3.《ネタバレ》 根が単純なのか、面白く、そして切なく、ちょっと感動しました。
以降は僕がどこかで読んだうろ覚えの記憶です。もし勘違いだったらゴメンね。そしたら訂正します。
さて、下の方で、黒人はホーンテッドマンションの世界観に合わないというような意見もありましたが、そこがこの物語の本質です。そこにあるのが人種差別だからです。時は南北戦争前。館の主人(=白人)と黒人の召使いエリザベスが、互いに人種や身分を越えた深い愛情を持ってしまったがため、駆け落ちをも考えるようになります。しかし、家を代々守り続けてきた執事にとって、主人が黒人の召使いと結婚などしたら、末代までの恥。執事は主人の婚約者(=黒人)を殺害してまで、主人と家を守ろうとします。そして、エリザベスの恋文を偽の手紙に差し替えました。そうとも知らず、主人はエリザベスが身分差を苦に自殺したと思い込んで、自らも首を吊ってエリザベスの後を追って行ったのです。家を守らんがために取った執事の行動が、館中を巻き込んでの怨霊絵巻の始まりだったというわけです。
そういうバックグラウンドを思い浮かべながら映画を見てみると、怨念を残して館にさまよい続けている幽霊たちが、何か妙に切なく思えてしまったというわけです。
でも最後には一応のハッピーエンドで、998人(もいたのか?)のゴーストたちも天に召されることができ、素直にちょっと感動しました。
本当はそういうドロッとした部分も隠さずに、過去を多少でも掘り下げてくれたなら、大人も楽しめるストーリーに出来たんじゃないかという気がしています。うーん、でもディズニーだから難しいのかなって気もする。ま、それはさておき、またTDLに行きたくなりました。あ、あと、クモは殺しちゃダメだぞ!
★追記★すいません。やっぱ上の裏話は僕の勘違いだったみたい。監督は、最初主人を悪徳地主の白人で考えていて、奴隷の黒人女性と無理やりに結婚しようとして、それが嫌で黒人女性が自殺して・・・という物語を考えていたらしい。でも、ディープ過ぎるので今回のようなファミリー向けにしたとか・・・。確かにそれよりは今回の物語の方がいいですね。