4ヶ月、3週と2日のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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4ヶ月、3週と2日

[ヨンカゲツサンシュウトフツカ]
4 Months, 3 Weeks & 2 Days/4 Months, 3 Weeks and 2 Days[米]
(4 luni, 3 saptamani si 2 zile/4 luni, 3 saptamâni si 2 zile)
2007年ルーマニア上映時間:113分
平均点:6.97 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-03-01)
ドラマ
新規登録(2008-02-28)【M・R・サイケデリコン】さん
タイトル情報更新(2019-09-07)【Olias】さん
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監督クリスティアン・ムンジウ
キャストアナマリア・マリンカ(女優)オティリア
ルミニツァ・ゲオルギウ(女優)アディの母
脚本クリスティアン・ムンジウ
製作クリスティアン・ムンジウ
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12
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14.《ネタバレ》 ルーマニア映画。ルーマニア語の映画を観るのははじめて(多分)。共産主義時代の1987年を舞台としており、そこここに共産主義国独特の空気が漂っている。この映画は小説でいえば斉藤美奈子いうところのいわゆる「妊娠小説」で、妊娠したルームメイトを助けようとする女性を描いている。ただしこれまでは「妊娠した女性vs妊娠させた男」の構図で描かれたものが多かったと思うけれども、この映画では妊娠させた男は出てこず、出てくる男性は手術を行う男と、助けようとするオティリアの恋人である。この映画のすごいところは言わない科白がガンガン心に伝わってくるということ。話していることよりも話していないことが大切だった。手術の途中、オティリアは恋人の母親の誕生日パーティに行かなくてはならない。そこで恋人と口論になる。私たちは彼女が今どんな状態に置かれているかを理解しており、恋人は全く何も知らない。自動的に私たちは決定的に彼女の側に立たされる。恋人とオティリアの会話のなかにかすかに真実が垣間見える。緊張のシーンが多い中、この会話のシーンが一番心に残った。数日が経過してもまだオティリアの顔がちらつく。映画として文句なしの傑作と言っていいと思う。
はちかつぎひめさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-03-26 12:03:22)
13.つきあいで見ました。導入部が分かりにくくて「・・・?」と思っているうちにだんだんと進行しつつある事態と社会状況が見えてきます。きょうも世界のあちこちで繰り返されている事態をあくまでも奇跡抜きで追っていき、見る者をハラハラドキドキで消耗させていきます。どうしようもないルームメイトを演じた役者さんは迫真の演技でダメダメさ加減を出していました。結末はどうであれ、ともかくも映画が終わってほっとするやら力が抜けるやらで疲れました。
きのう来た人さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-14 05:39:55)
12.《ネタバレ》 ちゃんとした脚本で役者がいいと、こうもいい映画が撮れるのですね。
後味がいいとは思わないけれど、ドキュメンタリを見ているようで、主人公の気持ちに入り込んでいけた。この種の理不尽さは、いつの時代のどこの国でも共通ということでしょうか。
突然のエンディングも、なんかいい。
のまっとさん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-13 23:11:52)
11. 完全予備知識0(ゼロ)で観たせいか、なんだか銀河鉄道999で、どこかよその星に行ったような気分になった。
 この映画を日本へ持ってきた配給会社は凄い賭けをしたと思う。
 全編主人公追っかけの雰囲気は、どことなく「バッファロー66」に似ているが、本作は限りなくリアリティを追求している。DVDに吹き替えを入れなかった理由が分かる。
 親友じゃなければ絶対に成り立たない会話のやりとりは、国、時代を越えて、今の日本のどこかでも聞こえてくるような気がする。
 でもタイトルの「4ヶ月、3週と2日」って……やっぱりズルいよ、嘘ばっかついて! もうじき5ヵ月じゃん?!(←半分冗談)
 
クロエさん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-07 12:06:07)
