カメレオンマンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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カメレオンマン

[カメレオンマン]
Zelig
1983年上映時間:79分
平均点:7.96 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(1984-06-23)
ドラマコメディ
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タイトル情報更新(2019-01-06)【S&S】さん
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監督ウディ・アレン
キャストウディ・アレン(男優)レオナルド・ゼリグ
ミア・ファロー(女優)ユードラ・フレッチャー
ウィリイ・ホルト(男優)ラリー
マイケル・ジェッター(男優)
脚本ウディ・アレン
音楽ディック・ハイマン
撮影ゴードン・ウィリス
製作ロバート・グリーンハット
マイケル・ペイサー(製作補)
製作総指揮チャールズ・H・ジョフィ
ジャック・ロリンズ
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクジョン・キャグリオーネ・Jr
特撮ジョエル・ハイネック(光学処理)
美術メル・ボーン(プロダクション・デザイン)
レスリー・ブルーム(セット装飾)
衣装サント・ロカスト
ジェフリー・カーランド(衣装補)
リチャード・ホーナング(衣装助手)
編集スーザン・E・モース
リチャード・ノード(編集助手)
その他ジュリエット・テイラー(キャスティング)
エズラ・スワードロウ(ユニット・マネージャー)
マイケル・ペイサー(プロダクション・マネージャー)
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8.《ネタバレ》 この作品は、ウディ・アレンが苦手という方、ウディ・アレンが好きだという全ての人に見て貰いたい傑作だ。
偽のドキュメンタリーという語り口から変な映画である。
白黒、1928年のパレードから映画は始まる。1920年代末期の当時を劇中に再現してみせ、ありとあらゆる職業を経て、カメレオンのように“紛れ込んで”しまうウディ・アレンの凄さ。
フィルムでは、あたかも劇中のアレンが実際に生きていたかのように人々が研究対象にし、新聞に載り、遂にはチャールズ・チャップリンやキャロル・ロンバート、マリオン・デイヴィス、ジェームズ・キャグニーにまで“会い”、当時の政治家と混ざり、スピーチまでしてしまうのだ。
何とヒトラーの横で熱いキスまで交わしてしまうアレン。
馬が“いななく”イオンはどうなってんだろう。
よく当時のカメラがあったもんだ。サイレントの早回しやトーキーの滑らかな映像の中を動き続ける。壁を登るシーンは苦労しただろうね。
劇中のアレンは“他人と同化してしまう”男であり、自分のアイデンティティーを求めて笑い、悩み抜く。様々な職業を試すアレンだが、中々自分自身を見出す事はできない。
人間は自分を貫く事よりも、他人と同じ行動を取る事に充足感を得ようとする。
良く言えば分相応、悪く言えば自我が無い。
仲間外れにされた時の恐怖、孤立した時の恐怖・・・人間は一人になる事を怖がる生き物でもある。先祖たちが孤立せず集団で助け合い自然と闘ってきたように、人間の潜在意識もまた仲間を求める。しかし、助け合う事と服従は違う。
服従して自分の言いたい事も言えない、やりたい事もやれないで何が人生だ!そんなつまらない人生なんて何も面白くないよと、この映画は笑いと共に教えてくれる。
医者のミア・フォローという心の支えを得て、同じ失敗を繰り返しながら、その果てに思いがけない“発見”をする。
「人間おかしくなれば何でもできる。大事なのは周りに合わせることでもなく、自分の欠点を無理に責めることでもなく、常に自分自身を主張することでもなく、欠点を含めた自分自身を受け入れること。そしてできれば自分を助けてくれる大切な人がそばにいてくれれば、こんな幸せなことはないだろう。笑った後に心がきれいになっている」
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-27 15:48:04)(良:1票)
7.《ネタバレ》 これは凄い。何が凄いって?見たものと同じ姿に変身出来るなんてある意味、羨ましかったりするし、その変身するものがこれまた面白い。そして、そんな姿を変えられるカメレオンマンについてあれこれと研究するミア・ファローの凄まじい奮闘ぶりを見ているのも面白い。カメレオンマンが病院から逃げ出したり、色んな所に現れてみたり、ヒトラーの演説している所に現れる場面の凄さ、とにかく面白い。笑える。ウディ・アレンの映画でこの映画が一番好きです。
青観さん [DVD(字幕)] 9点(2012-02-06 22:03:39)
6.《ネタバレ》 こんな映画があったのか、と思えるぐらいに映画の枠組みをぶち壊した映画。なんといっても「周囲の人と完全に同化してしまう男の”偽”ドキュメンタリー」ですから。

映像が差し込まれてヒトラーやチャップリンと共演してたり、明らかにおかしな内容をクソ真面目にドキュメントしてたりと、ここまではっちゃけてしまえばもうなんでもありの世界。

