《改行表示》141.《ネタバレ》 静かで淡々としたバイオレンス。 敵に対する容赦ない暴力と愛する者への優しいまなざしのギャップが激しい。 だからこそ効果的でインパクトも増す。 夫婦間でほとんどしゃべらないが、濃密な関係性が滲み出ている。 全体的にセリフを極力抑えて物語る。 沈黙は金なりってところか。 全然しゃべらなかった妻だから、ラストに放った言葉が効いてくる。 しっかり計算された構成で、北野武がプロの映画監督として評価されるのも納得できる。 昨今、映画を撮る芸人がずいぶん目に付くようになったが、いかにも素人っぽいそれらの作品とは次元が違う。 ただ、本作の静かで暗い空気感が好みに合わなかった。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-17 00:29:08) |
140.《ネタバレ》 やるせない、男の切ない話が染みる。ラストの銃声2発は意外で良かった。 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-07 00:16:42) |
《改行表示》139.《ネタバレ》 HANA-BIの続篇として NASU-BI、 HANA-BIのスピンオフ作品として NIKI-BIなんてのがあります。 なんてことは申し訳ないです 大ウソなんですが、 ウソと言えばあれです、ラストがちょいとウソっぽくなってしまい残念でしたね~ ・・というのもあの少女。 あんな大人になりかけた風の一人前の少女が 普通、あんな砂浜で一人ぽっちで奴凧なんて揚げてますかね アハハ。 しかも、砂浜を横一線に走るわけでもなく 同じところを子犬のようにぐるぐるぐるぐると回ってますかね アハハ。 あそこは悲痛に終わるラストを和らげようとギャグに走っていたと取ったらよいのですかね~ アハハ。 でも、後に ここで一通りレビューを読ませてもらって あの少女の存在について気付いた大馬鹿もんが約一名、自分なんです。 ここ読んで知らされました あの少女は二人にとって本来ならこうして一緒に居たはずなのにって空想で描かれた少女であったんですね それを知った瞬間、自分は一体何を今まで観ていたんだっていう恥ずかしさとともに それ以上に、心を痛めてしまいましたよ 悲しいね~ せめてラストくらいはって気持ちで娘を登場させてファンタジックで綺麗なラストに演出されていたんだね~ などと。それで銃声さえ聞こえてなかったら などと・・・ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-05 21:04:57) |
138.《ネタバレ》 まービックリする程セリフが少ない。出来る限り説明的なセリフを排除し、役者の「表現力」で引っ張る、、、かなり高レベルですね。大胆なカメラはスゴイ…どうやって撮影したんだろ?って思う場面多し。でもなぁ、個人的にバイオレンスな描写が多すぎて苦手です&途中の絵やちょっと大げさな音楽も気にはなりましたね。しかしこの独特の雰囲気は北野監督ならではだとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-10-24 14:35:25) |
137.《ネタバレ》 最初、駐車場の地面に「死ね」と大きな落書きがあって。よくお笑いの世界では「死ね」みたいな過激な言葉が飛び交う場面があって、しかしそういやビートたけしという人、“毒舌家”ではあっても、笑いをとるためにそういう事を言ったりはしない気がするなあ、と。何でかと言うと、「そりゃツッコミではなくボケの人だからでしょ」と言われりゃ多分その通りだとは思いますが。ただ、そのボケの中にはいつでも自虐性みたいなのがあって、何だかこの「死ね」の落書きも、ビートたけしが北野武に要求したツッコミであるような気もしたのですが、まあこれは映画とは関係のない部分における感想。・・・しかし実は映画の方も同じように、「カッコ悪くて不器用なビートたけし」に対し、その姿を徹底的に人目にさらすことを要求する北野武、という対立関係があって、その仮借なさにこそ、カッコ良さなり器用さが感じられる、という面があるようにも思えます。本作、一部に長いセリフもありますが(大杉蓮が喋りにくそうにしてる)、基本的にはセリフは抑えられています。そして、ショットの積み重ねがひとつのシチュエーションを紡ぎ、シチュエーションの積み重ねが、映画の物語を紡いでゆきます。その中には、過激な暴力シーンがあれば、また妙に静かで意表をつく銀行強盗シーンもあります。そしてその物語の流れの中には、物語の情緒を印象付ける美しい風景が挿入されたかと思えば、その流れにふとひっかかるもの(置き忘れられた三輪車であったり、凧揚げの少女であったり)が挿入されたりもします。しかし大きな流れは決して止められない。不発と思った打ち上げ花火が遅れて発射したように、運命の流れは変えられない。・・・ええと。このローマ字書きのタイトルは、何だかヤだなあと、その点は噛みついておきましょう。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-23 17:25:01) |
