恐怖の報酬(1953)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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恐怖の報酬(1953)

[キョウフノホウシュウ]
The Wages of Fear
(Le salaire de la peur)
1953年上映時間:149分
平均点:7.77 / 10(Review 100人) (点数分布表示)
アクションドラマサスペンスアドベンチャーモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-02-26)【イニシャルK】さん
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監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
キャストイヴ・モンタン(男優)マリオ
シャルル・ヴァネル(男優)ジョー
ヴェラ・クルーゾー(女優)リンダ
ペーター・ヴァン・アイク(男優)ビンバ
フォルコ・ルリ(男優)ルイージ
ヨー・デスト(男優)スメルロフ
田中正彦マリオ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
佐々木梅治ジョー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
中田和宏ビンバ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
天田益男ルイージ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
山像かおりリンダ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
宝亀克寿(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
秋元羊介(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
猪野学(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小島敏彦(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
後藤哲夫(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
田口昂(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
大黒和広(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
広川太一郎マリオ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
佐野浅夫ジョー(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
多々良純ルイージ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
臼井正明【俳優】マリオ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
神山卓三ルイージ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
加藤精三(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田の中勇(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ジョルジュ・アルノー
脚本アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
音楽ジョルジュ・オーリック
作曲ヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ 」
撮影アルマン・ティラール
日本語翻訳細川直子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
あらすじ
中南米の某国にある場末の街ラス・ピエドラス。そこはヨーロッパから流れて来た食い詰め者たちの吹き溜まりであった。折りしも数百キロ離れた山奥にある油田で火災が発生する。消火に必要なのは水ではなく大量のニトログリセリン。1滴だけでも凄まじい威力の爆薬をトラック2台に満載して未舗装の道を運搬するという危険極まりない任務に誰もが尻ごみする中、石油会社の提示した2000ドルの報酬欲しさに名乗りを上げた命知らずな4人の男。果たして4人の行く手に待つのは…?カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
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80.何と、あのスーパーマリオのモデルになったとされる映画です。マリオとルイージ、作業着に作業帽という設定は、この作品で既に完成されています。さすがにピーチ姫やクッパは出てきませんが(笑)。内容は、爆破事故が発生した油田をニトロで消し去るため、それをトラックで命懸けで運搬するというもので、道中に絶壁やぬかるみ等といった様々な障害が待ち受け、それらを乗り越えていく様は、手に汗握る展開でスリル満点でした。前半で人物像をみっちり描写することにより、後半から始まる運搬活劇において、命の危機に迫られた際に、各自の性格や経験が作業に強く影響され、展開に深みが出ていました。ラストは、ハリウッド映画ではあまり観られない、フランス映画ならではの終わり方でしたね。
けんおうさん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-01-04 22:10:00)
79.《ネタバレ》 フリードキンのリメイク版しか観たことがなかったんですが、最近機会があってついにオリジナル版を観ました。
スーパーマリオのオリジナルとしても有名な映画ですが、いやー前半のだらだらした人間模様が長すぎます。まさかトラックでブツを運び始めるまでに1時間以上かかるとは…。
しかもそれで人間関係描けているかというと…正直そうでもないですよね。運び始めてからはそれなりに面白く特に世間で評判の兄貴のダメっぷり演技はさすがなんですが…
カンヌベルリンと賞を総なめして名作と名高い映画ですが、世評を度外視して素直に今の自分の感覚で点をつければ甘くつけて6点ってとこでしょうか。

あばれて万歳さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-11-16 00:15:02)
78.《ネタバレ》 監督が一人とは思えないほどクオリティが安定してないと感じました。町の貧しさを示す導入部は優れた映像作品を予感させましたがそこがピーク。トラックが出発するまで約1時間も費やした割には人物描写や町の描写が映像的にも内容的にも物足りないという印象です。マリオとジョーが親密になる過程も淡泊だしマリオやジョーがお金を欲している理由もセリフでさらっと説明してしまっている。ビンバに至ってはほとんど描写がない。トラックの運転技術を競うシーンも淡泊で説得力がない。
トラックが出発してからはスリルの連続で凄く楽しめました。が、トラックの爆発や油まみれのシーンなど幾つか唸らせられるカットはあったものの、やや慎重さに欠ける運転の仕方やトラックの振動、ジョーを死に追いやったのに意気揚々としてるシーンなど細かい部分が雑で説得力に欠けると思いました。
最後のクロスカッティングはそれまでと異なるテンポで高揚感を感じました。この映画の最も好きなシーンかもしれません。
エウロパさん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-13 19:37:36)
77.トラックが出発するまではどこがサスペンスだよという展開だったが、その後はヒヤリとすることの連続、こういう恐怖心を駆り立てるのが本来のサスペンスかもしれない。(この映画やスピルバーグの「激突!」を見るまでは、殺人事件が起こるのがサスペンスだという謝った解釈をしていた)そしてまた人間描写が実に良い。トラック出発までの時間も街や人々の様子がリアルでユーモラス、改めて見てみると味わい深いし、トラックを運転する4人の男たちの心理描写も巧みだと思う。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-07 06:45:02)
76.大量のニトログリセリンを荷台に積んで悪路を延々運転する主人公に、同乗する相棒が言う「2000ドルは運転の報酬だけではない、恐怖に対する報酬でもあるのだ」と。
それはまさにその通りで、後半の主人公は年老いて恐怖におののく相棒を罵倒し続け、「お荷物だ」と悪態をつくが、もし一人であれば到底この任務を全う出来る筈はなく、早々に逃げ出していたことだろう。
そういう極限状態の中で左右される人間の心理が、巧みな演出の中に盛り込まれた映画だったと思う。

有名な映画なので、タイトルはもちろん「ニトログリセリンを運ぶ」という大体のプロットも認知していた。
そのことも影響したのか、主人公たちが置かれている環境と人間関係をつぶさに描いた導入部分は、少々冗長に感じてしまい、「いつニトロが出てくるんだ?」と間延びしてしまった印象は否めない。
序盤の人間模様が不要だとは思わないが、このストーリーで約150分の尺はやはり長過ぎると思えた。
“オチ”をああするのであれば、もっとシンプルな構成にした方が、「恐怖」とそれに伴う人間の心理が際立ち、映画としての娯楽性が高まったのではないかと思う。

ただ、繰り返しに成るが、中盤以降の演出は極めて巧みだ。
度重なるハプニングがバランスよく配置され、ニトログリセリンを運搬するトラックを二台描き出すことにより、どちらがいつ危機を迎えるのかという緊張感が効果的に持続された。
決して主人公のみをヒーロー的に描き出すのではなく、運搬にあたる4人それぞれの人間性をしっかりと描き、彼らが陥っている生活環境と、非人道的ですらある危険任務に自ら身を捧げざるを得なかった状況が、ドラマの中にきちんと盛り込まれていた。

最大の危険を乗り越え、一服しようとした瞬間、フッと巻き煙草が飛び散る。的を得た非常に良い演出だったと思う。
大ラスの言葉の通りの“オチ”については賛否が分かれるところだろう。実際、思わず呆気にとられてしまった。
しかし、この作品がフランス映画あることを思い出すと、ある意味「真っ当」な顛末のようにも思えた。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-09 16:01:10)
75.《ネタバレ》 再見。とにかくサスペンスフルで救いのない映画であることだけ覚えていました。「広すぎて簡単に抜け出せない」、または「何よりも深刻でたちの悪い病は飢え」であるような絶望的な土地。「伝染病のように一生つきまとう恐怖」のミッション。一度死んだ人間じゃなきゃつとまらない。「数ヶ月で100歳になれるぜ。時と場所がそろえばな」。ただハラハラするだけの映画じゃなかったのですね。印象に残るセリフが多いんだ。
なたねさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-07-22 01:32:29)
74.《ネタバレ》 結局最後まで救いはないのね…。 マリオったらせっかく大金を手にしたんだから普通に帰ったらいいのに…。 ニトロ運搬でビクビクしてたから帰りくらい思いっきり蛇行運転してやれ!って気持ちもわかんなくはないけどさ…。 緊張と緩和が程よい感じで廻ってくる後半はまさにサスペンスって感じでとっても良かったんだけど、前半はもう少しコンパクトにまとめてあっても良かったかもしれないわね。 スペイン語・フランス語・英語が飛び交う荒んだ町のカオス感や、後にあまりの恐怖でどんどん臆病になっていくジョーの元は豪胆な気質を印象付けるにしても…やっぱりちょっと冗長よね。 緊張状態が長すぎると集中力が切れてくるから、ハラハラドキドキ系の映画はできれば2時間以内に収めてほしいのよね、アタシとしては。 やたら疲れるしさ。 でも全体としてはホント面白かったわー。 救いのないラストも結局はああまとめるのが一番納まりがいい気がするし、度胸のあるヤツが一番評価される的な男子特有の友情もステキだったし。 ロイ・シャイダー主演のリメイク版はどんな感じに仕上がってるのかしらね??
梅桃さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-02 14:45:21)
73.《ネタバレ》 なんかもう心が一時も休まらない映画。前半は食い詰めた男たちの希望の無さに気が滅入り、ニトロ運搬のくだりからはうああーとかぎゃーとか言いっぱなし。自宅で良かった。崖にせり出した木製の足場、横滑りするぶっといタイヤ、ひいぃー。作業に集中せねばって時にへたれてくれるジョー、あああーこのオヤジ、マリオじゃなくてもキレるわ。モノクロだというのがまたなんだか恐怖1.5倍増しだ。油まみれになった二人なんてもうまっ黒坊主で視覚的に怖いのなんの。これが微妙な黒と茶の感じが出ては凄味がダウンしてしまうんだきっと。ああ、体力使ったなあとへなへなしてるところへラストもう一撃。マリオの阿呆~普通に走れよ・・ああー・・。
tottokoさん [ビデオ(字幕)] 8点(2012-06-17 23:43:49)
72.《ネタバレ》 これをいま現在観ると電力会社と原発労働者がどうしたってかぶさって見えてきてしまう。60年、封切り時に生まれた赤ん坊が還暦を迎えようという時間を経ても、石油資本が電力会社に代わっただけで社会構造はぜんぜん変わっていなかったわけだ。映画の主役はイヴ・モンタンだが、本作で一番記憶に残るのは相棒のおっさんジョーだろう。前半、トラックが出発するまでかなりの時間をさいて、このジョーという男の凄味を描いていく。腹のすわったいっぱしのワル。それがトラックを走らせていくと、だんだん腰が引けてきておどおど逃げ腰になっていくとこ。非情な男だったのだろうが、石油資本の非情さの前では赤子同然なのだ。そこに彼の老いの無惨も重なり、いかにもフランス映画的な味が出ている。ただサスペンス映画として見ると、そっちのほうに重みが掛かりすぎたかな、という気もした。ラストのオチも微妙なところで、フランス的な皮肉(こういうのもエスプリっていうのか)は効いているが、ずっと映画の背後に感じられていた石油資本のどす暗さがあれで薄れ(元をたどっていけば、思わず調子に乗って蛇行運転せずにはいられないほどの恐怖のプレッシャーを与えた石油資本に行き着くのだが、画づら見ているとマリオの愚かさのほうが前面に出てしまう)、話がショートショート的に軽くなってしまった気もした。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-06 10:12:25)
71.《ネタバレ》 こんな静かなサスペンスドラマは久し振りに観た気がします。
原油溜まりを渡る時の目を瞑ってアクセルを踏むイヴ・モンタン。“行くしかねぇ!”という切迫感はもうハンパない!
切り返しに巨岩に原油溜まりと、待ってましたとばかりに難所が次々とやって来るのが作った感が出て少々あざとい感じもしますが、この3つの難所全てに突破まであともう少しというところでハプニングが発生したりして、非常にスリルのある見応え満載のシーンだったと思います。
また、先行するトラックの中で父親のエピソードを語りながら髭を剃っていた直後に爆発するという演出は個人的にかなり好きで、ラストのようにあからさまに危ない雰囲気を感じさせてから事故が起きるのも悪くはないのですが、前者のような微妙すぎるくらいの前触れはより高度で洒落ていて面白いと思います。
仲間同士で喧嘩するにも罵倒したりなどする事なく平手打ちを見舞うのみだったり、終盤にかけての盛り上がりがどこだったのかも分からないようなストーリー構成など、とても静かで落ち着いたフランス映画らしい一品でした。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 7点(2012-01-08 13:29:30)
70.タイトル通りの映画。150分と時間が長く、最初の1時間ぐらいは退屈だったのだが、
中盤からは緊張感とスリルで手に汗を握ってしまった。
序盤は状況設定の描写に終始しているが、やはりちょっと物足りない。
登場人物達のキャラをもっと掘り下げるなり、何かしらのドラマ性を持たせるなりしていれば、
作品の出来はさらに良くなったと思う。ラストのオチは読めるが、全般的に演出のいい作品。
MAHITOさん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-14 17:33:49)
69.《ネタバレ》 現代のスピードに慣れているせいか最初の1時間は間延びした感じでした。
じっくり落ち着いて観る派でないと、前半はちょっとキツイかもしれません。
車が走り出してからは見所の連続でした。
目的地を目の前にしたときの、暗がりに浮かぶ油まみれの表情が強烈に印象に残っています。
また、岩を爆破するときの緊張感は、下手なホラーの比ではありません。
ラストは「こうするしかないだろう」という定番的なもの。
陽気に踊っていることも蛇行運転も現実的ではありませんが、極端にすることで「極限状態からの開放」をうまく表現していたと思います。
また、もはや正常ではなくなっていたであろう主人公の精神状態がよく表されていました。
うまく終わらせたと思います。
午の若丸さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-29 12:20:38)
68.少しの振動で爆発する危険物を運んでいるという雰囲気が弱かった。どの程度の揺れまで大丈夫かという基準も知らない割に、主人公たちはわりと無茶な運転してますから。あとラストシーンは、早くジ・エンドになってくれと思ってたら、やっぱりそう来ましたか・・・。
次郎丸三郎さん [DVD(字幕)] 5点(2011-01-12 21:56:25)
67.《ネタバレ》 大物ぶっていたジョーが何度か逃げようとし、最後には「年を取れば誰だってこうなるんだ」と泣き言を言う。もう一台の方に乗っている二人は嫌な奴なのかと思っていたけど、石を爆破する場面を見ると逆に尊敬の対象になる。このように極限状態によりそれぞれの真の姿が見えてきて、見方が変わっていくのがとても面白い。ただマリオはそれほど魅力がないというか、ちょっとやりすぎ。ジョーの死に涙を流していたけど、あんたが殺したようなもんじゃないかって。平手打ちはいいけど、殴る、蹴る、石をぶつける、極めつけは足を轢く・・・。石爆破ではみんなで喜びを分かち合ったじゃないか! ちょっと前の出来事なのに、遠い昔のようだよ... なんて思ってると、あのラスト。後味が良いのか悪いのかさえも分からないという珍しい映画を見た。演出は良いと思う。

リーム555さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-07 23:03:30)
66.《ネタバレ》 トラックでニトログリセリンを運ぶだけのお話だけど、行く手をふさぐ数々の障害物でこれほど重量級のドキドキ感を演出できるとは・・・油井の火事を爆薬でもって制するというのもユニーク。フランス映画の底力を感じさせる傑作。
きーとんさん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-08-05 22:41:38)
65.《ネタバレ》 ストーリーだけは知っていて古いアクション映画だろうと思っていたら、いい意味で期待を裏切られた。
 前半は全くアクションはなく人間ドラマばっかりなのだが、主人公たちの置かれた立場や背景を良く描いており、かつ飽きの来ないシナリオと演技で一気に見せてくれる。
 後半のアクションも、派手な場面で見せるのではなく、あくまで、主人公たちの人間ドラマがあることで緊張感を保っており、派手なアクションシーン流行の最近の映画も見習って欲しいと思う。
 ただし、ラストシーンだけは納得できなかった。途中で何か伏線を張って納得のいく結末にして欲しかった。
 トータルでは良くできた映画であり、名作であると思うが、スカッと楽しめる映画ではないことも事実。
