その男、凶暴につきのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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その男、凶暴につき

[ソノオトコキョウボウニツキ]
Violent Cop
1989年上映時間:103分
平均点:7.12 / 10(Review 124人) (点数分布表示)
公開開始日(1989-08-12)
アクションドラマ犯罪もの刑事ものバイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-02-26)【イニシャルK】さん
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監督北野武
黒井和男(監修)
助監督月野木隆
キャストビートたけし(男優)我妻諒介
白竜(男優)清弘
岸部一徳(男優)仁藤
佐野史郎(男優)吉成新署長
趙方豪(男優)精神科医
寺島進(男優)織田・清弘の手下
遠藤憲一(男優)柄本
石田太郎(男優)友里刑事
平泉成(男優)岩城刑事
上田耕一(男優)石橋刑事
芦川誠(男優)菊地刑事
音無美紀子(女優)岩城の妻
浜田晃(男優)荒木刑事課長
川上麻衣子(女優)
藤浪晴康(男優)ディスコの店員
勝部演之(男優)樋口新所長
原作奥山和由(原案)
脚本野沢尚
音楽久米大作
佐々木麻美子(音楽プロデューサー)
撮影佐々木原保志
製作奥山和由
松竹富士
プロデューサー鍋島壽夫
市山尚三
吉田多喜男
制作森昌行(制作協力)
配給松竹富士
特殊メイク原口智生
特撮納富貴久男(特殊効果)
美術赤松陽構造(タイトルデザイン)
録音堀内戦治
照明高屋齋
中村裕樹(照明助手)
その他吉川威史(キャスティング担当)
オフィス北野(宣伝)
東京現像所(協力)
BIG SHOT(協力)
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12
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32.初めてこの映画を観た時は衝撃的でした。ストーリーは特筆するほどでもない刑事ドラマ。でも、伝わって来る違和感がハンパじゃない。一種キューブリックを彷彿させるような乾いたの映像だけど、膨大な予算と時間が注がれるアチラに対して、たいして予算も使っていない映像から強烈に発散される個性に驚いた。
今回、その個性の根源を見極めたいと思って気付いたことがふたつ。役者に表情が無い。そして、人物の背景を描写しない。本作の「説明的」な部分は、主人公の妹に知的障害があることくらいだろう。フツーの映画にはある情報が極端に少ないのです。だから、登場人物が何を考えているのか分からない。微笑を浮かべていても、その意図が不明で身構えてしまいます。それでいて、アクションと云うか、暴力はかなり思い切っている。感情を排して展開される暴力描写にはリミッターが外されているような怖さがあります。結果として、ものすごく不安定な心境を抱えて映画を観ることになります。次の瞬間、何が起こるか分からない緊張感がある訳です。
本作は、それまでの常識的な映画のコード、と云うより「邦画のコード」の破壊だったと思います。主人公の個性を描き、周辺環境を描き、置かれた状況を描く。そこから発生する摩擦でストーリーが展開し、主人公のブレイクスルーで物語が完結し、感動が訪れる。それがオーソドックスな「邦画のコード」です。好きな人もいるけど、比較的サラッと流れる洋画と比較して敬遠する人も多い。じゃあ俺が、そんな「邦画的」な湿気を削ぎ落とした映画を作ってやるよ、と言ったかどうかは知りませんが、いかにもこの監督の天邪鬼的性向が発揮された作品だったとおもいます。
実はその後の北野作品を観るにつけ、その傾向が最も際立っていたのがこのデビュー作だったと思っています。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-11-22 02:33:47)(良:3票)
31.もうどうしようもなく凄い。
怖い。ちっともすっきりしない。腑に落ちていかない。
何でこれはこんなにも映画の定石を外そうとするのか。でも凄く映画している。
凄いリアルで、気持ち悪さすらある。

