2.《ネタバレ》 田村高廣氏の遺作となったこの作品。「焼肉ムービー」と謡うくらい「肉」「焼く」「食べる」のシーンが出てきます。
その分人間描写や各人物の相関図が深く練りこまれていないなと思いました。
主人公松田龍平が子供の頃にどうやって日本に来たか。
兄もまたしかり。彼がなぜ桃井かおり扮する母親に育てられたのか。
田村高廣が伝説の焼肉職人だというとこも「あっさり」描かれていました。
ラストの生き別れた兄弟がちゃんと再会するシーンも描き方によってはもっと感動的なものになったのではないかな。
田口トモロヲと竹内力の過剰ともいえる切れ気味の演技と「親父にそっくりだ」と思わせた松田龍平の表情が印象に残った映画でした。