nobo7さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-01 01:45:53)
64.《ネタバレ》 これはもう演出がバツグンによくて、締まったサスペンスになっています。今見ると常套的な部分もありますし、次から次へと難関が待ち受けるというのは、話ができすぎという気もしますが。それと、序盤が退屈。これはあらかじめ「ニトログリセリンを運ぶ話」だということを知っていて、なかなかそこまでたどり着かないこともあったかと思います。内容的にも、後半への伏線として必要だとは思いますが(特にマリオとジョーの関係)、退屈だったものは仕方がない。ここはかなりのマイナス。それ以外はよくできた映画だと思いますが、どうも個人的な好みではないですね。どこがどうと具体的に指摘できないのですが、あまり高い点数をつけようという気にはならないです。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-29 16:15:28)
63.《ネタバレ》 こういうバッドエンドな展開が一番好きなのがフランス人な気がする。(日本人も割と好きか…)地下室のメロディと立て続けにフレンチバッドエンドを観たので気分がささくれ立ちました。
りんすさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-22 23:33:02)
62.世界で一番スリリングなロードムービーでした。家に着くまでが遠足という意味が、小さいときにはさっぱり理解できませんでしたが、この映画を観てやっと理解出来ました。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-05 00:59:27)
61.《ネタバレ》 ゴキブリで遊ぶ子供。一目で貧しいとわかる埃まみれの町。強烈な導入部です。そこは人生の掃き溜め。一度紛れ込んだら容易には脱出できない。人々は仕事にあぶれ、仕事にありついても食べるのがやっと。鉄道は無く、道は途切れ、脱出するには高額な飛行機代が必要。みな退屈で心が荒み、とげとげしい。そして本筋へ。ニトロの運搬です。報酬の額より人生の再出発ができることが重要。そのためには死をも恐れない男たちの物語。前半の人間ドラマのせいで無理なく後半の冒険ドラマに感情移入できます。冒険には障害がつきもの。一人は恐怖でヘタレになる。一定速度で走らないと危険ななまこ坂。腐った木材に載って行う切り返し。道路をふさぐ巨大な岩。原油の池。四人の素性が少しづつ語られ、友情が芽生えたり、たがいしたり、こちらも起伏も半端じゃない。ジョーがヘタレになったのは、まだ若いと思っていたのに、年をとった自分を認識したから。そこに恐怖が入り込んだ。マリオはジョーを頼りにしていたが、若さゆえの怖さ知らずで立場が逆転。報酬のためにはジョーを轢くことも厭わない。だが根っからの悪人ではないので、ジョーが死ぬと涙が止まらない。人間のエゴと弱さを痛烈に描きます。ビンバは強制労働の経験があり一度死んだ人間。一番芯がしっかりしています。ルイージは塵肺で余命はわずか。死を覚悟しているので、ダイナマイトの導線を消しにゆく勇気がある。彼がニトロを手にして咳をする演出は絶妙。だがそんな二人は爆死。その様子は詳細には描かれません。巻きタバコが爆風で吹っ飛ぶのみ。彼らの死は所詮無名の人の死であり、社会にとって取るに足らないもの、塵芥にすぎないことの象徴。故にその詳細が語られることはないのです。それがわかっているマリオは彼らを「負け犬」呼ばわり。が、それは自分に向けた言葉で、自分への鼓舞です。常識あるジョーは、その言葉をたしなめます。あくまでも対照的な二人。そう描くことで、二つの生命を浮き立たせます。両者共に死にますが、死に様もまた対照的。悲劇の二重奏です。この悲劇にリンダの悲劇が加わります。彼女は野生娘ですが、マリオを一途に愛していたのは痛いほど伝わってきました。マリオが成功したのに死んだのは、恐怖から開放されたから。あまりに凄まじい恐怖だったので、心が浮かれすぎ、思わぬ油断につながりました。これもまた「恐怖の報酬」です。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-20 03:50:19)
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【点数情報】

Review人数 100人
平均点数 7.77点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
422.00%
566.00%
61111.00%
72323.00%
82323.00%
92222.00%
101313.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.90点 Review10人
2 ストーリー評価 8.18点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.20点 Review10人
4 音楽評価 8.25点 Review4人
5 感泣評価 8.00点 Review3人
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