何も得る物なんかないんだけど、これを観てがんばれる気持ちが沸くわけでもないんだけど、でもなんか凄い物を観たって言う、体験ができる。これはテレビじゃ得られない。
黒猫クックさん [ビデオ(邦画)] 8点(2012-04-29 08:25:38)
30.終始殺伐とした雰囲気が流れており、緊張感たっぷりのカメラワークに、一体次は何が起こるんだろうとビクビクしながら鑑賞した。監督デビュー作で作風が完成されていたことに驚き。
eurekaさん [DVD(邦画)] 8点(2011-12-08 21:24:10)
29.かなりソリッドな暴力映画でありながら、何度も観れてしまう一種の中毒性がある作品。
ただその後の北野作品に比べ、まだ「切なさ」においてはもの足りないかもしれない。虚無感は充分にあるが。

北野映画の「殺し」は、前置きなんて無く、あまりに無慈悲にさらりと描かれるので、
それがかえってリアルで恐ろしい。「殺し」のセンスは本作から既に確立されている。

そして特筆すべきはやはりこの作品中のたけしの恐さ、カッコ良さ。
滅茶苦茶に尖りまくっている。たけしが画面上に出てくるだけでヒリヒリした雰囲気が伝わってくる存在感は圧巻。
観る側の内に秘めた凶暴性さえ引き出すような、快感に近い危なさがこの映画にはある。

色々思うところはあったが・・・・・・一番はこのタイトル!
この映画にこれ以上のタイトルは無いでしょう。

おーるさん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-27 14:08:51)(良:1票)
28.説明的なシーンやせりふも多く、まだ北野武色は影を潜めている感じです。とはいえ、エンディングの流れは1,2を争う出来と思います。
njldさん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-27 13:58:22)
27.すき。このころのたけし映画が一番あつい
STEVE-Oさん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-06-09 01:58:44)
26.歩くシーンが多い。たけしがただ歩道橋を歩いているだけで、インパクトがある。これまで観てきたどの映画とも違う感覚。たけしは監督デビュー作で、既に異質な才能を発揮していた。公開当時、お笑い芸人が撮った暴力映画として酷評されていたが、故・淀川長治氏は絶賛されていたと聞いたことがある。海外で評価されるようになり、これまで無視していた批評家たちが、掌を返したようにたけしの映画を誉めるようになった。そんな連中に、たけしは心底うんざりしているのだろう。
フライボーイさん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-15 22:42:55)(良:1票)
25.久しぶりに観てみると、初監督なのに切れ味に圧倒され、全く退屈せずエンディングを迎えられる。ストップモーションでない動かない演技を多用して、こっちの呼吸も止まりそうだ。
そういえば今のたけしは製作映画の内容が停止中!
カーヴさん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-10 14:29:06)
24.北野作品では、「3-4X10月」の次にいい。というか、その二つしかいいのがない。「その男〜」は、純粋なエンタテインメント作品で、昔の日本テレビの「刑事もの」の匂いがします。よくできていると思います。楽しい映画です。
コウモリさん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-13 23:11:15)
23.主人公の行動原理は単純です。殴りたいから殴る。躾されていない子供のようです。自分は彼に賛同できません。暴力=悪だと躾られてきたから。でもその一方、無茶をする彼に爽快感も覚えるのです。しかし行き過ぎると、また眉をひそめてしまいます。この矛盾。戸惑い。それは社会が抱える矛盾でもある気がします。問題解決の手法としての暴力を人は認めています(もっとも、暴力という言い方はしません)。その代表が公権力=警察です。主人公が警官である意味が此処にあると考えます。人は生まれながらにして、問題解決手法としての暴力を獲得しています。教えなくても子供は叩くことを知っています。生まれ持ったものなのに、押し殺すように教育されのです。そもそも其処に無理があるのかもしれません。暴力を容認された警察でさえそう。力を振るえず、挙句チンピラに殺される姿は滑稽ですらありました。主人公の“正しくない”行動は、現代社会が抱える矛盾を明確に表していました。本作は北野武の初監督作品。処女作で、これほどスタイルが完成されているのは驚きの一言。監督の“人となり”が伝わってくるのも素晴らしいです。やはりベースは芸人「ビートたけし」の顔でしょうか。シニカルなコント風味の演出が、陰鬱な作品に上手く同調していたと思います。自分が特に気に入ったのは、たけしの蹴り。「バカヤロ、コノヤロ」と聴こえてきそう。芸人、監督、役者の顔が全て垣間見られる、見事な蹴りだったと思います。「長渕キック」と併せて『日本3大キック』と名づけたいくらい。残る一つは…後で考えます。暴力に対する問題提起はOK。これに対する監督の答えは何なのか。それが伝わってくれば、完璧でした。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-15 18:07:28)(良:1票)
22.北野映画は、デビュー作から完成されていたのだと実感。とにかくすべてにおいて、すでに完成されていたのだな。後の作品は、すべてこの映画のヴァリエーションとすらいえるかもしれない。いや、もちろん、これは、誉め言葉。
いのうえさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-05 23:03:56)
21.「ビートたけしが撮った映画」くらいの予備知識しかなかったので
観終わったときには放心状態。しばらくTVの向こうのたけしが怖くてしかたなかった(笑)
痛いし暗いけど好きな映画です。
ぎぶそんさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-24 13:37:47)
20.あの今にも狂いだしそうなビートのマッドアクトが素晴らしい。白竜と対等するその様
は、もはや道の人同士にしかみえない。この絵の説得力はもちろん、淡々とした雰囲気がたまらん。フリードキンの『LA大捜査線』を参考にしたというが、あの渇いた感じはとても似ている。

