284.これ見てよくわかった。やっぱ俺はストーリーテリングの妙とか派手な爆破映像とかを一番に映画に求めてるのであって、こういうオサレ系とか雰囲気系ってのに属する映画は好みじゃない。んじゃオサレ系が嫌いかって言えばそうでもなく、何らかの見所を見出すことができればその作品を評価するし、ツボにはまればけっこうな爆発力を有することも事実です。けどトレインスポッティングはそういう面白さを感じれなかったのが残念。クスリ漬けのグダグダ青年達のグダグダ生活を見せられても何も共感しませんわ。要は受け手の性格として、彼らの行動やスタイルの波に乗ってしまえるかどうかがキーなんでしょうけど、俺はダメだったな。それは多分俺がクスリってもんに無縁の生活を送っていて、かつクスリに対する一種の憧憬の様な感覚も抱いていないことが原因なんだと思います。当然それが多くの日本人にとっては普通なんだろうけど、クスリという文化を真っ向から否定するでもなく憧れるでもなく、ただ無関心に通り過ぎている自分にちょっとした歯痒さを覚えたんだよな。以前裁判の見学をしたことあるんだけど、被告の罪状は麻薬取締法違反。しかも再犯で、以前もクスリ絡みで半年ほど刑務所にブチ込まれてた人だったんですが、そりゃもう悲惨でしたよ。40過ぎのいい歳した男性がワッパはめられて泣きながら「今は反省している」とか言ってんだぜ。被告の両親も見に来てて「どうしてこんな風に育ってしまったんだろう」的な目で息子を凝視してるんですよ。そんな状況になるリスクを負ってまでクスリをやり続けるんだから、そりゃもうクスリの誘惑ってのは想像もつかないくらい強烈な世界だということだけは想像できます。以前の俺ならそんな凄まじい体験をしないまま人生を終えるのは勿体無いって感覚もちょっとは持ったはずなのに、この映画を見ても何も感じないなんて、俺の脳みそはいつの間にか凝り固まってきているのかも知れません。だから俺は考えをあらためました。50年後、もし自分の余命がわずかだと悟る機会があったらその時はクスリを求めて街に出ようと思います。一体どんな世界が待っているんだろう。今から楽しみだ。そして再びこの映画を見て10点をつける日が待ちどおしい。 【コバ香具師】さん 4点(2004-08-13 00:35:42) (良:3票) |
《改行表示》283.皆さん、この映画を「スタイリッシュ」とか「おしゃれ」のキーワードでくくってるようですが、果たしてそうでしょうか? ダニー・ボイル監督は単に「パンク」な映画を作りたかっただけなんじゃないですか? この映画を指して「スタイリッシュ」だの「おしゃれ」だの言ってる方々って、映画配給会社の戦略にまんまと乗せられてるだけじゃあないかって思うんです。 要するにパンクは、スタイリッシュでもおしゃれでもないっつーことです。 【プラネット】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-12-24 17:56:10) (良:1票) |
282.この映画を違う物で表現するなら、犬のフンをオシャレな構図で写真におさめ、しぶいロゴとかいれて、めちゃかっこいーポスターにしてみましたって感じの映画かな。とにかく登場する奴らほとんどが、最低ヤロー。しかも、普通こういったジャンキーの映画ってどっかダラダラして悲壮感がただよってるんやけど、なんか元気で勢いがある。グズグズな奴らをかっこいい疾走感で見せるミスマッチ、なんでもありのそれでいてオシャレな演出、あのトイレなんて普通はありえへんからね。そういった今までにない感じが、俺は観てておもしろかった。おまけに麻薬やってる感覚なんかも観てる俺らに伝わる映像表現で一種のバーチャルジャンキー体験ができたりもする。ただ、どーしようもない彼らを、ちょっとよく見えたりするあたり、俺のダークな部分が浮き彫りにされた感じで、ダメ人間リトマス紙で試されたみたい。だからある意味、毒のある映画やね。ま、でも↓のROMYさんのおっしゃる通り、普通は観た後、何も残らないんやと思う。普通の平均的な日本人の感覚では、かっこよくても、共感はあんましないんちゃうかな。現実にジャンキーな生活おくりたいとは思わんしね。人それぞれやと思うけど。 【なにわ君】さん 7点(2004-07-13 10:23:58) (笑:1票) |
281.思ったより汚くなくてよかった。…というのがいちばんの感想。全体的に曲もカッコいいしスタイリッシュによくまとまった映画だと思います。でもなんかそれだけなんだよな…。思ったより何も残らない映画でした。あ、あとロバート・カーライルがリトル・ストライカーの哀愁漂う元エースストライカーを演じていたときとは別人みたいでビックリした。キレっぷりがすごい迫力ですね。 【ROMY】さん 5点(2004-07-10 14:08:53) (良:1票) |
