風の電話のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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風の電話

[カゼノデンワ]
2020年上映時間:139分
平均点:5.50 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-01-24)
ドラマ
新規登録(2021-02-10)【あきぴー@武蔵国】さん
タイトル情報更新(2021-03-06)【あきぴー@武蔵国】さん
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監督諏訪敦彦
キャストモトーラ世理奈(女優)ハル
西島秀俊(男優)森尾
西田敏行(男優)今田(特別出演)
三浦友和(男優)公平
渡辺真起子(女優)
山本未來(女優)
占部房子(女優)
池津祥子(女優)
石橋けい(女優)
篠原篤(男優)
脚本狗飼恭子
諏訪敦彦
音楽世武裕子
製作ブロードメディア・スタジオ
電通
テレビ東京
イオンエンターテイメント
朝日新聞社
企画泉英次
プロデューサー泉英次(プロデュース)
制作ブロードメディア・スタジオ
配給ブロードメディア・スタジオ
イオンエンターテイメント(配給協力)
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1.《ネタバレ》  モトーラちゃんの演技は最初「きついわー」と思ったのね。東日本大震災を題材に、一家でただ一人生き延びてしまった少女を演じるには、ちょっと荷が重すぎるんじゃない?って。
 現実としてあの震災はまだまだ生々しい傷をのこしていて、1つの閉じた作品としてパッケージングして昇華してしまうことが正しいとは到底思えないし、モトーラちゃん以外にもお馴染みな顔の役者さん達の作り物なカンジがリアルの重さに対してあまりに無力なんじゃない?とも。

 でも、その作り物、創作の中にどんどん沁みこんで侵食してくる現実が境界を曖昧にして創作が現実に対して抗いきれなくなってゆく、そしてカメラはその過程を捉えてゆく感じでとても不思議なモノを見ている感覚になったのね。
 入管に囚われたクルド人難民のエピソードなどは、もうその殆どがリアルで、その前で役者はただ与えられた役だけが形骸化されて残っているような状態。その状況を前に創作は果たしてどんな希望を与えられるっていうの?

 一人の少女の旅は、今の日本にこびりついたリアルを背景とすることで虚実の狭間を彷徨うの。その世界ではモトーラちゃんの特異な存在感は演技力云々で量ることなど意味がなくなって、こちらはただただ不安定な彼女という存在と時間を共有し、寄り添ってゆくのね。
 そして旅の末に辿り着く風の電話は何かを具体的に救済する訳でも、この物語自体に救済をもたらす訳でもないけれど、そこに少しでも思うところ、感じるものがあるとしたら、今はそれだけでも十分なのかもしれないわ。

 今のこのニッポンに生きる意味を考える、癒しとか救いとかいう判りやすいコトバとは違うモノを探る、そんな時間をくれる映画だと思うの。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2021-04-08 16:28:03)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 5.50点
000.00%
1125.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6250.00%
700.00%
800.00%
9125.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 4.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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