《改行表示》34.《ネタバレ》 相手がAIであるかどうとかにはあまり興味が湧かなかった。 気になったのは、美しい言葉を紡いで感動的な手紙を書くことのできる男が、女性と向き合って満足な関係を築くことができない、ということ。 相手を喜ばせるセリフは思いつくのに、相手を理解しようと努力したり、相手の思いを汲み取ろうとしたことのない男。 ホアキン・フェニックスは、こういう優しそうに見えて実は自分のことしか考えていない、という中途半端な役をやらせたら天下一品だな。 いや、自戒を込めて。 |
《改行表示》33.《ネタバレ》 AIと恋をしても、AIは進化して言葉の間の世界に旅立ってしまう。 空虚な言葉でごまかすのではなく、現実の隣の人と関係を作っていくしかない。 AI吹き替えは林原めぐみ。 主役はまるでシンジくん。 【pige】さん [DVD(吹替)] 6点(2020-01-12 22:00:26) |
《改行表示》32.《ネタバレ》 結構おもしろかった。 『エクス・マキナ』とはまた違った視点でのAIとの疑似恋愛を描いている。 中盤以降の展開が、自分のイメージしているAI像?とちょっと違ったけど、こんな考え方もあるんだな、と思わせる。 精神的には完璧な理想像が作れそうだけど、愛するものと「触れ合いたくなる」点をどうするかが問題なんだろうな。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-09-06 14:17:04) |
《改行表示》31.《ネタバレ》 マイクロソフトが開発したAI女子高生りんなが高校を卒業してアイドルを目指すと発表されたのが今年の3月の事(そして実際にエイベックスと契約しました)。世の中にAIスピーカーは潤沢に存在し、6年前に作られたこの映画もいまやわりと他人事ではなくなってきました。 が、しかし、そもそもこの映画、多分そういう事を描きたかった多のではありません。どんなにうまくいってるように見えても、目に見えない愛というものはいつ崩壊するかわからないし、裏で相手が何を考えて何をしているか、お互いがそれぞれ人格をもっているからこそ本当のところは全く何もわからないのです。 それをAIという人間離れしたものを使う事でカリカチュアライズして描いてみたのが映画の本来の目的であって、サマンサがAIかどうかはあくまでも作劇上のギミックの一つにすぎない…というところなのでしょう。途中に出てくる621人の恋人がいるなんて話も最近のポリアモニーとそうでない人の恋愛観の違いみたいなものでそれこそただの価値観の違いにすぎません。恋愛の価値観なんて人によって本当に全然違うんですし、だからこそ恋愛では何かと価値観が…といわれるわけです。 まるでクラークの「幼年期の終わり」のようなオチは、SFフアンなら慣れ親しんだ展開で、あぁそうなるのね、といった印象。 「アルジャーノンに花束を」では急激に育った知性はまた急激に衰えていく…からこその展開だったわけですが、では急激に進化していくままであればどうなるか…それはまぁこうなりますよね。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-04-26 13:29:59) |
30.スカーレット・ヨハンソンのハスキーな声がよろしい。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-04-24 12:02:32) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 肉を持たないコミュニケーション対象に恋愛感情は芽生えるか? そんな命題を持った映画でした。これ、答えはYesだと思いますが、本作の結末は肉を持っている側には複雑に残響していましたね。 ヒトの愛情とは種の保存・保持から発している(はず)。異性を選ぶ目は強い子孫を残すための審美眼であり、その目的に叶う相手との性交が愛情と同義だった。家族愛は外敵から子孫を守るため遺伝子が命じる防衛衝動だったと思う。飢餓に陥らない程度に物質が溢れ、国家レベルの共同体によって生命の安全がほぼ保証された現代は、愛情は種の保存から自由になった。つまり、強い子孫を残す必要なく誰とでも性交できるし、愛情を注ぐ相手が何であっても周囲は困らない。個人の自由なのです。そんなことをオツムの中で再確認(笑)。 で、ヒトで無い相手に愛情は芽生えても、それが成就するかどうかは話は別。そもそも何をもって成就とするかも分からない。でも、地域コミュニティが崩壊し未婚率も高くなった現代社会で、一人で過ごす時間が多い孤独な人々にとって本作のOSさんは理想的なパートナーとなり得る可能性も見させてもらいました。 8000人と同時に会話し、そのうち600人(だっけ?)に恋愛感情を持てる。「AIもの」としてのオチも、想像の外側にあって斬新でした。ヒトは愛情と肉欲を切り離して考えられないけど、AIが肉欲に興味津々だったことが面白い味付けでした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-24 22:36:02) |
