11.《ネタバレ》 こちらは、1996年香港の作品。
ジャンルはラブストーリー。
映画系Blogをのぞいていたりすると、結構みかけるこの作品。
ラブストーリーものとしては、映画通をうならせる名作のようであるからして、是非、観てみたいと思っていた。
香港といえば、アジアきっての映画大国。
私もウォン・カーウァイ作品を筆頭に、いくつかの香港映画を観てきた。
香港映画って、日本と同じアジア映画なのにどこか日本人にとって、とっつきにくいところがある。
(最近は私も香港映画を観慣れてきたので、その様なことはなくなったが。)
それはひとえに、名前と顔の分かりずらさじゃなかろうか。
名前の発音はややこしいし、顔も日本人からするとやはり見分けがつきにくい。
だから、香港映画観始めの頃って苦労した。
恥ずかしいけど、それこそ一人ずつ俳優・女優の顔と名前をおぼえていったものだ。
トニー・レオンの顔をおぼえて、レスリー・チャンの顔をおぼえて・・・みたいな感じに。
そんな感じに、一作観る毎に俳優や女優の名前と顔をおぼえていき、そして、どんどん香港映画が好きになっていった。
そして満を持して、映画通にも評価の高い『ラヴソング』を鑑賞したわけだ。
ネタバレしがちなので、今回は気を遣って書くとすると、香港映画にありがちな“偶然の出会い”には、「それはないだろ、おいっ!」モードに入りつつも、最後にはスッキリと感動でき、心地よいまま観終えることができた。
特にこの作品、「名シーン」の連続で、非常に心に残る映画だった。
主人公二人が初めてキスをするシーンや、主人公の女性が車の運転席で思わずクラクションを鳴らしてしまうシーン、、、などなど、素晴らしいシーンの数々。
皆さんがこの映画を推す理由を理解できた。
さて、「ラブストーリー(恋愛モノ)」と聞いて、拒否反応を起こす人(特に男)が多いが、これは非常にもったいないことであると、この作品を観て改めて思った次第である。
これは映画に限らず何事にも言えることだが、「先入観」ってのは、何かを楽しんだり素晴らしいものと出会ったりする上で、邪魔にしかならないってことである。
今後、どんどん色んなジャンルの映画を観ていく予定だが、そういう愚かな「先入観」はできる限り捨て去っていきたいと思う。