白い馬(1952)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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白い馬(1952)

[シロイウマ]
White Mane: The Wild Horse
(Crin Blanc: Le Cheval Sauvage)
1952年上映時間:40分
平均点:7.25 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画動物ものショート(短編映画)
新規登録(2003-07-26)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2008-08-14)【M・R・サイケデリコン】さん
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監督アルベール・ラモリス
キャストパスカル・ラモリス(男優)
フランソワ・ペリエ(男優)
脚本アルベール・ラモリス
音楽モーリス・ルルー
製作アルベール・ラモリス
動物白い馬
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3.《ネタバレ》 アルベール・ラモリスは「赤い風船」が最高に面白かったが、俺はこの「白い馬」もかなり愉しむ事が出来た。
とにかく馬の凄さを堪能できる一篇だ。
まるでサイレント映画の活劇がそのままトーキーに移ったような作品だった。
白黒の美しい画面の中を、馬たちが時に荒々しく、優美に駆けて行く。
草原を、湿原を、砂漠を、浜辺を走って走って走りまくる。

牧童たちは、野生の馬の美しさに憑りつかれている。
特に野性の馬たちを束ねる白馬の美しさにだ。
まるで西部劇さながらに馬を追い立てる。
人間のために乗馬され、かつての仲間を追う馬たちの心境はどんなものだろうか。
「早く仲間になっちまえよ」とか、それとも「捕まったら俺たちみたいになるぞ早く逃げろ」とか思っているのだろうか。

捕まっても大の大人4人を相手に大暴れの逞しさ。
「!誰が貴様らの奴隷になるものかっ!俺は自由に生きるんだ」とばかりに柵をブチ破り脱走。

後の「花の慶次」における松風である。

船を漕ぐ少年は最初傍観者だが、彼もまた白馬に心を奪われた一人だった。
牧童たちが無理矢理馬を従わせようとしたのに対し、少年は馬に“認められる”まで喰らい付いた。
白馬は少年を認める。印象深いシーンだ。
彼は馬を救うべく匿うが、交流も束の間で手当てしたばかりの身体でまた走り出す。
妹涙目。イチイチ破壊される柵涙目。じいさん爆睡。

ドラムが白馬と牧童たちのチェイスを盛り上げる。
馬同士の喧嘩も凄い。顎で馬の皮膚をむしるようにちぎる。
草むらにかくれた馬の炙り出し、炎の中を駆け抜ける馬と少年。
白馬がウサギを追うシーンが可愛かった。

渇いた土に弾痕のように刻まれる足跡。
いよいよ牧童たちとの追走劇もクライマックスだ。
水面、フラミンゴの群、距離感が掴めないチェイス。

馬は海を泳ぐワケじゃない。脚を動かして海の中を“駆けて”ゆくのだ。何処までも。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-01 01:04:58)
2.《ネタバレ》 鮮烈な印象が残る映像詩。寓話性、象徴性に富み、映像と物語が高度に昇華された好短編。白い馬の気高き精神、他者に屈しない自尊心、野生の剛健さ、躍動する生命力が遺憾なく表現されている。最後の行動は、自由を奪われるくらいなら死を選ぶというような単純な考えではない。少年と馬を衝き動かしたのは、常人では考えもつかぬ、より高みへ進もう、未知の新天地を目指そう、新しい冒険の旅にでようとする開拓精神の表れだと思う。沖に漂う少年と馬は若さと自由のメタファーであり、逃避や自殺などでは決してない。最後は光となって消えた「かもめのジョナサン」と比較されるべきものだ。
◆最後の語り「強くたくましい白い馬は友である少年を素晴らしい土地へと運んでいった。人と馬が仲良く暮らせる国へ」は余計だ。何故少年と馬は沖へ沖へと進んでいったのか、いつか戻ってくるのかなどを想像させて、深い余韻を残すのが常套手法。短編であればなおさらだ。
◆惜しいのは少年パート。少年の内面が見えてこない懸念がある。少年が自尊心の高い白い馬に認められて、強い絆を築く過程がややもすると平坦。少年が何度も捕まえようとしては失敗し、時には怪我をし、時には馬飼達から守ってやるなどの辛労、精神力を見せる場面がもっとほしい。心の成長を見せてほしい。短編で尺が足りず、仕方ないのだが、非常に残念である。少年の弟(妹にみえる)が、三年後に「赤い風船」の主役を演じるとは驚きだ。子供の成長は早いもの。「赤い風船」と同じ主題であることにも驚いた。このごつごつとした現実とは別に、どこかに理想郷が存在すると夢想しているのだろう。そのロマンチシズムに乾杯。監督さん、あなたは詩人だ。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 9点(2012-09-13 19:28:41)
1.《ネタバレ》 オープニングクレジットの背後に映る野生の馬の群れ。全てのスタッフの紹介が終わると、いそいそと野に散っていく。なんか、馬を操っているみたいな感じで、不思議な感じがした(もちろん編集ですが)。
自分がこの映画が好きなのは、馬の精悍な出で立ちはもちろんですが、それを引き立てる自然の無表情な美しさ・・・水面の静けさであったり、荒野の乾いた感じ、生い茂った草むらのざわめきや、海の容赦ない荒々しさ・・・などです。
特に、馬が干潟を駆け抜けるシーンが最高に好き。馬が走るのに丁度いい具合に水が浸っていて、水しぶきを上げながら走り抜けるシーンに妙に感動してしまいました。
この白い馬は、少年になついてじゃれあったりして可愛い面を見せるわけでもなく、どんなときも、怪我をした脚を見てもらう時も、群れのリーダーらしく孤高な姿でいるのがとても良かったと思います。
最後、どこまで走って行ってしまうのだろうか、きっと追っ手を振り切ってくれるだろうと思い見ていたら、とても切ないラストを迎えてしまう。
動物は演技なんか出来ないから、余計に心に響くものがありました。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 9点(2008-11-03 15:18:32)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 7.25点
000.00%
100.00%
200.00%
315.00%
400.00%
515.00%
6210.00%
7630.00%
8735.00%
9315.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 9.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.33点 Review3人
4 音楽評価 9.00点 Review3人
5 感泣評価 9.33点 Review3人
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