1.《ネタバレ》 元祖「○○チ映画」として映画史的に著名なサスペンス映画。こういうのはやはり最初にやったモン勝ちといった気もします。ジョーン・ベネット扮する謎めいた曰くありげな「飾窓の女」ヒロイン、てっきり同年製作ビリー・ワイルダー監督『深夜の告白』バーバラ・スタンウィックばりの悪女登場か!?とドキドキワクワクしていたんですが・・・。何しろ自分「悪女映画」(但し美女に限る)大好きなもんで・・・(汗)なんか中途半端に悪い女なんだか良い女なんだかわからない、最終的には善い女枠に収まってしまったのがちょっと物足りなかったです。どうせ○○チにするのなら、徹底的に男を利用にしてたぶらかす「悪女」に仕立ててもらいたかった。彼女のキャラクターの「ぶれ」具合が少々気になりました。でも当時のアメリカ映画の中での女性の描き方としては、この程度が精一杯だったのかな?エドワード・G・ロビンソンって、顔の造作とか日本の二代目中村鴈治郎氏とそっくりですね~。いまや全世界的にも絶滅寸前の、因業爺さん的迫力満点のご立派なお顔と言うか。適度にユーモラスな味わいも滲ませ、巧い役者さんなんだなあと思いました。