7.最後の演奏が終わった後に主人公和賀英良が得た心情はいったい何だったろうか。自分の宿命に対する恨めしさか、悔しさか、恩人である元巡査を殺してしまった後悔か、それとも自分の想いを音楽によりまっとうした達成感か…。おそらくは、それ以上に様々な想いがラストの演奏中に渦巻いていたのだろう。そして、最終的に彼の脳裏を支配したものは、やはり唯一無二の存在である父親の姿であったに違いない。その想いの性質は陽であり陰である。しかし、丹波哲郎の台詞にあるように「音楽の中でしか父親に会えない」彼にとって、その瞬間はきっと幸福だったのだと思う。最近放映されたテレビドラマは観ていないが、主演アイドルのチープな演技、そして物語の核であるハンセン氏病をとりあげなかったことで、絶対的な失敗は容易に想像できる。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-05-09 11:36:08) |
6.後半の演出が凄かった。ちょっと泣きそうになった。これは名画ですよ |
5.邦画の中ではよく出来たほうだと思います。 なにげに豪華キャストだし。音楽は。。。うーん。 【ぷー太。】さん 7点(2004-04-02 18:03:23) |
4.豪華なキャスティングです。渥美清と笠智衆が出てるとは思ってもいませんでした。何と言っても丹波哲郎の演技が実に上手い。目の力が鋭く、深みとキレがあります。会話の途中に「ふぅん」と言ってしまうのが丹波哲郎の癖なのかもしれないけれど、それが演技と重なると、見ていて妙に心地良いんです。原作と脚本と俳優が良かったです。「宿命」という曲だけでは、和賀英良の心の葛藤が分かりませんでした。かといって今TVでやっている中居“コントにしか見えない演技”正弘の和賀英良よりは100倍はマシですが。殺人の動機はいまいちに感じてしまったけれど、事件を判明するまでの、丹波哲郎の足を使った捜査に引き込まれてしまいました。和製の犯罪映画としてはかなりの良作だと思います。 【VNTS】さん 7点(2004-02-25 04:15:04) |
3.終演にむけて緻密に糸を織りなしていくような映画でした。スケールの大きな映画です。好き嫌いのあまりない映画だと思います。 【omut】さん 7点(2003-09-02 00:44:37) |
2.親に薦められて見たけど、良かった。名作!!なんかリメイクされるらしいけど、日本も最近はネタ切れなのか? |
1.多少ネタばれになります。美しい映像と役者の演技は素晴らしかった。ただ、たとえ知られたくない自分の秘密を知るものが居るとして、脅迫された訳でもなく、無害な人間を簡単に殺せるだろうか?映画としての構成は良くできているが、推理物としてはどうだろう。皆さんほどの評価はできない。 【しんえもん】さん 7点(2002-04-06 11:01:58) |