53.《ネタバレ》 主人公達だけが救われないチョ~バッドエンディング、あの女の言ったとおりスーパーに残った人達が助かり(助かったんだよね)冒頭で見捨てた母親が止めを刺した。超悲惨な結果ですが、あそこでは行動に移すのも道理。数々の伏線が効いて見ごたえあるラストでした。人を救うのも殺すのも人間なんですね。 【ハチロク】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-01-16 17:16:27) |
52.《ネタバレ》 面白かった。 この映画、虫みたいなヤツとか触手とか出てきた瞬間「待て待て、これじゃキングだろw」とか突っ込みまくったりした。ちなみに宇宙人とか出てきて最終的には全員死ぬか主人公だけが人類の生き残りになるとかやるんだろうなキングだったらさ、とかバカにしてみたりもした。そしたらホントにキング映画でやんの。 で、キングなのに中盤から様子がおかしい。なんかだんだんクリーチャーがどうでも良い立ち位置にどかされて、キモいおばちゃんが存在感を放つ。で、このおばちゃん、キリスト教とか宗派とか全然関係ないただのキチガイだったりする。いくつかのレビューに宗教とかキリスト教とかがテーマという記述があるが、宗教でもキリスト教とか全然無関係で、アメリカ人とかも関係ない。あんなアメリカ人見たことないわと思ったりした。映画で変人が出てくると何でも一般的なアメリカ像にしてしまうのはとても日本的だなと。アメリカ人がアメリカ人に見せるために作ってるんだからそんなわけ無いでしょ。 だけど、そういうことよりもこの映画を観ていて恐ろしかったのは、だんだんあの地震を思い出し始めたことだ。地震の後、原子炉が崩壊していた。この映画の絶望感とは比較にならない諦観が自分を押しつぶしてしまったのを思い出す。で、あの当時やはりあのおばちゃんのように、「何が何だかよくわからないインチキな知識で周囲を扇動し始める人」が現れた。あのおばちゃんは現実にいっぱい居た。 恐怖感が耐えられる限界値を上回ると、ああいう形で諦めを形にしてしまう人もいる。人間の本質ではないが、数割のそういった人が実在するのも事実だ。そういった人たちが諦めた人間同士でそのヒエラルキーを構築し始めるのは驚愕だった。そう言う意味でとてもリアルな映画だった。 で、ラストに今まで思っていた事へ剛速球で回答がくる。「なんか自衛隊とか米軍の方が強い様な気がするけどキングだし猛威ふるっちゃってるな」とぼんやり思っていた。そしたらホントに米軍が見事解決しちゃってる。そう言うエンディングか。あのキチガイおばちゃんが居なければ、こうならなかっただろうな。今だってそうだけど、その立場にそぐわないのに他人が生きるのを諦めさせようとする人間と、そうでない人間はいつでも戦っているんだ。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-01-03 21:18:19) (良:1票) |
51.《ネタバレ》 ともかく最後のチャプターでしょう。霧の中の滅亡した世界、練り歩く巨大異次元生物。それだけで白飯茶碗2杯はいける。で、救いようのないラスト。こうなりゃ泣きながらもう1杯かきこむしかない。エンドロールのヘリの音。あーオラ腹いっぺえだぁ。 |
50.《ネタバレ》 原作は読んでません。 ラストシーンにこだわるよりも、過程でのさまざまなできごとの描写を楽しむ作品かと感じました。極限状態に置かれた人間が社会的なルールを無視して行動するという不条理さや、先が見えない不安定な状況では預言者まがいの偽カリスマに煽動される人間が出てしまうことが描かれている。 歴史的な事実として過去の災厄時にこのような葛藤が何度も繰り返されてきたことが、映画の中で描写されているという点では、キング作品の王道ともいえる演出が続き、突然の怪異といい、得体の知れない生物の登場といい、先行きのわからない不安感といい、おなじみの展開と思えるかも。 腰抜けと相手をあおる人間がチキンだったり、扇情的な預言者が魔女や悪魔のような狂信的カリスマになっていく過程や、正常な判断をしてきた主人公が追いつめられた結果「やっちまった!」感のある行動に出てしまうことなど、さまざまな人間描写を描いた、ふつうのキング作品とも言えるでしょう。 鬱エンディングと言われるが、私はトータルとして興味深く観た作品でした。まわりの情報を集めることは大切だという教訓もね。 【オオカミ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-02-12 22:54:14) |
49.《ネタバレ》 霧の中に何かがいる、というのは怖いですね。 序盤で触手が見えたときはそのチープな感じが気になりましたが、 直後にスーパーの正面は全面ガラスだという台詞もあり、 何がおきるかわからないという緊張感が持続しました。 それに日常なら変人として孤立しているはずのミセス・カーモディが、 徐々に賛同者を増やし多勢になっていくのが怖かったですね。 ただ薬局のところでは薬を手に入れたのだから さっさと逃げればよいのにと思いました(お約束ですかね)。 ラストシーンに関しては晴れない霧に世界の終わりをを感じての 行動だったのだろうと推測しています。 あと5分待てば、銃さえ取らなければ、あるいは…、 と様々な選択場面が思い浮かびましたが。 【映かったー】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-18 14:03:30) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 もう絶対助かるであろう、女、子供、お年寄りを一刀両断してしまうあのラストは、相当勇気が必要。 【カタログ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-10-30 01:42:07) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 あ~~~あ~~~、サイレントヒルだァ。ラジオは・・・鉄パイプは持ってきた?何で霧と怪物が溢れてしまったのか、それがわかるところまでが最初の恐怖。そして最後の最後は、どうしようもないくらい救いがなさ過ぎる。やっぱ人って追い込まれてどうしようもなくなったら、何かにすがろうとするんですかね?オイラは無心論者なんで理解できませんでしたが、神だのなんだのって思想が根付く欧米圏では、カルト教団フェアがあるはエブリデイなんですかね? 【シバラク・オバマ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-19 17:43:42) |
46.《ネタバレ》 子供が「パパ、約束して」などと言いだしたところで落ちが何となく予想出来ましたが、これほどまでバッドテイストなラストとは想像をはるかに超えていました。あの得体のしれない怪物たちには十分に楽しませていただきましたが、『本当に恐ろしいのは人間の心だ』と取れる監督のメッセージは、ちょっと陳腐かなと思います。虫系が苦手な方は決して観ないでください。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-28 22:30:05) |
45.《ネタバレ》 霧の中から得体のしれない生物が…こんなB級設定で、これ程面白い映画に仕上げた手腕は素晴らしいと思います。パニックに陥った時の群集心理も、大げさでわかりやすく表現されていたものの、鬼気迫る感が伝わってきました。「主人公の行動は全て正しい」と思わせておいて、最後の最後でそうではなかったと思い知らされるのも面白い。ただ、全て手放しで褒められる映画でないのも確か。なんと言ってもご都合主義すぎる展開。得体のしれない生物の曖昧さ。そして…問題のラスト。急に諦めが良くなる主人公たち。自分の手で息子を殺めてた直後に救助が来るという後味の悪さ。心中する事があの時ベストの選択だったのだろうか?いまいち合点がいかない部分があったのが惜しいです。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-11 20:12:37) |
44.《ネタバレ》 序盤の展開からモンスターパニック映画なのかと思っていた。 昆虫の大群に襲われたり、蜘蛛ような虫が人間に寄生したりとモンスターパニックとしてはありきたりです。 しかし、中盤以降の極限の状態の中での集団心理の恐ろしさが良く描けている。 救いようがなく後味の悪い映画ではある。結局のところ一番の恐怖は「人間」であるということだろう。 最後に序盤に子供を一人で救出に向かった女性が助かっていたのがさらにやりきれない。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-10 17:51:56) |
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43.《ネタバレ》 あまりの胸くその悪さ、救いようのない結末と人間の狂気に感服。怪物の意匠はありきたりすぎて良くないし、虫を使うのも少しホラーの典型的すぎるかな。やっぱ見所は女教祖につきるかな。集団が陥るあのヒステリーは描き所。デビルマンだな。蛸足がでてきたところでうわーB級パニックか、そこからの怪物の連続でみるみるテンション大いに下がり蜘蛛の時は大底、でもラストまで持ちこたえた。霧の中を進む車、絶望感ただよう巨大怪物、あの空虚感の描きは巧い。作品の出来はまずまずだけど、2度は観たくない。 【タッチッチ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-08 21:01:43) |
42.《ネタバレ》 ◇皆さんのレビューを見て、逆に見てみたくなってしまった作品。◇みなさんの評価通り。B級と油断させておいて、じんわりと心に迫る人間描写&やるせないラスト。レビュー参照後だったので、後味の悪さは特に感じませんでした。◇ストーリーもだいたい分かっているはずなのに、夜中に一人で見てたら自分の心臓音がびっくりするくらい大きかったです。(古くて小さいブラウン管テレビなので、そこまで怖くないはずなんですが) 【ミルアシ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-29 22:06:04) |
41.《ネタバレ》 映画が終わった後の感覚が何かに似ていると思ったら、競馬で一頭の馬をずっと追いかけて単勝を買い続けても全く勝たず当たらないので、もうさすがに勝たないだろうと買うのをやめたとたんに、その馬がレースで勝つという怒り、不満をどこにもぶつけられない感覚に似ています。 それを想像すると主人公の気持ちに少しは近づけると思いました。カタルシスの真逆の感情を味わった感じです。そして後々考えてみると、主人公の行動が全て裏目に出ていた事を思うとさらに悲壮感が増します。本来なら霧が晴れた希望の世界が、絶望の世界に見えました。 独特の世界観と空気をもっている映画で、霧を使うという発想も面白くそのことで神秘性や怖さが増していました。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-13 19:23:54) |
40. 俗に言う『死亡フラグ』や『生存フラグ』の概念を打ち砕き、誰が生き残り誰が死ぬのか予想できませんでした(死にそうな人が生き残り生き残りそうな人が死ぬと言う訳でもありません)。 オチも予想できなくは無かったのですが、その見せ方がとんでもなく上手いです。アノ人の姿を見た瞬間『やられた!』と素直に感心しました。 主要人物一人一人にも『人間味』というものが凄くあり、映画的な行動や考えはあまり観られず、非常にリアルな世界を感じれました。 サイトなどを見てみると、パニックホラーっぽく見えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。パニックホラー的な状況に陥った人間たちの物語がメインで、霧やその中の存在はあくまで舞台でしかありません、ジャンル的には『アクション(怪物と戦う)』ではなく『ドラマ』や、不適切な表現かもしれませんが『人間学的ハードSF(私的にはそう感じましたが、科学的ハードさは皆無です)』に分類できる気がします。 『この子と約束した必ず守ると』このキャッチフレーズ考えた方は間違いなく天才だ!観る前と後ではこの言葉の意味が全く異なります。 設定は違いますが、映画の『サイレントヒル』よりもサイレントヒルっぽかったので、あのゲームの雰囲気が好きな方は気に入ると思います。 ラストに関しては、私個人としてはスタッフロールの最後に銃声が一発鳴り響いてくれたら10点付けても良かったです。まぁ、そこら辺の結末は我々自身で決めて欲しかったのではとも考えられますが。 『どのような行いがベストの結果になるのか?』『父親が子供のためにするべき最良の選択とは?』『ベストと思った行いがワーストになることもある』『現実にフラグなど存在しない』等、色々考えさせられました。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-07 10:51:38) (良:1票) |
39.《ネタバレ》 これは良かったです。モンスターパニックものだけど、自分はモンスター以上に人間が怖かった。あの宗教おばさんにはぞっとしました。あんな馬鹿っぽいおばさんの弁舌に乗せられるということは、危機的状況に陥った人の心の弱さの表れなのでしょう。でもアメリカの映画ですね。葬式宗教国の日本では、あんなに簡単に帰依して行かないと思いますよ。モンスターも小型から超大型まで大きさはまちまちだけど、一貫したコンセプトでデザインされていて見応えありました。でも、今作に関しては人間ドラマを盛り上げるための良く出来た背景という印象です。問題のラストシーンは、子供を自らの手にかけるという意味でとても後味の悪い終わり方だけど、その前にガス欠くらいで諦めてしまうことの方が問題だろう。最後の最後まで粘っていれば、同じ終わり方でも印象は違ったと思う。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-06 01:19:57) (良:2票) |
