カビリアの夜のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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カビリアの夜

[カビリアノヨル]
Cabiria[英]/Nights Of Cabiria[米]
(Le Notti di Cabiria)
1957年上映時間:111分
平均点:7.66 / 10(Review 35人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-02-11)【イニシャルK】さん
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監督フェデリコ・フェリーニ
キャストジュリエッタ・マシーナ(女優)娼婦 マリア・"カビリア"・チェカレッリ
フランソワ・ペリエ(男優)会計士 オスカー・ドノフリオ
ドリアン・グレイ(女優)アルベルト・ラツァリの恋人 ジェシー
アメデオ・ナザーリ(男優)アルベルト・ラツァリ
フランカ・マルツィ(女優)ワンダ
中村正[声優]会計士 オスカー・ドノフリオ(日本語吹き替え版【1964年フジテレビ】)
初井言栄娼婦 マリア・"カビリア"・チェカレッリ(日本語吹き替え版【1971年フジテレビ】)
大塚周夫会計士 オスカー・ドノフリオ(日本語吹き替え版【1971年フジテレビ】)
脚本フェデリコ・フェリーニ
エンニオ・フライアーノ
トゥリオ・ピネッリ
ピエル・パオロ・パゾリーニ
音楽ニーノ・ロータ
撮影アルド・トンティ
オテッロ・マルテッリ(追加撮影)(ノンクレジット)
製作ディノ・デ・ラウレンティス
配給ニッポンシネマコーポレーション
美術ブルネッロ・ロンディ(芸術アドバイザー)
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6.《ネタバレ》 フェデリコ・フェリーニは「道」も良い映画だと思うけど、俺はこの映画の方が希望があって好きだ。何よりファーストシーンから一気に引き込まれた。
川原で走る男女の姿をロングショットで捉えた場面。
男がいきなり女を突き落とし、女のカバンを持って逃げていく。
女は男の名前を怒りと絶望の混じる声で叫ぶ。
それを近くで泳いでいた子供と教師たちが助け出す。
逆さにして水を吐かせ、気付いたかと思うとガバッと起きて再び男の名前を叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。歩いて走って歩いて。まだ回復しきれていないのか、倒れ込み抱きかかえられる。
これがカビリアの物語のはじまり。
水に濡れた時のすっぴん姿の方がキレイなのに、何で厚化粧をするのやら。
普段は羽織とダボダボのズボンを着てオバサンのように過ごすカビリア。だが本当はズボンをまくりその脚で男を誘惑する夜の女である。
夢見る女性のカビリアは何度男に騙されようと、何度仲間達に馬鹿にされようともめげない。過去の男を“火葬”してはまた果敢に挑んでいくタフな女性。何度泣かされようが諦めねえ。
音楽を聞いただけでつい踊りだしてしまう陽気さ。
人が集まる祭りよりも、男の心を掴めるか掴めないかが彼女にとっての祭りである。
そんな彼女もイケメン俳優に目の前で“仲直り”するシーンを見せられちゃヘコむか。
哀しげな影、影、影。彼にとって、カビリアも可愛がる犬のようなものだったのだろうか。
ヴァンダの姉さんは本当に良い姉さんだ。
教会に行き神にすがるくらいだ。日本で言えば神社のお参りみたいなもんかな。
だが「道」を見た者なら解る通り、神様とやらが助けてくれるワケが無え。
フェリーの映画には手品師や芸人といった観客を愉しませる人間がよく出てくるが、さしずめカビリアは哀しき道化師なのだろうか。
涙でかすんだメイクが、道化師の涙のように滲む。
催眠が、魔法が溶けた瞬間の彼女の視点。
湖の圧倒的な美しさ、その目の前で怪しい眼光を向けて本性を出す人間の醜さ。
俺がカビリアを好きな理由は、何度フラれてもまた「次はモノにしたる」と笑ってみせる表情をしてくれるからだ。とっても元気の貰える映画です。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 08:05:12)(良:1票)
5.最初の助けてもらっても人に感謝しないカビリア、そして最後の人に微笑むカビリア‥‥その笑顔をわすれないで!!
さん 9点(2003-04-03 12:56:04)(良:1票)
4.《ネタバレ》 カビリアが本当に可愛い。彼女のリアクション一つ一つに自然と表情が緩んでしまう。同じ笑顔でも、一気に現実へと引き戻される「街の灯」とは対照的なラストシーン。あえて楽観的でシンプル、だからこそストレートに人生における教訓を伝えて貰った気がする。
njldさん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-29 01:35:47)
3.《ネタバレ》 映画スターの豪邸で「アタシ電気も水道もちゃんと通ってる家に住んでるのよ」と得意気に話すカビリア。売り子たちや貧しい家族しか知らないカビリアはその価値観でしか物事を捉えることができない。日本では背の小さい娘はもてはやされたりするが、カビリアの背の低さはどこか滑稽で、より悲哀を感じてしまう。彼女を含む群集が神頼みするシーンがあるが、これは正に“苦しいときの神頼み”といった感じで、「どうかご慈悲を~」と喚く姿は見苦しく、都合よく神を利用する姿は信仰の薄っぺらさを感じさせる、フェリーニらしいシーンであった。が、ラストの笑顔を見ると「人生を変えてください」というカビリアの願いは叶えられたのかもしれないとも思う。彼女はあの時何を思ったのだろう。「もう男とか神とか救いを求めたりしない。自分の力で生きていく」かもしれないし、「私は私らしく楽しく生きる」かもしれないが、情けないような悲しいような吹っ切れたような感情だったのだろう。救いなど存在しない庶民のリアルを冷たく暖かく描いたフェリーニ初期の傑作。パゾリーニの参加には驚いた。
stroheimさん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-15 19:03:06)
2.神の慈悲の効果もなく出会った男に次々に捨てられてしまうカビリア やっと掴んだかにみえた恋も現実とはならなかった。
話としては悲しすぎるが映画全体に流れる雰囲気と最後のカビリアの笑顔に救われた気がした。
たましろさん 9点(2003-12-25 16:06:27)
1.完全にカビリアに感情移入させられましたねえ、口が悪く、男にいつも騙されるんだけど、求めているのはお金ではなく、純粋に自分を愛してくれる男だけ。とにかくカビリア演じるジュリエッタ・マシーナが素晴らしい。娼婦仲間同様に、視聴者も彼女の憎めないキャラクターの虜となる。騙されれば騙されるほど、いとおしさが増すカビリア、最後の場面なんて悲しすぎて言葉がでない、でも音楽を演奏する一団が彼女を囲い込み、カビリアに笑顔が戻る。唐突で意味不明なんだけど、このシーンがあるとないとではえらい違い、軽快な音楽だけがカビリアを勇気づける。finのあとリズムに合わせて踊る姿が目に浮かびそうです。
ゆたKINGさん 9点(2003-05-20 23:45:54)
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【点数情報】

Review人数 35人
平均点数 7.66点
000.00%
100.00%
200.00%
325.71%
400.00%
512.86%
6411.43%
7720.00%
81028.57%
9617.14%
10514.29%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 9.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 9.25点 Review4人
4 音楽評価 9.00点 Review2人
5 感泣評価 9.00点 Review4人
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【アカデミー賞 情報】

1957年 30回
外国語映画賞 受賞 

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