10.《ネタバレ》 完全に主人公の視点のみで描かれている、まるでドキュメンタリーのような映画。人と人の会話、そして町の様子など、それら自然な空気をありのままフィルムに焼き付けているのは、意外と新鮮であり凄いな~!と感じました。それだけでも観る価値のある作品だと思います。僕はこの映画、「自分のことしか考えない大人たち」を描いた作品だと解釈しました。唯一主人公はルームメイトのために奮闘するわけですけど、何が彼女を突き動かしているのか。その内面がよく分からない・・・。だけど、それがまたこの映画の面白いところなのかもしれません。生々しい映画でした。
たけたんさん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-16 03:30:26)
9.《ネタバレ》 登場人物がひそやかに語ることの緊張がすごい。そこらのドラマだったら怒鳴るようなところも、ぐっとおさえてひそやかに語る。だって外には耳があり、そのさらに外には国家がある。直接国家の恐怖を描いていないにもかかわらず、「そういう国家」に生きていることの緊迫が全編に張りつめている。映画の描写とはこういうものでなくてはならない。なんらの趣向のない長回しが、ためらいや沈黙の息苦しさを記録していく。しかしこれは特殊な国家の物語というだけでなく、女性という性の普遍をも描いている。子どもを産む・産んでしまう可能性を持っている女性が、決定的に不利な社会。堕胎の報酬として身体を要求されるという悪循環がやりきれない。さらにもっと普遍的なテーマとして、何かをやり遂げる達成感の映画でもある。この友だちのイライラさせる造形がよくできていて、おっとりしているというのか、人任せに慣れきっているというのか、見ているこっちもイライラさせるような人。この全然「心から感謝してます」って態度を見せないキャラクターが、主人公の達成感をさらに浮き彫りにしている。いったいどういうところからこういうキャラクターを考えついたのか、とひとまず呆れ、でも私は主人公よりこっちに近い性格だなあ、と反省。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-22 12:13:09)
8.《ネタバレ》 もっとすごいオチがあるのかと思いましたが、肩透かしでした。
ルームメイトのために、なぜあそこまでできるのか、私には理解できませんでした。
しんさくさん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-20 05:13:14)
7.内容をまったく知らずに観たため序盤は意味がわからなかったが、内容と映画のタイトルを理解したところから一気に緊張感が高まりハラハラし通しだった。ものすごくリアリティがあり、まるでドキュメンタリーのような印象さえも感じた。
茶畑さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-13 18:19:13)
6.いや~ リアルでした~ 秀作ですね!.. 主人公が “とろい” ルームメートに振り回されるあたりや、恋人との絡みが 秀逸.. 映画として、演出として、すばらしい~..
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-16 13:07:59)
5.《ネタバレ》 手持ちカメラで追いかけるだけじゃここまでの不安感は出せない。この映画は音が凄い。物をテーブルに置く音や足音や息遣いが気分が悪くなるくらい響いてくる。音が襲ってくる。不安感と書いたが、それだけじゃなくて、焦りや憤り、怒り、孤独感も。主人公はルームメイトにも恋人にも、違法である堕胎手術をするかわりに見返りを強要する男にも、そして自分自身にも憤りを感じている。延いては社会全体に憤りを感じている。その社会は孤独な者をさらに孤独にせしめ、弱者をさらに追い詰める。堕胎手術を頼んだ女と頼まれた男は、男の計画通りに進まなくても、2対1という数的有利となっても、お金が支払われても、堕胎が行われてもけして変わることはない。社会の構図として男よりも女が弱い立場にあることは、恋人の家での会話からもうかがい知れる。しかし生きていかねばならない。不満を漏らしたところで何も変わらないことを女たちは知っている。女二人が食事を摂る。それは何も出来ない女の弱さの象徴でもあり、それでも生きてゆく女の強さの象徴でもあるのだと思った。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2008-07-30 14:07:03)
4.《ネタバレ》  何というか、サスペンスやホラーの要素、青春ドラマ的な要素、社会派ドラマの要素がうまく混ざり合っていて非常に見応えのある作品でした。また、何気なく交わされる日常会話の端々からチャウシェスク独裁政権下のルーマニアの状況を垣間見ることができ、非常に興味深かったです。

 とにかく、最初から最後までサスペンスやホラー映画的な緊迫感に包まれていて、観終わった後は何かから解放されたかのような気分になりました(ちょっとエンディングは「えっ?」という感じでしたけど)。
TMさん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-11 19:18:58)
