【マー君】さん [DVD(邦画)] 4点(2017-11-03 09:41:33) |
32.《ネタバレ》 人も羨む悠々自適の毎日を送る老人が咲かせようとした死に花。優雅な悪巧みの成功譚は突っ込みどころ満載ですが名優達が醸し出す人柄にそれほど目くじらをたてることもなく。一方で目に焼き付いて離れないのが遠山貞子が咲かせた大輪の死に花。空前絶後の衝撃的なショット。生きていく張り合いや喜びについて考えさせられました。 |
31.《ネタバレ》 凄まじき老人達のパワーに見ていてようし、俺も頑張るぞ!人間、どんなに辛いことがあっても生きていなけりゃ楽しいことも嬉しいことも喜びも全て味わうことなんて出来ないんだ!青島幸男の「生きていて良かった。長生きすれば良いことがあるんだ」という台詞に全てが凝縮されているような気がする。皆で計画を立てた十七億三千万というとんでもない大金を奪うという目的の中で倒れ、死にそうになっても老人だらけの中で一人、若者として計画に参加することとなった少女、星野真理演じる和子とのキスシーンも生きているからこそ、こうして長く生きてきたからこそ味わえる楽しさであったりする訳で、長生きは良いことだというものがあの二人のキスシーンから感じられた。この映画は皆が泥だらけになって、例えビルが壊れ、崩れかけようが、死にそうになるほど苦労しようが、全員が同じ目的に向って突き進むことの素晴らしさを教えてくれている映画という意味でも映画としての存在価値は高い。存在という事に眼を向ければほんの少しの登場でありながらも最後まで存在感の大きさを見せてくれている森繁久彌の凄さ、存在そのものが正しく映画スターである。映画の中で演じていた99歳という年齢よりも実際は若くして亡くなってしまったことが何とも心が痛む。日本映画界を長く支えてきたこの偉大なる名優の遺作であるが、遺作という意味では青島幸男も藤岡琢也もこれが遺作となってしまった。その他の俳優陣の中では何と言っても長門勇が良い。舞台は東京なのに東京の川で桃を獲ろうなんて考えてる。岡山県出身の俳優らしくここでも桃に拘る姿が可笑しくて、また哀愁めいたものを感じさせる。岡山=桃で長門勇と言うと他にも「男はつらいよ口笛を吹く寅次郎」でも存在感ある演技が印象的だし、岡山と言えばそうそう、朝の連続テレビ小説「あぐり」を想像させる松原千恵子もいたり、そんな松原千恵子が皆で盗んだ大金をどうするか?の使い道を語る場面、その後の山崎努の一言「これからもう一花、咲かせるんだぜ」という台詞が正に「死に花」死ぬ前にもう一花、咲かせよう」というタイトルの如く映画て気がして、とにかくこの映画は人生においての色んなものが詰まっている。傑作とかそういう映画というよりも愛しくなるようなそんな映画です。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-02 21:05:42) (良:1票) |
30.老いというテーマが背景にあるため、シリアスな部分も当然あるんだけど、基本的には軽いコメディーで、前半あたりに少し退屈な部分があるものの、なかなか楽しめた。時代が時代なら東宝でクレージーキャッツ主演でやっていそうな印象も残り、穴を掘るメンバーに谷啓や青島幸男を起用していたり、メンバーが最終的に7人構成になるあたりはクレージーキャッツの映画を意識していると強く感じられ、クレージーキャッツの映画が好きな身(とはいえ最近は機会に恵まれず見れてないのだけど。)としてはなんかうれしい。しかし、(比べるのもどうかと思うが。)シリアスな部分があるからか、クレージーキャッツの映画ほどの爽快感はなく、最後のシーンあたりはなんか湿っぽく感じてしまったのも事実で、本当に60年代にクレージーキャッツ主演で古澤憲吾監督あたりが手がけていれば、爽快なままラストを迎えたのではないかとつい思ってしまった。とはいえ、山崎努をはじめとする主役の老人たちを演じている俳優たちはみな好演しており、安心して見ていられる。(長門勇が岡山を連想させていて笑える。)それからこの映画はちょうど一週間前に亡くなった森繁久弥の遺作である。出番は少なくセリフも一言だけなんだけど、さすがに登場シーンでは風格が漂い、出てくるだけで圧倒的な存在感を放っていて、まさに名優であると思う。また「社長シリーズ」などの喜劇映画で活躍したこの名優の遺作が喜劇映画なのは偶然ではないような気がする。白寿の老人役なのだが本当にこの映画の役柄のように白寿や百歳まで生きていてほしかったし、あらためて残念に思う。森繁久弥だけじゃなく青島幸男と藤岡琢也にとってもこれが遺作なんだなあと思うとなんだか切ないなあ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-11-17 20:32:29) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 銀行強盗のプランに取り掛かってからの、強引なストーリー展開がまあまあ良かったです。ただ途中何度か「早送り」したくなる長すぎるシーンが結構ありました。90分くらいに編集したらもっとスッキリ観れそうです。たびたびでる出る変なシモネタもいらなかった。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-09-23 16:31:02) |
28.一応コメディなんですが、シビアでシリアスな部分とコミカルな部分、ゆるい部分と緊張感のある部分などのバランスが良いです。前半の話の展開しないっぷりはちょっと退屈ですが、後半からラストの持っていきかたはめちゃくちゃながら、なかなか面白く、感動もしました。個人的になかなか好みな一本。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-07 18:03:13) |
【はるこり】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-27 00:58:44) (良:1票) |
26.評価悪くないですね。でもひとえに、役者の力ですね。僕もテレビドラマ程度には良いですが、映画としての深みまでは到達していない感じがする。つまらないわけではないけど、心にも沁みなかった。 【如月CUBE】さん [地上波(邦画)] 5点(2006-12-02 22:55:44) |
25.深夜、テレビであってたから見た。映画館にわざわざ足を運ぶ程面白いわけではない。テレビであってないと絶対に見ないであろう映画。でも、暇つぶし程度には面白かった。役者陣がいいですね。老人が主役の映画ってナゼ面白いんだろう。なんかほのぼのしてるし親近感も湧く。みんな、可愛い。個人的に宇津井健が好きなので、なんか良かった。 【あしたかこ】さん [地上波(字幕)] 5点(2006-10-29 04:39:54) |
24.《ネタバレ》 人生の勝負時は終わり、残された時間をただ過ごす。それは、穏やかな気持ちになれると同時に、“死ぬほど”退屈なのだと思います。そんな老人たちが最後にひと花咲かせようとしたこと。その気持ちは理解できます。でも今回の行動には共感出来ません。まず老人たちが裕福すぎる。億単位の費用がかかる老人ホームでの悠々自適な生活。だからこそ退屈なのだということも、それが幸せとは限らないことも分かります。それでもなお、彼らは恵まれていると思う。年金と僅かな蓄えを食い潰して生活している大多数の人とは違います。裏切られた会社への復讐(それも半分忘れていたような)という側面があるにせよ、道楽や面白半分の域を出ていません。老い先短いがゆえの大胆さ、無責任さが感じられます。台風で穴が浸水し、計画失敗に終わったかに思えたとき。自分はこの結末なら“あり”だと思いました。防空壕を発見し、計画立案者の真の目的は果たしている。それに主人公たちにしても“自分たちの力で掘り進めた”という達成感があったはず。彼らの行動は無駄になっていません。ビルを倒すという強引な展開にしてまで、大金を手に入れる結末を用意する必要があったのか疑問です。彼らには何かを成すための資質(気力、体力、資金力、そして何より得がたい経験)があります。もっと別の気持ちの良い“ひと花”を咲かすことが出来るはずです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2006-10-12 18:57:13) |
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【六爺】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-17 16:34:48) |
22.コメディなんだけど生きていれば誰もが直面する「老い」というテーマに真正面から取り組んでいる。長く生きることにどんな意義があるのか。白寿の祝いの席で老いることの虚しさととみっともなさが映し出される。しかし死ぬ前に一花咲かせる「死に花」計画が老人たちを生き返らせる。いや、もともと若い人以上に活き活きとしていることは活き活きとしていない星野真里が見せている。「老人」に対する間違った概念がいわゆる老人らしい老人に変えてしまう世の中。ここに登場する老人たちは恋愛をし、セックスをし、悪さもする。たしかに体力は衰えるがバイアグラを飲まなくても成り行きにまかせましょうという人生経験から培われた若者にはない「余裕」を備えている。さらに負のイメージしか持ち得ない「痴呆」までも前向きに捉えるラストシーンが心打つ。個人的にはキャスティングに不満。老人問題を明るく描くためのものなのだろうが、青島幸夫は青島幸夫だし、谷啓はいつ「ガチョーン」とやってもおかしくないくらい谷啓だし。いっそシリアス老人をこの二人に、コメディ老人を俳優でやってくれたほうが面白そう。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-07-26 16:51:56) |