《改行表示》136.ソナチネを見て、よかったのでこれも見てみた。 さらに洗練されてるし絵もすごい。 見せない見せ方、沈黙に語らせる映像、タケシ独特のユーモラス。 テンポもいい。 お笑い芸人の作った映画でもないし、映画監督が作る映画でもない。 タケシの映画。タケシ、というジャンルの映画。北野さんは、天才。 【ひであき】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-15 17:47:53) |
135.『キッズ・リターン』の次に製作された作品とあって期待したのですが、いやぁこれは期待を上回る見事な作品でした。ヤクザ、殺し、銃、そしてバカヤローの連発。北野映画ど真ん中の作品ですが、じつに静謐な印象を持つのは極めて抑制された台詞と、極めて絵画的で年密に計算されたカメラワークによるものでしょう。序盤、車のボンネットに置かれた弁当もあの位置以外考えられず、西と土建屋の関係を弁当が雄弁に語っています。この映像に付け足す説明は何一つ不要であり、それゆえ台詞など必要ないのです。また中盤および終盤、上空から地上を垂直方向に映し次第にカメラが下降してゆき地面に対して徐々に水平方向を映すカメラワークに鳥肌が立ちました。文章にすると大したことないのですが、実に素晴らしい映像体験でした。唯一の難点は映像が全てを語っているがゆえに久石譲の音楽は登場人物の感情の機微をかき消すようで蛇足に聞こえます。2010年観納めの映画として相応しい大変良質な作品でした 【さめがい】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-02 12:46:00) |
134.《ネタバレ》 役者ビートたけしは雰囲気あって好きです。他の方もご指摘の通り、絵の部分が少々長いと思われたり、そんなすぐ人殺さないでよとか思うけれど、全体的にたけしの世界観を楽しめたように思います。ラストも良い。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-20 08:30:18) |
《改行表示》133.作品を支配する冷たい雰囲気の中で、主人公と奥さんのやりとりは温かみを感じられて心地良さがあった。 ラストシーンは意外性は無いが、音楽が素晴らしく胸が詰まった。絵はよくわからなかった。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-17 00:35:16) |
132.《ネタバレ》 省略といい、海といい逃避行といい、ゴダールみたい。花火とfireworkじゃ全然意味合いが違うのになぁ。かなり大胆なカット割りが味が有る。絵と凧揚げは要らなかったなぁ。前者はくどいし後者はわざとらしい。こういう哀愁はかつて誰も表現できなかった。そういう意味で武の映画は唯一。 それにしても音楽がうるさい。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-10-12 00:40:06) |
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131.元刑事とは思えない倫理観の薄い主人公に共感できず。時々挿入される絵がやや斬新さを与えているものの、暴力描写は相変わらずといった感じ。こういう作品が海外で評価されると、日本のイメージが歪んだ方向に導くのではないかと心配になる。 【きーとん】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-09-27 00:03:39) |
《改行表示》130.《ネタバレ》 絶望的な人生。特に老年に差し掛かった頃、どうしようもなく閉塞的な辛い状況に陥ってしまうのは、まだ20代前半の私も恐怖してしまう。しかしその辛い状況の中にも花火の様にポッと光る安らぎがある。それは花火の様に短く、儚いものかもしれないが……。 時折挿入される暴力描写、それを包み込むコメディタッチの演出と安らぎを感じる夫婦の会話なき会話の対比が美しかった。金獅子賞を受賞した事も頷ける出来なのですが、やや文芸映画よりになり過ぎた気もします。好みの問題ですが、個人的にはもう少しエンタメに寄った映画が好きです。 【民朗】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-07-06 22:01:49) |