280.汚いトイレ、汚い部屋、毎日同じシャツ、タバコの臭いと嫌いなものばかり出てくるので見終わったあと歪んだ顔がしばらく戻らなくて困った。薬物に肯定的な表現が多く賛成できないが、トリップ状態の幻覚ではなくて禁断症状に苦しむ主人公の幻覚の方だけを凝った映像で表現したのは正しい判断だと思う。やっと更正できたのに手に入れた麻薬の質を調べるためにまた以前のヤク漬けの状態に戻ってしまうが、これではこの映画の趣旨すらわからなくなる。仲間の中ではまだまともな考えを持っていると思われた主人公のレントンがなぜ金を1人で持ち逃げしてそこで終わるのか解からない。 【WEB職人】さん 3点(2004-04-11 15:41:12) (良:1票) |
279.この映画を観るたびにある親友を思い出す。いや,親友のことを考えるたびにこの映画を思い出す…(別にヤク中ではないけど)。そんな親友も,社会人生活を2年半も耐えている。本気ですごいことだと思う(全然レビューになっていない)。 【ロウル】さん 7点(2003-11-18 20:16:27) (良:1票) |
278.まだ私が10代だったころ仲間内にいた奴。いつもラリッてててうざい奴で、そいつとの約束なんてみんな無視してた。金は貸したら返さないし、人の女にゃすぐ手を出す。あんなやつと付き合わなきゃいいじゃん。なんて声はたくさんあったのに誰も友達やめなかった。「しょうがないよな、友達だもん。」理由はそれだけ。そんなしょうもないけど友達だった奴のことを思い出してしまいました。この作品では媒介がヤクだったというだけで、こういう奴らは案外たくさんいるのでは。こういう刹那的友情は裏切ってなんぼのものでしょう。それさえも「選び取る」事のひとつだし。音楽性、ファッション性とかっこいいところはたくさんありますがそれだけじゃない。リアリスティックなこのキャラクター達こそ本当の魅力。 【彩犬】さん 10点(2003-11-06 03:25:05) (良:1票) |
277.この映画が好きと軽々しく言うと顰蹙を買うかもしれないけれど、でも好きです。但し、この映画を私なりに的確に評しようとすると、難しいなあ。時代の閉塞感にフィットした、「旬」を感じる作品だったと思うので、あっという間に色あせた感は、残念ながらあるし。時折ミュージック・クリップ的に使用される冒頭シーンをチラッと見ると、そんな気がします。ただ、見直そうにも、二度目が見られない。あのシーンで、自分も吸い込まれていきそうで。コワイよおー。<追記:これを観てクスリを始めた若者も多いのではないか、という批判も知っています。もしほんとにそうであったら、とても残念。「現実」というものの救いようのなさ・・だけどそんな中でも我々はどうして生き続けていくんだろう・・映画を教訓にするかしないかは自由ですけれど、でもね、そういうことを考える映画であってほしい、強くそう思います。とはいえ、それとは別にこの映画は「切な・カッコいい」のも事実。冷静に受け止めてほしいです。まあたいていの人はそうだろうと思うので、こういうのをロウバ心というんでしょうけど。> 【おばちゃん】さん 9点(2003-07-10 22:33:07) (良:1票) |
276.ユアン・マクレガーの魅力と、若者の勢いが感じられる映画。冒頭のセリフが印象的。全編通して音楽が良かった。 【たけたん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-21 21:45:31) |
275.ドラッグ中毒モノとしてなら「レクイエム・フォー・ドリーム」の方がずっとインパクトはある。でもこの堕落したどうしようもない雰囲気は嫌いじゃない。ストーリーは全然記憶に残らないけど。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-04-08 21:47:26) |
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《改行表示》274.これはヘロインの宣伝映画か? つまらなくは無いがストーリー性は皆無。 始まりから終わりまで腐った怠惰生活を見せられヘロイン同様まるで幻覚の中にいるようだ。むしろ誘発されているような不思議な感覚。 この映画が好きな人はこれもまた一種の中毒だね。 |
273.なんか雰囲気だけの作品だなって感じでした。 【へまち】さん [インターネット(字幕)] 4点(2018-02-19 22:02:57) |