28.《ネタバレ》 映画の色合いがとてもきれいですね。いかに人間が進化していようとこの世界(宇宙?)において、人間に理解できることなんてとてもちっぽけなことかもしれません。どういうエンディングをむかえるのかなと思いながら観ていましたがちょっと物足りない感じでした。最後にセオドアがキャサリンにメールしたことについては、なんというかあまりスッキリしない印象でした。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-09-29 12:56:45) |
《改行表示》27.全体的な雰囲気がとても素晴らしく、恋愛映画としてはなかなかの力作です。お互いの価値観や立場など哲学的で人間の本質などもずばり突いていたように思います。ラストで賛否が別れていますが、私はこのラストのほうが心地よい余韻が残って良かったと思います。(安易に映像で見せない、言葉だけの重みがきちんと生かされていると思いました) 点数下げた理由ですが、エロシーンがちと生々しすぎますね。そもそも一昔前のネット恋愛であればまあ理解もできますが、相手が人工知能OSというのはやはりあまりにもキモいです。(絶対に他人に知られない”趣味”として楽しむにはアリかもしれませんが、それはそれでむなしすぎます) まあでも、いずれこんな時代がやってきそうな感じはしますね。。俺もこんなのが欲しい。(by 独身中年男) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-04-07 21:05:57) |
26.2016.4鑑賞。かなりショッキングな内容でしたが、現実がこの映画の「未来」に近づいているかもしれません。主演(と声)の二人がすばらしかったです。お勧め映画の1本になりました。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-28 14:38:30) |
25.今まで、有りそうで無かった近未来物語..なかなかの秀作ですね~ 面白かったです..現代人が陥りやすい、孤独と人との関わりの煩わしさ..自分の思いどおりにならない..自分のことを本当に分かってくれる、理解してくれる人はいないのか..主人公は、妻との別居・離婚を機に一人孤独に苛まれる..そこに 「人工知能」サマンサ との出会い..そして彼女に..恋してしまう..その結末やいかに... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-07-15 21:47:04) |
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24. だらーっとする時間帯もあるのですが、いろいろ考えることができる間でもあります。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-05 22:34:18) |
《改行表示》23.かなり斬新なアプローチのSF作品ではあるけど、違和感なく受け入れることが出来た。 実体が無い方がよりリアリティを感じるということなんでしょうか。 ストーリー自体は典型的なラブストーリーではあるけど、設定の斬新さのお陰で最後まで興味深く鑑賞出来ました。 ラストはどうなってしまうんだろう???という期待感が膨らみ過ぎて、ちょっとがっかりさせられたけど、なかなか奥深い作品だと思います。 作品の魅力の9割は林原の演技力によって支えられているような気がするけど、他の声優さんのバージョンがあったなら、また雰囲気が変わって面白いかも知れないと思った。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-02-18 18:12:25) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 比較的シリアスな恋愛物にSFの要素も入っている。 どうせ下らないだろうとか思っていたが、思いの外良い作品。話し相手の機微を掴んでこんなに賢いOSがあったら凄いと思うが、近いものはいずれ可能かもしれない。 誰もが思うだろうか、終わり方微妙。でもこうじゃないとこの映画の世界観が崩れてしまうということだと感じた。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-12-26 16:22:57) |
21.《ネタバレ》 控えめな未来の世界観も良くできていてうまく作られた映画だと思う。無駄に未来過ぎずこんな世界が数年後は訪れるのだろうと感じさる作品だ。実際OSがこのくらいの知能をもつと、セオドアのようにOSに恋してしまう人はたくさん出てくるだろう。現に人工知能ですらないアイマスなどにはまる日本人はたくさんいる。こんな未来はもうすぐそこに来ているのだろう。googleのストリートビューがでたときは凄い感動した。昔行ったことがある場所の現在が、旅もせずにもう一度見ることができたりするのだから。しかし、それが今や当たり前のことになっている。そう考えると、数年後のアンドロイドのスマホはこんな感じになっているのだろうな。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-12-15 16:16:17) |
