1.前作が「感じる」事にあこがれたストーリーなのに対し、これは人を信用する事ができなくなってしまった現代人への批判が込められていますね。人の役に立ちたいと思っているのに堕天使や犯罪にばかり巻き込まれてしまうカシエルの絶望には共感できるところがありました(少々詰め込みすぎですが)。前作の設定をちゃんと受け継いでいて、ドーリアやライサはカシエルのことを知っていた、っていうところもよかったです。ラストでカシエルは人と恋に落ちなかったから天使に戻れましたが、それでカシエルはまた彼らを見守っていくという終わり方も気に入りました。O・ザンダーはコメディ俳優ですから、本作のキャラのほうが合っていたのでしょう。蛇足ですが、キンスキーの少女のような声には驚かされました。