129.《ネタバレ》 最後の最後に一言というアイデアのみが先行した感じ。銀行強盗やら殺しやら共感できる点はほとんど無い。北野の絵も使い過ぎでくどい。こういうのが評価されるんだ・・・驚き。北野作品何本か鑑賞しましたが、素人の私には分からんです。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-02-13 15:56:33) |
《改行表示》128.コメディ要素もあるんだけど、全体的に緊張感があって良かったです。 挿入される絵画も良い味出してたと思う。 ベタ褒めするほど面白いわけでは無いが、観てよかったなと思える作品。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-18 22:26:56) |
127.《ネタバレ》 ○武のヤクザ(?)映画では集大成的な作品ではないだろうか。復讐というベタな要素に多少のコメディ、そして今までにはなかった夫婦愛。多くを語らない演出は作品に奥行きをもたらしている。それぞれのキャストの心情がうまく表現されている。○久石譲の音楽は少しうるさい。○にしても、「HANA-BI」と言うタイトル、深いな。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-08-17 11:42:43) |
《改行表示》126.本作はそれまでの北野映画に比べ、非常に解りやすく、暴力描写も抑え気味であるところから、一般的に高い評価を受けながらも、コアな北野映画ファンには「ソナチネ」などよりも評価が低いようだ。 そういう自分も北野映画の大ファンであるが、それ以前に単純ないち映画ファンなので、良い映画なら誰が監督で前作がどんなものであろうと、素直に「良い」と言いたい。 ところどころ暴力的なシーンはあるが、これまでで一番優しいたけしが作品全体を通して描かれている。 映画中のたけし、岸本加世子の仕草ひとつひとつがとても切なく、北野ファンでなくとも充分に感情移入出来ると思う。 岸本加世子の台詞が無い、表情だけで見せる演技は秀逸。 ラストの台詞で思わず涙してしまいました。 特別奇をてらった演出や難解さは全く無いが、美しい雪国、海を背景に描かれる悲しい夫婦愛に、心が揺さぶられるシーンがいくつもあった。 絶望的な旅ながら、2人はとても楽しそう。美しい花火ほど、散り際はとても切ない。 素敵な一本だと思います。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-03-09 06:04:50) |
125.《ネタバレ》 主人公の生活は破綻している。もはや修復できない。いや、修復しようとしていない。その様を積極的に描写する。それが北野映画を通した特徴とも言える。私は徹底的な自分勝手と解釈する。周囲の迷惑を顧みない自分勝手。言い訳めいたものは排除し、淡々とシーンを重ねる。行き過ぎ感のあるバイオレンスも、バイオレンス自体というよりは自分勝手演出の一環。徹底的な自分勝手は常軌を逸した印象を覚えるけど「徹底的にやる」からこそ浮き彫りにされるものもある。この映画の主人公にとっての真実は奥さんとの生活だけ。パートナーだった元刑事との友情と殉職した同僚の奥さんへの悔悟の念はかろうじて忘れていない。それらをピュアなものとして見せたかったのでしょう。だからといって、こんな自暴自棄を肯定する気にはなれないし、共感もできなかった…。途中まで主人公がヤクザと思って観ていたのは私だけ? 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-09-21 23:38:59) |
124.やりすぎ感が漂う一方、人間の不器用なまでの優しさや儚さは、とてもとても伝わってくる。最初はレンタルで見たと思うけど、地上波にしても衛星放送にしても、ほんとよく取り上げられてるよね?それだけ業界で評価が高い証拠?嫌いじゃないけど、よく見るなぁ笑。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-18 03:16:50) |
123.全体に流れる時間が秀逸。水平線を映すシーンはとても絵画的です。 【njld】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-15 16:49:10) |
《改行表示》122.ラストまで退屈でした。 自分にはこの映画の良さが分からない… 【N.Y.L.L】さん [映画館(邦画)] 1点(2008-08-18 20:24:03) |