5.とても、静かな映画だと思いました。
アリの暴言は、それは、なかなかのもの。BGMも、激しい。
それでも、とても、静かな映画だと思いました。
饒舌じゃない。
主人公のアリの描き方が、少し離れたところから撮っているような、印象を受けました。
アリがどう思い、どう感じ、どう考えてるということは、一切説明しない。
映画が饒舌じゃない。
言葉で表すかわりに、主人公の視点で、観客にさまざまな情景を見せる。
そして、言葉で説明するかわりに、彼の、目を映す。
いろいろ説明されるのに食傷している私には、この描写の仕方は、とても心地よいものでした。
そして、そのせいか、女性関係だらしなくて、挑発的なアリが、とても、真摯な人のように思えてしまいました。