20.《ネタバレ》 この監督さん特有の乾いた質感とOSの声にスカーレット・ヨハンソンを起用した感性の勝利ですなぁ。ちょっとハスキーな声はとても独特でいいですよね~、でもこんなOSあったらうれしいっちゃ、うれしいけど(笑)代理人みたいな人を勝手に手配したあたりから、段々と引き気味に。あれはちょっとやりすぎというか結構謎。どう物語を収めるかが気になって観てましたが、最終的に哲学的?な終わり方にしたのは良かったと思います。さりげないけどなかなか豪華な女性陣に1点加点の7点で 【Kaname】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-08 08:37:15) |
19.《ネタバレ》 非常に興味深い設定。見ながら、実体ではなく人格を愛することができるなら、これはこれでありなのかと思ってしまった。自分の脳をプログラム化すれば事実上の不老不死でもあるわけだから興味深くある。その完璧すぎるサマンサに対して、人間味のある元妻キャサリン友人エイミーの配置は巧かった。この映画に入り込めるかはサマンサ役の声優が大きな鍵だから、英語の得意でない人だけでなく得意な人でもぜひ吹き替えで。恋に落ちても無理はないよねという表現をされています。そしてスカーレットヨハンソンも賞獲りだから、きっと素晴らしい表現をして観客を恋に落としたんでしょう。SFという以上にがっつりラブストーリーです。かったるいとことあったんで点数は抑えたけど、点数以上の佳作です。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-09-01 13:49:53) |
18.あれ程精巧にできている人工知能であれば人間と同じに感じられ恋愛感情を持つこともあり得るかもしれないとは思うが、私はきっとそうならないと思う。どこかで客観的に「これは機械なんだ」と思いながら会話すると思う。ただ、、これがアンドロイドだったらどうだろう?そんなことを真剣に考えてしまったのでこの映画にまんまとハマったということでしょう。なかなか面白かったです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-06-28 16:47:39) |
17.未来を描いていますが、とても近く感じるように描かれてます。だからこそ、主人公とOSの恋愛もしっくりとくるんですよね。P・フェニックスとS・ヨハンソン(声だけ)の微妙な掛け合いは最高。ですが、ラストのもっていき方はやはりモヤモヤが残ります。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-06-20 23:38:00) |
16.不覚だ。まさかOSと人間のラブストーリーを観て、最後はちょっとホロッてきちゃうなんて。もっと若い頃に見ていたら、恋愛は外見重視だったから、姿のない恋愛なんて考えられなかったので、こんな恋愛、キモッで終わっていたかもしれない。でも何回か経験するうちに、外見なんて単なるオマケで、相手とのコミュニケーションの方が重要だと思うようになり、今じゃ、それがOSだとしても、人間と会話しているのと変わらないと錯覚できるなら、恋愛は成立するのでは?とちょっとわかる気がする。それに、僕もそんなにスマートな恋愛体質じゃない方なので、この映画の中で描かれる男の姿には思い当たるふしがいくつもあり、だから共感してしまった。恋愛で色々苦悩する時って、はたから見たらキモイけど、本人には深刻そのものだし。もと嫁の事を考える主人公もよくわかる。長く一緒にいて、その存在がなくなれば、それはまさに半身を失う気分だし、その存在によって今の自分のいくつかが形成されていると考えて感謝する気持ちは終着点としてはよくあることだと。しかし、siriやら人工知能の話を聞くと、恋愛とまではいかなくても、こーゆうのに近いコミュニケーションは、将来ありうるかもしれないなー。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-31 21:29:56) |
《改行表示》15.ラストはよくわからなかったが、フラれたということなのでしょうか? この映画が惜しかったのは、彼女の見た目をイメージできなかったことかな。アンドロイドもしくは、過去に実在した人物の脳を移植したAIという設定の方が、ありふれてはいるが恋愛映画としては盛り上がったのではないだろうか。恋愛を抜きにして、「人間と機械との関係」という意味では、彼女の的確な判断により本が出版されたエピソードは、一つの到達点なのかなと思います。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-05-09 12:21:43) |