《改行表示》272.何となく「時計じかけのオレンジ」を意識したのかな?という世界観(雰囲気)を感じました。面白くないしスタイリッシュとも感じませんでしたが、不思議なことに最後まで完走してしまいました。 なぜパート2が出来たのか理解に苦しみますが、一定数のファンがいるということでしょう。好きな方、、どうぞご自由にといった感じ。ただ、途中の麻薬中毒を脱する時の映像表現は素晴らしいと思いました。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 3点(2017-10-10 16:10:17) |
《改行表示》271.新作が公開されたので見直してみたが、今観るとさすがに古いし、薬をテーマにしたもっと衝撃的な映画が沢山作られてるので、そんなにインパクトもない。 青春ものとしてもキャラクターが皆退廃的すぎて盛り上がらない。 ロバートカーライルのキレ演技が面白いぐらいしか見所がない。 【ヴレア】さん [インターネット(字幕)] 4点(2017-04-12 00:10:34) |
270.めまぐるしい展開と汚すぎる日常、音楽のハイセンスさが若者ウケしたのは大いに頷ける。編集のテンポが良く、レントンの独白で進む物語進行も良い感じなんだけど、どういうわけか話に乗れない。思うに、レントンの思考が現実離れしているからだろう。ヤク抜きに成功し、ロンドンへ渡ってからの彼のことをどうしたって身近な存在だとは思えない。意志薄弱なシャブ中のままで、全く成長しない。自立した生活を送っているので、成長したように見える分だけガッカリした。相変わらず仲間とヘロインには勝てない。ラストシーンで殻を破るんだけど、ちょっと引っ張りすぎたと思う。クライマックスの直前に仲間を裏切り、クライマックスでスパッドと万引きを犯して逃走していたシーンとの対比を作っていれば…… 【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2016-03-18 07:54:13) |
《改行表示》269.公開当時は”オシャレ””スタイリッシュ”系映画としてもてはやされていた記憶があります。 音楽との一体感、スピード感のある作風などダニー・ボイルらしさを随所に感じる作品です。 ナレーションが作品の軸になっているところがあって、それが作品のテンポもよくしていて、その際の映像も面白い。 「これがクスリだ」ということなのかもしれませんが、こんなにスコットランドを薄汚く感じる映画も珍しいのでは。 それも含めて、取り敢えず食事をしながらの鑑賞はおススメしません。 出世。家族。大型テレビ。クルマ。健康。マイホーム・・・。 冒頭とラストで羅列される、主人公の男が言うところの一般的な人々の心のよりどころ。 そしてクスリ。それが本作に登場する連中の心のよりどころだったということか。 尺も短く退屈せず見られるのは事実だけど、(コメディならそれで十分なんですが) 結末も釈然としないし、鑑賞後は特に心に残るものはありませんでした。 独特の風貌のユエン・ブレムナーですが、本作ではその風貌が絶妙にはまっていました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 4点(2015-10-06 21:16:08) |
《改行表示》268.評判良さそうなのは知っていたものの、あまり予備知識無しで観たけど、面白い、とは言いにくい。 こういう映画に夢中になれるような年代でも無いからかな、とか思うけど。最後まで突っ走っているのは飽きなくていいか。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-02-28 17:39:55) |
267.公開当時ずい分話題になって、本屋の店頭に原作本が並んでいたのをよく憶えております。もう20年近くも前のことなんですね...不良もの(?)はきらいなので、今回初見でしたが、面白い映画でした。印象に残る映画です。 【えぴおう】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-29 16:04:58) |
266.ドラッグに溺れる若者たちの日常をスタイリッシュに描き、世界的な大ヒットとなった作品。そのセンスの鋭敏さは今なお観る者に新鮮な衝撃を与えるが、優れたフォロアーが多数生まれた今日においては、むしろ根本的なストーリーの欠陥、登場人物のキャラクターの薄さなどといった欠点が目立つ。 【野良猫】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-09-09 19:48:25) |
265.かっこいい。映画を見た後サントラがほしくなる映画。 |