし、かと言って重苦しいだけの「お芸術」作品ではなかったし。ここで描かれている戦国時代の荒廃と虚無は、少し前に日本が経験していた戦争の影響も大きかったんだろうなあ。偶然だけど少し前にTVでアフリカの紛争についての報告を見ていたので、ちょっとそれと重なっているように感じました。やっぱし戦争は社会の狂気の産物で、尚且つ個人に狂気をもたらすのだ、と改めて思った。
ぐるぐるさん 8点(2004-09-28 18:52:54)(良:2票)
5.恐ろしい・・・欲望を抱き過ぎて本当に大切なものを見失ってしまう、その単純な人間の心が死ぬ程恐ろしい・・・
ボビーさん 8点(2004-09-21 20:34:48)
4.不条理な死が連なる戦乱の世。女が死しても欲するのはささやかな条理。日常をつつましく生きる平凡。男が欲するのは条理からの脱出。日常をつややかに生きる野心。幻想幽玄なモノクロームの濃淡が、不条理と条理をきわやかに浮かび上げる秀作。
彦馬さん 8点(2004-04-07 18:30:26)(良:1票)
3.「日出づる国」の幻想物語。息を呑むその美しさに、映画というものが芸術作品であるということを認識させられる。人の心の影に、欲に、そして小さな望みに「物の怪」は潜む。気付いたときに残るのは虚しさだけ。そしてもちろん、我々の心の中にも・・。
紅蓮天国さん 8点(2003-12-29 14:16:35)(良:2票)
2. 最初にみたのは高校生のころ。夢や希望も多くあったから,立身出世を夢見る主人公たちの気持ちとリンクしながらワクワクしながら見て阿浜や高貴な屋敷の亡霊話にゾッとした,と言う感じで見ていた。時がたち,それなりに家庭を持つようになると,男の理不尽さ,妻や子を放っておいた事,妻だった女性に対しての気持ちなど感じ入るところが多数ある。また40代過ぎてみると違った感じをもつのだろうか。
蝉丸さん 8点(2003-11-17 21:41:45)(良:1票)
1.日本的幽玄さと、怪奇物語の東洋的神秘が西洋人にはことさら神秘的に見えたのだろうか、ベネチア映画祭で高い評価を受けた。兄弟二組の夫婦のいずれも妻が哀れな最後をとげ、残された男達は寂しく生きていく・・戦国の世の習いとはいえ、骨となり生き霊となって残る人の心の哀れさ、はかなさ。昔の邦画の悲しさで画質が悪いのが本当に残念!きれいに残っていたらもっと素晴らしかっただろう。
キリコさん 8点(2003-05-17 15:06:57)
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【点数情報】

Review人数 84人
平均点数 7.39点
000.00%
100.00%
211.19%
311.19%
467.14%
544.76%
61214.29%
71416.67%
82327.38%
91214.29%
101113.10%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review5人
2 ストーリー評価 8.33点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.14点 Review7人
4 音楽評価 8.66点 Review6人
5 感泣評価 7.66点 Review3人
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【アカデミー賞 情報】

1955年 28回
衣装デザイン賞(白黒) 候補(ノミネート) 

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