あんにょんキムチのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ア行
 > あんにょんキムチの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

あんにょんキムチ

[アンニョンキムチ]
1999年
平均点:6.50 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
ドキュメンタリー
新規登録(2008-10-20)【なんのかんの】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督松江哲明
出演松江哲明
ネタバレは非表示中です(ネタバレを表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
2.ナショナリズムの問題は根深く、迂闊なことを言えないイメージがあって、なんとなく敬遠してしまう。本作もテーマがテーマだけにそこまで観たい内容ではなかったのだが、松江監督の卒業制作、いわばスタートを飾る作品であるという点がどうにも気になり、四の五の言わずにと言い聞かせ、とりあえず鑑賞。感想としては、なかなか面白かった。まずこれが卒業制作だということが凄い。編集の技術や情報収集の行動力その他諸々、プロ顔負けの、舌を巻く出来だと思ったのは大袈裟だろうか。だが、少なくとも、お金を取れるクオリティであることは確かだ。内容が内容だけに説教っぽさに満ち満ちた仕上がりになりそうなものだが、このドキュメンタリーは松江監督本人のアイデンティティに対する漠然とした悩みが出発点とあって、全体論ではなく、「うちの家族は~」に終始しており、教科書的というよりは私小説的であるため重くない。同じ状況下にありながら、悩める兄と、飄々とした妹の対比は特に面白かった。自分はドキュメンタリー映画にはあまり期待していなかったが、松江監督の作品を観てからその底力を知った。「うちの家族はどこにでもキムチを持っていく」というまるで小学生の作文のような文言の背景に、ここまで壮大な家族の歴史物語があるなんて。切り口次第で、現実はたくさんのドラマを生み出すんだな、ホント。
よーちーさん [映画館(邦画)] 7点(2010-09-23 02:17:39)
1.21歳にして韓国の血に目覚めた監督、「だからそれが何なのよ」と言う妹、「ま、韓国って、暗いやな」とつぶやく父親、この三者のズレのおかしさ。ナレーションを妹にさせたのが正解で、自身を対象化し、映画をキチキチに息苦しくさせなかった。一世の祖父像が、伯母などへのインタビューを通して、複雑になっていくところがドキュメンタリーとしての面白さ。墓には日本名前を刻まさせ、正月の儀式は断固韓国風、とその複雑さが一世が生きてきたナマナマしさのあかしなのだろう。死に目に眠くて会いに行かなかった監督に「哲明のバカヤロー」と言って死んでいった祖父、その記憶が映画の原点。おそらくかつての差別がひどかった頃だったらもっと輪郭のキリリとした社会に向けたドキュメンタリーになっただろうが、現代では自分の心の違和感に向かっていく。その分、ドキュメンタリーとしての切実さは薄れた。なんで旅行の時もうちの一族はわざわざキムチを持参するんだ? というような、内向きのボンヤリした違和感を軸にした新しいドキュメンタリー。「あんたキムチ撮ってんの?」と親戚のオバサンに呆れられても、カメラをキムチに向けていく。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2008-10-21 12:12:04)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6150.00%
7150.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS