23.《ネタバレ》 この映画はマジで映画館で見ないと楽しめない。
最初の1時間はうっかり寝てしまっても、ラスト30分の射精しそうなぐらいの盛り上がりで他の観客に叩き起こされる!
それで「盛り上がるまでを見たいな」とレンタル店に行ったりネットで注文したりして楽しむワケよ。
あのクライマックスのカーチェイスはタランティーノの映画を含めても最高すぎる。
髪おろしたゾーイの姉貴に惚れねえ男はホモ野郎だぜ。
何ぃ?女なんて怖くて嫌い?るせえっ!ホモはホモ同士でファ●クしてオナッてやがれ!
だが、上記で述べたように前半30分に及ぶダベりからタランティーノに殺意を抱いた人間は“まとも”です。
同時上映だったロバート・ロドリゲス兄貴の「プラネット・テラー」の方が総合的には面白いよ。あれこそ真のB級的感覚で撮られた超A級の映画です。
でも、俺にとってはところどころに危ない匂いが潜む楽しい楽しいガールズトークですよ。
黒髪の姉ちゃんのセクシーダンスにもドキッとする。やっぱタラちゃんはダベるよりもダンスとかアクションやっている時が一番面白い。
70年代のB級的感覚を“装った”この映画。
フィルムのザラ付きやカットが飛んでいる感じ、上映時間も確かにB級的感覚ではあるよ。
だが、何故中盤の“虐殺”シーンをあれだけ待たせるのか。
確かに流れがガラッと変わり「そういう事か」と思わずニヤリ。
でもそれまでが長ーんだよこの野郎!
あんなもんせいぜい開始5分で「ハイドカーンッ!実は俺様殺人鬼でしたっーダハハッ」とか殺れんだろーがっ!
ヒッチコックの「サイコ」気取りか?あ?オイ?テメエぶち殺されてえのかタランティーノゴラアアアッッ!!!!!・・・・・・・・・と思っていたら後半の盛り上がりで今まで起きたすべてを水に流せるほどの神展開が待ち構えているんですよ。
白黒になったりカラーになったり、
物騒なガールズトークで“詰む”殺人鬼、
白昼堂々写真を撮る変態振り、
アンジェリーナ「表に出ろブス共」、
田舎者=「怒りの葡萄」⇒ジョン・フォード「訴訟も辞さない」、
人身御供にされるチアガールはジョン・マクレーンの娘(「ダイハード4.0」でブルース・ウィリスと共演)、
スタントやるアホウに絡むアホウ、
ダッチVSダッチ、
フルボッコで涙目で最高にスカッとしたぜえっー!!!
・・・という映画です。スタントはスタントにしか倒せない。