ホウ・シャオシェンのレッド・バルーンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン

[ホウシャオシェンノレッドバルーン]
LE VOYAGE DU BALLON ROUGE
2007年上映時間:113分
平均点:5.33 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-07-26)
ファンタジーリメイク
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監督ホウ・シャオシェン
キャストイポリット・ジラルド(男優)マルク
ジュリエット・ビノシュ(女優)スザンヌ
脚本ホウ・シャオシェン
撮影リー・ピンビン
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【クチコミ・感想】

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2.ホウ・シャオシェンは『珈琲時光』のときに小津の真似をせずに自らの演出スタイルで東京を描いたように、今回もけしてラモリスの真似をせずに今のパリを描く。長回しで見せる現代の喧騒を静かに見守る赤い風船。いつもの彼の映画のように物語以上に物語の根底となる生活が描かれる。小さな苛立ちや不安が生々しく、それでいてそれらを支える優しさやその中を生きる力強さがしっかりと映し出されている。そしていつもの彼の映画のように電車はこの映画のために適格に動き、建物はこの映画のために完璧にそこに立ち、光はこの映画のために最適な量で差し込む。そうとしか思えないように作られている。風船もまたラモリスの風船がそうであったように抜群の表情を見せてくれる。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-15 16:17:02)
1.ラモリスの風船は、もっぱら町中で子どもと戯れていたが、こっちの子どもは家の中にいてゲームをやったりしている。外でもピンボールしたりで、風船が戯れかかっても、ガラスが隔ててしまう。このガラスでの隔たり、っていうのがどうもモチーフのようで、この映画では繰り返しガラスの反射が描かれていた。外の風船に対して、ガラスの内側の女と子どもだけの世界がある。窓ガラスやフロントガラスや美術館のガラスによって、風船のある世界と触れ合えなくなっているシステム。そのときの室内照明に独特の味があった。ここにもう一つ、人形芝居のモチーフがあって(候孝賢の傑作『戯夢人生』を思い出す)、この人形芝居が映画としてどう関わっているのかがよく分からなかった。ただ母がこの語りをしていて、これが何となく無声映画の弁士を思わせ(フランスに弁士はなかったが、日本統治下の台湾にはあっただろう)、あとで8ミリの無音の映像に語りが入るあたり、微妙につながったような気もする。やけにこういう映画が沁入るときもあるのだが、今回はうまく合い損なって、下宿人の家賃未払いなんてどうだっていいじゃないか、と思ったりもした。そういったゴタゴタが、風船の自由と対比されてるんだろうけど。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-28 12:04:49)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 5.33点
000.00%
100.00%
200.00%
3133.33%
400.00%
500.00%
6133.33%
7133.33%
800.00%
900.00%
1000.00%

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