38.《ネタバレ》 見終わった時の胸糞の悪さはさすがS.キング原作。 正体も出どころもわからない謎の怪物も確かに怖いが この映画の核心は恐怖に支配されてしまった後の人間の心です。 一人の極神論者の中年女性の言葉に最初は誰しもが耳を貸さず 狂人扱いだったのが、徐々に正体を見せてくる怪物達の襲撃、 目の前で死んでいくご近所さん達を目の当たりにするうちに ひとり、またひとりと神にすがり、狂人扱いの女性が 教祖様へと変わっていくこの描写が恐ろしい…。 軍の政府関係者を血祭りにあげ、「生贄に」と外へ放り出すシーンは あながち映画だけのお話じゃ無いんだろうと思わず身震いすら覚えます。 ラストで主人公のとってしまう行動はこういったさまざまな人間の弱さを 目の当たりにしているからこその究極の選択ですね。 わが子を手にかけなければならないまでに追い詰められた人間の心理なんて 同じ状況に立たされなきゃ絶対にわかりません。 【MK】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-04 11:17:16) (良:1票) |
37.監督は、俺は低予算でも面白いものを作れる!とでも言いたげです。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-15 09:13:45) |
【frhun】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-25 14:17:24) |
35.《ネタバレ》 やたらコメント数が多いと思ったら「ショーシャンクの空に」の監督か、成る程点数通りでこの手のサスペンスとしては良い出来である。私は、原作のスティーヴン・キングの方に気が向いていた。キングという事は多くの確立で落胆させられるからだ、でオチは変な”化け物”じゃないだろうなと心配していたら冒頭からタコのような足の登場。実は此れこそ”大したことの無い映画だ”と思わせる戦略(後から考えると)。その後、巨大昆虫の化け物の大量発生でやっと霧と結びつくがまだ大して怖くない。此処で不満なのは、銃大国アメリカなのに短銃が一丁て! この映画は銃の大切さを意識させるという銃購買促進運動も兼ねているのか? それでも銃が無いのであれば武器ぐらい作れと、男なら金属を削って槍と可燃物で燃やす武器ぐらい作るだろ。そしてとうとう真の敵が現れる、無論人間である。宗教を振りかざす女性が強烈なインパクトで描かれているが、向こうは本場なのでそういうこともあり得るかと思っていたら嫌悪感を持つ者も普通にいて実に自然な反応だと安心した。私は宗教に興味ないし”神と言う奴程信用出来ない”という考えなので終始イライラさせられた。ヒステリーの宗教女と言えば「ジャンヌ・ダルク」を思い出す。ただ、あんな馬鹿女を論破出来ない連中も情けない。役者ではやはり、最初頼りなさそうなスーパーの店員が実に格好いい。最後は久々に胸糞悪い終わり方に出会った。しかし、決して不快感だけが残るのではない、それまでの伏線が活きているので実に上手いと感じる。キリスト教は確か自殺を禁止していた筈、結局その宗教に行き当たるのである。ただ、主役の行動を殆どの視聴者は「諦めるの早過ぎ!」と思うのではないだろうか。クライマックの大量の蟲と巨大化け物との死闘が弱過ぎるし、霧の中では普通に走れているので絶体絶命の状態に見えないのだ。ガソリンぐらい他の車から抜くか車ごと盗めばいい訳であって、アメリカさんの映画やドラマで何時もやっている事だろうに。日本人であれば戦争時の集団自決ならまだ理解出来る「生き恥より死を選ぶ」というやつである。何故蟲ごときに自らの命どころか家族を殺すのかさっぱり分からない。宗教に依存した国の弱さを見た思いである。私なら「戦って死んだら、それはそれで仕方ない」ぐらいの感じで、まあ適当に武器を探しながら逃げる。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-15 07:14:43) (良:2票) |
34.じゃあさ、じゃあさ、どうするのが正しかったわけ?どうすりゃよかったわけ? ……って、人生そんなもんだよねえ。わたしはこんなんばっかりですよほんとに。生死まではかけたことありませんが。 【とと】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-07 03:41:59) |