実録・連合赤軍 あさま山荘への道程のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。3ページ目

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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

[ジツロクレンゴウセキグンアサマサンソウヘノミチ]
2007年上映時間:190分
平均点:6.73 / 10(Review 44人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-03-15)
ドラマ犯罪もの実話もの
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タイトル情報更新(2019-12-20)【イニシャルK】さん
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監督若松孝二
キャスト坂井真紀(女優)遠山美枝子
ARATA(男優)坂口弘
伴杏里(女優)重信房子
中泉英雄(男優)植垣康博
桃生亜希子(女優)持原好子
RIKIYA(男優)金廣志
坂口拓(男優)塩見孝也
高野八誠(男優)加藤能敬
タモト清嵐(男優)加藤元久
佐野史郎(男優)さらぎ徳二
奥貫薫(女優)あさま山荘管理人
大西信満(男優)坂東國男
地曵豪(男優)森恒夫
ウダタカキ(男優)吉野雅邦
光石冨士朗(男優)
原田芳雄ナレーター
脚本若松孝二
音楽ジム・オルーク
製作若松孝二
企画若松孝二
特撮ビル横山(ガン・エフェクト)
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【クチコミ・感想】

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4.多くの日本人に観てほしい作品です。
Yoshiさん [映画館(邦画)] 8点(2008-05-06 21:59:35)
3.《ネタバレ》 60年代から各地に広がった学生運動の経過と、その行き着いた先としての連合赤軍の「山岳ベース事件」と「あさま山荘事件」を中心に映画化した作品。冒頭のテロップにあったとおり、実名での配役を含め、事実に即した構成になっている。ちょうどその年代に生まれた世代の私などは、これらの事件(特に山岳ベースでのリンチ事件)を全く知らなかったが、この作品はそのような世代にもわかるように丁寧に時系列で彼らの軌跡を見せており、まさにあの学生運動という巨大なエネルギーがどのようにして「あさま山荘」に至ったのか、文字どおりその道程を描いている映画である。各役者も体当たりの演技を見せており、見応えのある映像に仕上がっている。エレキギターをフィーチャーした音楽も雰囲気が見事にマッチしている。これまでにこのような作品が作られなかったことを考えると、近年になって永田や坂口らの主犯格(ここではあえてこう表現する)の刑罰が確定したことからも、この事件をようやく「総括」できる時期にさしかかって来たと監督は判断したのだろうか。しかし私個人としては彼らの行動を「総括」することはまだできない。ただ言えることは、いかなる高邁な理想を掲げた組織であっても、大衆の支持(そしてその健全なる監視)を得られず、閉鎖的になった途端、そのエネルギーは外から内に向かうようになり、その理想とは正反対に自己破壊に至ってしまう、という現実だ。これはいかなる組織にも言えることだろう。その意味で、彼らの本当の敵は、体制ではなく、自らが創造した組織(軍)そのものだったのではないだろうか。それゆえに、あさま山荘で加藤弟の「あんたも、あんたも、勇気がなかったんだ!!」との叫び(これがあきらかに脚色だとしても)に、この事件の真実があると若松監督は言いたかったのではないだろうか。しかし、それ以上に、この作品は極めて近い過去に、理想に生き、命がけでその理想を実現しようとした若者たちが確かにいたことを改めて想起されてくれる。かれらの犯した罪に弁護の余地はないとしても、「思いつき」で「なんとなく」人を殺してしまう今の一部の若者を思ったとき、あの時代の若者が、今の若者に「私たちは確かに失敗した。だが、あなたたちは命をかけて悔いない理想があるか」と問いかけているように感じてならない。あっという間の3時間余りを観おえ、平和な街の喧騒を歩きながら、そう思った。
田吾作さん [映画館(邦画)] 8点(2008-05-05 22:21:14)
2.ここに描かれた人々と自分自身との間に明確な線引きは出来ないと理解する人であれば、この映画と何かを共有することが出来るだろう。人は生まれながらにして弱く、それでも他者に競り勝って生き延びることを遺伝子レベルでインプットされた動物である。共産革命という理想の前に、より優位に立とうとして争ったのは彼らが特殊な思想に洗脳されていたからではなく、掲げられた理想がどのようなタイプのものであっても同じことが起こっていたに違いないとわたしは思う。集団というものが宿命的に持っている要素が凝縮され、さまざまな不運の積み重ねによって壮絶な粛清、逃走、自滅への道をひた走って行く。昭和という時代を語る上で、避けて通ることの出来ない日本人の恥ずかしい記録を、若松監督は同じ時代を生きた映画人として、強い使命感から1つ1つフィルムに刻みつけた。自主制作という言葉の響きから連想されるよりもはるかに完成度は高い。その圧倒的なテンションの高さは、3時間10分という長編をかたときも飽きさせず、スクリーンに釘付けにする。学生運動が時代のかいた汗だとしたら、連合赤軍とあさま山荘は掻き崩された汗疹の傷だ。歴史の中で一瞬の点としか捉えられることのないこの事件は、人が人でいる限りたぶんどんな時代、どんな社会でも繰り返される可能性を秘めている。
anemoneさん [映画館(邦画)] 10点(2008-05-02 09:56:25)
1.《ネタバレ》  第20回東京国際映画祭で鑑賞しました。凄い作品でした。上映時間が3時間10分と聞いて、ちょっと長いなと思ってましたが、実際観てみると非常に密度の濃いストーリーに惹きこまれあっという間にラストになっていた感じですね。連合赤軍事件について詳細に描かれているのは勿論のこと、その結成までの流れや時代背景までも触れているので私のようなリアルタイムでは知らない人間でも、非常にわかりやすい作りになっています(用語等は難解なものもありますが)。特にクライマックスの「あさま山荘事件」での山荘内部の状況を描いていて非常に興味深かったですね。
 
 戦後の日本(勿論現在も含む)を総括する意味でも、この作品は多くの人に観てもらいたいです。

 

 
TMさん [映画館(邦画)] 10点(2007-10-26 23:37:24)
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【点数情報】

Review人数 44人
平均点数 6.73点
024.55%
124.55%
200.00%
324.55%
412.27%
536.82%
624.55%
71125.00%
81227.27%
9613.64%
1036.82%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 3.50点 Review4人
4 音楽評価 5.00点 Review3人
5 感泣評価 4.25点 Review4人
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