1.内容は悲惨なうえ、衝撃的で、しかも実話を元にして作られているということで、見終わったときには言葉が出ないほどのショックを受けた。しかし、始めは思わなかったのだが、奥地に入れば入るほど、だんだんパトロール隊が壮大な風景に同化していないことに気が付いた。彼らが愛して止まないはずのココシリに入ったら、どうしても違和感を拭い去ることはできなかった。もしかしてココはアメリカ?と、思う程彼らは土地に馴染んでいない。密漁者達は朴訥で、風景に入り込んでいるのに、彼らはとても『都会的』なのだ。私が勝手にドキュメンタリー的なイメージを求めてしまって本当に申し訳ないとは思うのだが、もう少し素朴さとか(特に女優)自然に土地に溶け込む感じを出して欲しかった。それにしても、パトロール隊の顔は日本人にありそうで、同じような顔した国同士仲良くできないもんかとしみじみ思いながら見ました。