カイル・枕クランさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-08 00:08:46)(良:1票)
19.北野映画に対しては感性が刺激される。喜怒哀楽の怒と哀を痛切に漂わせる作品。
エイビーさん 8点(2004-11-27 01:56:59)(良:1票)
18.ビンタのとこは笑ってしまったなぁ。まだ、荒削りなところがあるけど、いいもの持ってるってのが感じられる作品。パワーというか勢いを感じるなぁ。
夏目さん 8点(2004-08-31 11:36:56)
17.美しい映画です。同僚の刑事と逃亡者がつかみ合うシーンのスローモーションと音楽は特筆ものでしょう。以後の北野作品における海を見ているような感覚でした。最後の方の銃撃戦も殊更美しい。この人は本当はずっと白黒映画を撮ってきてたんじゃないかと勘ぐりたくなるくらいに、陰影の素晴らしい映像でした。ラストは蛇足です。そういえば、我妻が辞職した後美術館を訪れるあたりは、スコセッシの『タクシードライバー』のような感じでした。影響受けたんでしょうか?
藤村さん 8点(2004-03-01 18:11:32)(良:1票)
16.北野作品の中では、かなりお気に入りです! 初めて見たときの衝撃は凄かった..(最近見直してみると粗が目立つけど..) ラストの橋を渡るシーンが、好きです!世の中、そんなに簡単に変わるもんじゃない、所詮堂々巡りさ..ってね...
コナンが一番さん [映画館(邦画)] 8点(2003-12-25 20:37:49)
15.おもろかった、主人公がどんどんぼろぼろになるサマがいけてる。無表情な怒りってすげーなw
アルカポネさん 8点(2003-11-14 00:46:17)
14.すげー映画。ラストが今までの映画に全て一線を画している。なんていうか、この映画はもう孤高の地位を確立してると思われる
Keith Emersonさん 8点(2003-11-12 23:08:54)
13.映像でも、雰囲気でもスタイルのある監督は、好き嫌いはっきりしやすくていい。武のスタイルは日本では指折りに好き。淡白なカメラワーク、セリフ、間、一作目からスタイルがあったことに驚かされる。ストーリーがもうちょっと起伏があってもいいなって思うけど・・その辺もスタイルなのかな。。
ウメキチさん 8点(2003-11-06 18:37:11)
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【点数情報】

Review人数 124人
平均点数 7.12点
010.81%
110.81%
210.81%
321.61%
475.65%
5108.06%
61310.48%
72419.35%
84233.87%
91612.90%
1075.65%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review8人
2 ストーリー評価 7.57点 Review7人
3 鑑賞後の後味 6.57点 Review7人
4 音楽評価 7.00点 Review7人
5 感泣評価 6.00点 Review3人
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