雁の寺のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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雁の寺

[ガンノテラ]
1962年上映時間:98分
平均点:7.80 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(1962-01-21)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
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監督川島雄三
助監督湯浅憲明
キャスト若尾文子(女優)桐原里子
木村功(男優)宇田竺道
三島雅夫(男優)北見慈海
高見国一(男優)堀之内慈念
山茶花究(男優)雪州
中村鴈治郎(二代目)(男優)岸本南嶽
菅井きん(女優)おかん
金剛麗子(女優)岸本秀子
西村晃(男優)木田黙堂
伊達三郎(男優)久間平吉
葛木香一(男優)松山竹峯
春日清(男優)石田金之丞
三上哲[男優](男優)田村熊太郎
小柳圭子(女優)久間静子
沖時男(男優)夷川二郎
寺島雄作(男優)桐原伊三郎
石原須磨男(男優)千石喜七
藤川準(男優)久間平三郎
原聖四郎(男優)森承硫
木村玄(男優)笹井南窓
南部彰三(男優)武田海南
越川一(男優)西川幸太
天野一郎(男優)助三
小沢昭一(男優)鷹見邦遠
萬代峰子(女優)桐原たつ
原作水上勉「雁の寺」
脚本川島雄三
舟橋和郎
音楽池野成
撮影村井博
製作永田雅一
企画久保寺生郎
配給大映
美術西岡善信
編集宮田味津三
録音大角正夫
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4.内田吐夢監督の大傑作「飢餓海峡」の原作者でもある水上勉原作の映画化で、監督は「幕末太陽傅」の川島雄三、そんな組み合わせによって作られた文芸作品です。喜劇のイメージの強い川島雄三監督が喜劇でない映画にチャレンジし、そんなこの映画、何と言っても主演の若尾文子の美しさが光ります。もうこれは完全に若尾文子というこの時代の日本を代表する女優の美しさを見る。そんな映画です。そして、そんな若尾文子に対して手を出そうとするあの何ともスケベな坊主役の三島雅夫、本当に何か観ていてゾクゾクっとする映画です。そんなゾクゾク感をまるでヒッチコック映画でも観ているような覗き込むようなカメラアングル、あの不気味な音、そして、三島雅夫演じるスケベ坊主に身体をいじくりまわされた挙句にそれを慈念に見られた若尾文子の「うち、また見られてしもうた」の台詞を言う時のエロティクなこと!作品の舞台にお寺、そして、若尾文子にスケベ坊主ときたひにゃ、それだけで本当にいやらしい。この映画、何だか見れば見る度に好きになっていく。最初は8点にしたけど、何度か見ているうちに今では10点満点に近い9点にしたいぐらいの気持ちになってます。これも間違いない。川島雄三監督、そして、若尾文子の代表的傑作だ!
青観さん [DVD(邦画)] 9点(2005-11-04 22:04:29)(良:2票)
3.《ネタバレ》 何なんだ~、この面白さは!! いや、面白いというより、ものすごい!と叫びたくなるような映画でした。慈念が、出生の過去から逃れてやってきた寺でもアホ坊主にいじめられ、それでも健気に頑張っていくのか・・・と思ったら、心を惑わす里子の存在。だんだんと寺の仕事も任されるようになり、そうなると、あんなアホ坊主のひとりくらいは・・・となるのは当然の展開ですね。不謹慎ながら、これで里子と慈念はめでたしめでたしというブラックな締め括りかと思ったら、いい意味で裏切られました。そんな安っぽい話ではありませんでしたね。ラストの、白黒からカラーへの転換、賛否両論あるでしょうし、自分もあれがいいのか悪いのか理解できませんが、とにかくすごい挑戦だと思います。印象深かったのは、慈念の「トンビはね、ためてますねん」というセリフで心の葛藤を表現するシーンはすごかったです。サスペンス調になった時のカメラワークも斬新だし、なんといっても若尾文子のエロさがハンパないです!特に「また見られてしもた」は、最高でした(笑)
ramoさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-10-22 22:20:56)(良:1票)
2.《ネタバレ》 川島雄三監督と水上勉という組会わせがおもしろい。暗い話なのに、カラリとした空気さえ感じる。川島監督のセンスの良さだと思う。慈念と俗っぽい坊さんたちの対比が効果的。そして何より若尾文子が魅力的。ラストのカラー映像と賑やかな音がモノクロの世界を浮かび上がらせる。川島監督への憧れが増した作品。
ブタノケ2さん [DVD(邦画)] 9点(2009-02-16 00:43:27)(良:1票)
1.《ネタバレ》 <原作未読>あ~ 安心した。やはりこの映画の感想としては「訳がわからない」でいいんだ。特にわからないのは慈念にとって里子がどんな存在であったかということ。仮にも若尾文子主演でありながら、慈念の行動に彼女がどんな影響をもたらしたのか不明瞭。結局、慈念としてはどうなるのが最良だったんだろう? なかなか難しい映画なんだけど、だからつまらないかと言ったらそうじゃない。むしろ慈念という人間が分からない故の面白さがあった、という言い方もできるかな。突然里子が嫌がるような話をしてみたり、鼻息荒く先生に思いをぶつけてみたり、これをどう解釈すべきかという楽しさ。里子さんの「雁が鳴いてる」や、最後の絵にしてもそうだけど、分かるようで分からない感じが絶妙。たまにはこういう映画も良いなー。もう一つ言うなら、これはモノクロで撮って大正解。またカメラワークも素晴らしかった。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-09-24 23:03:58)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 7.80点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5213.33%
6213.33%
716.67%
8426.67%
9426.67%
10213.33%

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