21.《ネタバレ》 ジョゼと虎と魚たちの少し突き放した感覚が、菲いように感じましたが、荒唐無稽な娯楽映画としてはいい線だと思います。でも老人が綺麗過ぎるように思いました。最後山崎努を失禁させるなどもっとボケボケにしたほうが悲しさが少し強くなって面白かったかな? 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-26 10:56:29) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 冒頭の老人ホームの生活から一変、他界した仲間のノートを見たことが発端で金庫破りをするために穴をせっせと掘るお爺様達の姿がとにかく格好いい。 流石にビルを横になぎ倒すのは唖然としたけと、まあそれも映画だからこそ。それよりも↓Ronnyさんの仰るとおり、僕も穴掘ってるシーンは「大脱走」を思い浮かべましたし、007のパロディもなんか無意味に面白いです。 全編的にコメディタッチだけれども、喪失体験だとか、過去の思い出だとか老いによって起こる諸問題も描かれていて、なかなか見ごたえがあり最後まで飽きません。 ラストはとても切ないです。ただそれは周りの人からの視点であって、確かに本人にとっては幸せな事なのかもしれません。 色々な意味で、心に残った一本です。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-03-17 03:33:46) (良:1票) |
19.ご、ごめんなさい。つまらなかったです。青島がなあ |
【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-06 13:09:15) |
17.《ネタバレ》 「そんなバカな」と思う強引な展開が多いのですが、それに目をつぶれるくらいおもしろい映画でした。隅田川の川原のホームレス、銀行が合併して支店がなくなっちゃうという身近な問題が出てくるのも、興味を引き付けられました。そして何といっても年寄り俳優陣がいい味出してる。でも私にとって一番衝撃的だったのは、前半の加藤治子が死ぬシーンでした。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-25 21:24:59) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 オーシャンズ11よりもよっぽど面白いよ、これ。よく、テレビの紙おむつのCMで、えっ、あの女優さんが!?というのがありますが、この映画もそんな感じでした。勃起ができない、チョウチョウ結びもできない、といった、リアルな老いとの闘い。しかし、お金をもてあました4人の老人たちが織り成す喜劇的犯罪。青島幸男さんと谷啓さんの2大コメディアンをもってきて、実直な宇津井健さんと一人芝居に味がある山崎努さんが締める。終始ボケ満載なのに、ツッコミができる人間が一人もいない(笑)。よくこの4人を配役したと拍手を送りたい。それぞれの過去に、あの時に死んだも同然だったという背景がありながらも、穴掘りを通して生きがいを見つけていく。和子の目線(若い世代の僕ら)から見れば、何か熱いものにいつまでも打ち込める老人たちに、憧れを感じてしまうのは当然だと思いました。なんだか、こっちも元気をもらっちゃいました(笑)。 |
15.穴掘り中に発作で死に掛けた谷啓さん。彼の死に花「がちょーん」を期待したがどうやらそういう映画ではなかったらしい(まばたきはマッハ)。主力の4人が共に個性豊かでいぶし銀。和子のキャラがしっくりこなかったのを除けば爺祭りに相応しい。 【モチキチ】さん 7点(2005-03-23 03:22:33) |
14.青春とは高校・大学時代のことをいうと思っていた、この映画を観るまでは。この映画のジイさん達は、青春は年齢なんて関係なく心つまり気持ちの持ちようでいくらでも変わることを教えてくれた。このジイ・・・いや、心は10代のジイさん達には元気そして希望をもらったと思う。ポジティブで楽しい人生を送り、笑って死にたい。 【武蔵】さん 7点(2005-03-22 19:50:44) (良:1票) |