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風の中の牝雞

[カゼノナカノメンドリ]
A Hen in the Wind
1948年上映時間:84分
平均点:6.87 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(1948-09-17)
ドラマ戦争ものモノクロ映画
新規登録(2003-10-15)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-08-01)【イニシャルK】さん
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監督小津安二郎
キャスト田中絹代(女優)雨宮時子
佐野周二(男優)雨宮修一
村田知英子(女優)時子の友人 井田秋子
笠智衆(男優)修一の同僚 佐竹和一郎
坂本武(男優)家主 酒井彦三
長尾敏之助(男優)医師
岡村文子(女優)売春宿の女将
清水一郎(男優)古川
三井弘次(男優)
谷よしの(女優)看護婦
青木放屁(男優)酒井彦三の息子 正一
高松栄子(女優)つね
脚本小津安二郎
斎藤良輔
音楽伊藤宣二
撮影厚田雄春
川又昂(撮影助手)
配給松竹
美術浜田辰雄
熊谷正雄(美術助手)
衣装斎藤耐三
編集浜村義康
録音妹尾芳三郎(調音)
その他近森眞史(4Kデジタル修復版監修)
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1
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7.現代でも貧困により体を売る主婦は大勢いるわけで、別に戦後に限った話ではなく、現代的テーマでもある夫婦生活のカネと性、そして罪と罰の問題に切り込んでいる意欲作だと思う。隠し事が嫌だからと全てを打ち明けてしまう妻はどうかと思うが、夫も方も許しはするだろうが忘れはしないだろう。無理に自分に言い聞かせているシーンが印象的だ。そして、このまま不幸な結婚生活が続いていくんだろう。終盤のシーンはそういう夫婦の将来への不安定さに満ち満ちている。嫌結婚の小津らしい救いがない作品だ。当時39歳の田中絹代が28歳という設定はちょっと無理があるかな。
東京50km圏道路地図さん [DVD(邦画)] 7点(2016-03-12 13:05:49)
6.小学校のすぐそばに曖昧宿があるとは大変驚きだが、小津映画らしからぬ異色さを発揮する内容にはさらに驚き。しかし「あんなことをなぜ」に代表される「あれ」「これ」「それ」がふんだんに出てくるのもやっぱり小津映画。戦後ほどない混乱期、女が一人で生活して難しさがわかるような気もする。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 5点(2014-02-06 21:03:22)
5.小津監督の異色作品。夫婦の貞操義務を題材にした状況設定が抜群に面白い。
ただし二人の心理描写は、完璧に描かれているとは言えず、
田中絹代と佐野周二の演技力でかなりカバーしてるな、といった印象。
やはりこういったお話は、溝口や成瀬監督の方がうまい。
ヒロイン田中絹代の、ジャッキーチェンばりのスタントシーンには驚いた。
相変わらず演技力は申し分ないし、彼女を観れただけでも大満足の映画だった。
MAHITOさん [ビデオ(邦画)] 7点(2011-08-16 21:04:39)
4.いやあ~もうね。とても小津映画とは思えない映画である。全く溝口映画のようなそれは田中絹代の描かれ方が小津的というよりは溝口健二的な絶える女、小津映画にあるユーモアが無縁の中での女の生き様、力強き女の態度、これを観ると田中絹代という女優の凄さが改めて解る。けして小津的映画ではないが、だからこそ故にこれまた小津監督がただの喜劇監督でもなきければホームドラマだけの監督でもない。作品全体に狂気的なものさえ感じさせるという意味でも小津安二郎という監督はやはり並みの監督でないものを感じずにはいられなくなる。小津映画としては正直言えば失敗作だと思うけど、どんな監督にも一つや二つの失敗作があるんだと思えるとそれもまた小津作品を惹きつける魅力なのかもしれない。
青観さん [ビデオ(邦画)] 6点(2010-10-10 22:16:09)
3.私としては、もう少し夫の葛藤をしつこく描いて欲しかった。その不足が、この映画を気の抜けた、いま一つ中途半端な作品にしてしまってる。夫の複雑な煩悶や絶望が克明に描かれなければ、単なる「時代のあおりを受けた可哀想な夫婦の話」で終ってしまう。だが、そこをギリギリの一歩手前で踏み止まって救っているのが、田中絹代の演技力である。彼女の役どころは意外にも複雑だ。この妻の捻じ曲がった貞淑さをここまで上手く表現できる女優はなかなか居ないだろう。この妻は、涙ながらに自らの不貞を詫び、止むを得ぬ事だったと許しを請う。この妻の態度の内に夫は回りくどい恨みがましさの他に、ある種のふてぶてしさを嗅ぎ取り苛つくのである。何処か彼女は「私は妻ですもの。子供の為、夫の為、家庭の為にこの位の事は当然ですわ」とシャーシャーと澄ましている。「どお?私って可哀想でしょう。でも偉い妻でしょう。」と言っているのが透けて見えるのだ。だからこそ、いともあっさりと告白してしてしまうのである。「隠し事はしたくないの」とか言って。鼻持ちなるぬエゴイストである。そのくせ、変にうじうじしている。この妻には凛とした所がない。唯、だらしなく疲労している。これでは夫はやり切れない。その上「性」という事が絡んでいるので夫の感情にのっぴきならぬ物が纏わり付くのである。夫としては、いっその事「何、言ってやがんだ!!この宿六めっ!!お前が兵隊にとられる時、それ相当の物を残して置いて行けばこんな事にはならなかったんだ!!この甲斐性無し!!」と妻から啖呵をきられたなら、まだ少しは救われたであろう。こういった夫の複雑な心理をもっとあくどく描ければ、もっと奥行きのある作品になったであろう。終戦後、小津は「これからは、もっと自分というものを出して撮りたい」といって意欲的にこの作品に取り掛かったそうだ。小津の女性観、と言うより結婚観には何やら慄然とさせられる。
水島寒月さん 6点(2004-05-10 21:23:59)(良:1票)
2.今では死滅に近づいている倫理観、理由はともあれ姦通を働いた妻を許せない夫。絶対言っちゃダメですよ、奥さん!男は弱いしちっちゃいんだから。この男も相当酷いです。封建的亭主で階段から突き落としても、上から大丈夫か?と声をかけ、大きな心、深い愛と言いつつ、まだ全然こだわりながら、腰にしがみ付く妻を上から見下ろし偉そうに語り、怪我はないかってビッコ引いてるのを見てもいない。奥さん、こんな男とは別れなさい!
亜流派 十五郎さん 4点(2004-05-07 11:22:55)
1.正直、現代とは違い過ぎる道徳観についていけませんでした。でも戦後って、こういう話って(語られていないだけで)意外と多かったんじゃないでしょうか。「小津は不気味」という【まぶぜたろう】さんの意見にはちょっと賛成(なぜ「ちょっと」かというと、その不気味さの正体が何なのか、つかみ切れていないから。ま、つかみ切れないからこそ「不気味」なのですが)。しかし、【まぶぜたろう】さんが鋭い分析をされていたのに対して、田中絹代のパンチラを凝視してしまったワタクシはまだまだ修行が足りない。
ぐるぐるさん 6点(2003-12-19 16:17:37)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 6.87点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
416.67%
516.67%
6426.67%
7426.67%
8426.67%
900.00%
1016.67%

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