5.一昔前はミュージカルはどうも苦手だったんですが、いまやすっかりミュージカル大好きな私としては、この「錨を上げて」なんか見るとすっかり身も心も弛緩して、さあレッツシンギング!レッツダンシング!といった気分になりますね~。海兵のケリーとシナトラ、ケリーは陸へ上がって水を得た魚のように、シナトラは逆に陸の泳ぎ方がわからない。そこで出会う子供、女性、音楽家、そしてSFXでアニメのジェリーも登場し、歌い踊るエンターテイメント。シナトラの甘い歌声、ケリーが少女と踊ったり、スージーのいるベランダにたどり着くまでのアクロバティックな身のこなし、レストランでのラテンギターの演奏、ピアノ20台連弾、などなどバリエーション豊かなメニューの数々、これはもう頬張るしかないのであります。ストーリィはゆるさはありますが、スージーにいつどうやってバレてしまうのか、ケリーとシナトラのお互い言い出せないすれ違い、イタービのけっして居丈高ではない人物設定、などなかなか楽しめました。見終わって思わずセーラー服を着て(その手の趣味はございませんが)踊りたくなる一品であります。 【彦馬】さん 9点(2004-09-25 11:46:45) (良:1票) |
4.「典型的ミュージカルが苦手な方」←ハイ、私です。すんません。苦手と言いながらいろいろ見ちゃってます。食わず嫌いはいけないと。前半のシナトラ演じるクラレンスにイライラさせられ、やっぱりダメだと諦めかけたとき、ジェリ-が救ってくれました。あのシーンはホント良かった。アニメの動物達が出てきたとき、バンビの出来損ないみたいなのがでっかい涙を流してるのは笑っちゃいましたけど。ジーン・ケリーのタップは控えめに、そのかわり子供との優しいダンス、シナトラの歌、キャサリン・グレイソンの美声、そしてイタ-ビのピアノと見所聴き所はたくさん用意してくれています。強引なハッピーエンドは清清しくて良かったです。でも点数は『雨に唄えば』と同じ6点。ミュージカルの良さを理解してないバカモノのコメント&点数と思ってください。ゴメンチャイ。 【R&A】さん 6点(2004-04-14 12:39:14) (良:1票) |
3.ケリーの調子のよさ・プレイボーイ風とシナトラの弱気との対比。そしてアメリカ映画は、調子のよさのほうを最終的には肯定していく。くよくよするシナトラはあくまで脇。全体を覆うのはなぜかラテンの雰囲気で、「ジェラシー」あたりから入り込んできたのか。とにかくラテンは調子がいいから。話的にはもつれる四人の心の動きが見どころになってる。ミュージカルとしては、姫と山賊のナンバー。俯瞰で窓辺から見下ろす姫の視線で始まって、ラテン風の踊りがあり大袈裟に跳んだり滑り降りたりして現実の二人の抱擁に至る、っての。去ったあとの赤い床に赤い花。この時代のギトギトしたカラーがなぜかいいんだ。真赤な唇に真っ白な歯。そして真赤な花。あくまで人工の色彩で、世界全体のリアリズム離れをうまく誘ってくれてる。普段のようだが普段じゃない世界。おっと忘れてならないのは、やや強引な挿話で、「トムとジェリー」のジェリーとタップダンスするとこ。手をつないでいるところでは、ちょっとジェリーの腕が伸びすぎちゃってた。二人並んで踊るってのが基本なんだろうな。重なるとき美しいから。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-17 10:08:18) |
2.あれ?どこかで一度、見ているような気がするのは気のせいか?「踊る大紐育」に何となく似ている。雰囲気も似てるけど主演の二人も全く一緒だが、確かに雰囲気も音楽もフランク・シナトラもジーン・ケリーもここでも見事な踊り、歌声を見せてくれたり聞かせてくれたりもする。ただ全体に長い。もう少し短い方が良い。ミュージカル映画らしくて良い所もあるし、それでもやはり長い。トムとジェリーにロミオとジュリエットぽかったり、三銃士ぽかったりととにかく贅沢過ぎるのか?あれもこれもと欲張り過ぎの気がする。つまらない映画じゃないし、普通に楽しむことは出来たけどもっとコンパクトにまとめて欲しかった。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-09 12:48:41) |
1.のんきで愉快なのは良いのですが、オールセットのために、どうも突き抜けた感がないです。もう少し、風や光を感じさせる中で、撮ってほしかった。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-08-31 14:47:42) |