3.初ルーマニア映画がカンヌでパルムドールを撮った映画、いやぁ、すごかったです。実話ではないんだけども実際に法律で禁じられていたことを取り上げてよくやってくれたと思います。妊娠してしまった恐怖で物事を深く考えることが出来なくなったガビツァのバカさ加減にはちょっと腹立ってきましたけどオティリアのキャラでなんとか抑えれました。この映画を見てるとほんと女性が可哀想に見えます。男は中絶は手伝うから後の処理は自分でやれな感じでさっさと逃げてしまい女二人で後処理をしなければならない光景はほんと残酷でした。寝不足で見たせいかぶれる画面でめっさ眠たくなりましたけど見終わった後の印象というのはズバ抜けて残るすばらすぃ映画でした。
M・R・サイケデリコンさん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-01 23:01:15)
2.《ネタバレ》 カンヌのパルムドール受賞作品はさすがに凄い作品だ。こんな映画を過去に観たこともない。既存の映画の概念を完全に崩しているのではないだろうか。この映画を撮れる監督は現代には存在しないのではないかというほどの凄まじい才能を感じられる。
ストーリーははっきり言って「どうでもいい」ものであり、高い技術が使われているわけでもない。
ルーマニア人が金も掛けずに撮ったつまらない映画とジャッジする人がいてもおかしくはないが、音楽を一切用いず、長回しで撮り続けることにより、その場にいるようなリアリティ、臨場感を産み出している。
リアリティだけではなく、微妙な空気感の演出に上手さを感じられる。
「医者が帰ったあとのホテルに残された二人の重苦しい空気感」「恋人の母親の誕生日に呼ばれた際、はしゃぐ身内に囲まれたどうしようもない孤独感や、堪えられないほど苦しい状況下にあるのにそれが分かってもらえないという切なさ」などの演出が尋常ではない。
ストーリーが大したことないのに、まったく飽きることの無い映画だ。
ストーリーはどうでもいいと思っているが、監督が伝えたいメッセージは何かしら感じられた。
妊娠した友人を見て「こいつはバカじゃないのか!」と思う観客がほとんどだろう。
自分のせいなのに、何もやらず、場を乱すことばかり行い、肝心なアイテムも忘れるという、かなりいい加減な女性だ。
しかし、恋人宅で主人公と恋人との会話を聞くと、妊娠した女性とそれほど変わりがないことに気付く。
そして、胎児を捨てに行く際の彼女の挙動不審っぷりをみると、妊娠した女性と全く変わりがないと確信できる。
「人間はパニックに陥ると訳の分からない行動にでる」「人間はそれほど強いわけでも、偉いわけでもない」ということを通して、“人間の本質的な部分”を描きたかったのではないかと思っている。
妊娠した女性は単なるバカではなく、いわば我々と同類だ。
医者ももちろん同類だ。偉そうなことばかり言っているが、その根は単なるエロオヤジであり、IDもフロントに置き忘れるという間抜けなところもある。
このオヤジも実は内心パニックで、一目散にホテルから逃げ出したのではないか。
また、主人公と妊娠した女性は、恐らくいつまでも親友でいられるのではないかと感じさせたラストでもあった。
あの終わり方を見て、この監督はすべて計算でやっていると確信できた。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2008-03-23 22:37:24)
1.ポスターには「勇気の物語」と書いてありました。確かに間違いではありませんが、主題は違っていると思います。ある一日を描いていますが、そこで起きた出来事をいかに対処し何を考えたか、ここがミソだと思います。この映画はどこに着眼点を置くかによって、いろんな評価が出てくるんではないでしょうか。余談ですが、手持ちカメラで出演者を追い掛けるシーンが多いので、乗り物酔いしやすい人は気をつけた方がいいかも。
shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2008-03-17 21:34:37)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.97点
000.00%
100.00%
225.88%
300.00%
400.00%
5411.76%
6411.76%
7823.53%
81338.24%
912.94%
1025.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review3人
2 ストーリー評価 8.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 4.33点 Review3人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

2007年 65回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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