ところで、スーザン・ソンダクとかよく出てくれたなぁ。ああいう人が出てるとホントのドキュメントっぽい。黙って深夜にでも流したら絶対誰か騙されるだろう。文句なし
θさん [ビデオ(吹替)] 9点(2009-07-19 23:03:07)
5.傑作の多いアレン監督作品の中でも特に抜群に素晴らしい作品。
素晴らしいアイディアと巧妙な映像と映像に合った音楽の三点が素晴らしいハーモニーを奏でている。
カメレオンマンことゼリグの人生と彼への治療を通してユードラとの交流、彼に関わった人のインタヴューをユーモアたっぷりにドキュメントスタイルで描きながらも、その奥には人間の誰もが抱える悩みとファシズムの脅威と人間の愛が描かれている。
「人に好かれるためには皆と同じでなければならない。人に嫌われたくない。孤立が怖い。」というのは社会に生きている以上、誰でもが抱える回避できない悩みなのかもしれない。
しかし、自己主張がなされず、没個性の社会であれば、ファシズムという大きな波に飲みこまれた場合、対抗する手段を持ち得なくなるのではないかという危険性を描いていると思う。
自己主張の大切さを描きつつも、その中でも自説を曲げない頑固さは問題だろうと描いているし、たとえ個性が低俗であったとしても、それであっても一つの個性ではないかと描かれている気がする。
欲を言えば、ドイツからユードラがゼリグを救うシーンやゼリグのドイツから飛行機での脱出シーンやその後の二人などがさらりと描きすぎているとは思うが、予算的なところがあるのだろうな。
映画の中の映画である「チェンジングマン」のミアファロー役がとんでもない美人なのが結構ツボに嵌まる。
六本木ソルジャーさん [ビデオ(吹替)] 9点(2005-04-04 01:00:52)
4.脚本のアイデアと映像マジックで言えばこれはもう素晴らしくて、傑作と言ってもいいのではないか。
本物の映像に紛れ込んだりしてるが、その自然さはうっかり騙されても不思議でないくらい違和感がない。
この映像は確かにフォレストガンプより先んじてるし、こちらのほうがより賞賛されてもいいと思う。
徹底的にドキュメンタリーっぽく凝った作りが他にはない面白さ。
周りの環境に同化するあまり自分自身を失ってしまうというゼリクは自分を取り戻してからこう言う。
「自分自身になることだ。ここは自由の国アメリカだ」
アメリカに移住してくる人々はこの土地に順応して溶け込んでいかなくてはならないが、同化するあまり自分自身まで失ってしまってはいけないとのメッセージも込められている。
ウーン、、こういうとっぴな発想をするところが常人とはケタが違う。
最近見た数本だけでもアレンが天才的な映画人と言われるのがよく分かった。
キリコさん 9点(2004-06-13 00:08:05)
3. ウディ・アレンはあんまり好きじゃないけど、これと、「ボギー俺も男だ」は別。彼の持つ弱弱しさやいかがわしさを逆手にとると、こんな面白い映画ができる。フォレストうんたらのモトネタやね、たしかに。字幕版も確かあるはずですよ。
ぽちょむきんさん 9点(2003-09-12 02:49:22)
2.これ、あまり知られていませんがウディ・アレン映画の中ではかなり面白いです(個人的にベスト3には入る!)。モノクロ映像にいかにもなナレーションの声、やたら凝った作りで本当のように見せるドキュメンタリータッチがハマる。まさか本当にレナード・ゼリグなる人物が存在するのでは!?などと勘ぐってしまいます・・・ウ~ム。ヒトラーと競演しているところなんて爆笑必死、とにかく観るべし!
かんたーたさん 9点(2003-08-18 14:08:57)
1.「映画はやっぱりアイデアだよね」とウディ・アレンがしたり顔で微笑えんだ傑作。吹き替え版の批判は公開当時もありましたが、私にとっては子供のころに見た日テレの「木曜スペシャル UFO特集」のようで(吹き替えナレーターも同じ)この作品の「エセドキュメント」が際立っていて逆におもしろかったです。
ももたろうさん 9点(2003-06-06 21:15:31)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 7.96点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
427.14%
513.57%
613.57%
7414.29%
8828.57%
9828.57%
10414.29%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.20点 Review5人
2 ストーリー評価 7.20点 Review5人
3 鑑賞後の後味 7.40点 Review5人
4 音楽評価 8.00点 Review3人
5 感泣評価 7.66点 Review3人
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【アカデミー賞 情報】

1983年 56回
撮影賞ゴードン・ウィリス候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞サント・ロカスト候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1983年 41回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ウディ・アレン候補(ノミネート) 

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