ナビゲーター ある鉄道員の物語のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ナ行
 > ナビゲーター ある鉄道員の物語の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

ナビゲーター ある鉄道員の物語

[ナビゲーターアルテツドウインノモノガタリ]
The Navigators
2001年スペイン
平均点:8.00 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(2004-05-10)【かんたーた】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ケン・ローチ
音楽ジョージ・フェントン
撮影バリー・アクロイド
あらすじ
1990年代はイギリス中部の地方都市。英国鉄の民営化に伴い、この田舎の保線区にも合理化の波がやってきた。鉄道員たちは全員、民営会社へ移籍。やる事は変わらないがルールは変わった。競争原理の導入、作業の外注化、組合の解体…そして、変わるはずのなかった彼らナビゲーターに、少しづつ亀裂が入り始めるのだった…。社会と人、人と社会インフラのデリケートな関係を、切ないペーソスを交えて描く社会派ドラマ。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(9点検索)】[全部]

別のページへ(9点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
1.偽りようのない技術の真実を、ユーモアに包んでソッと差し出す。ジャズがとても心地よかった。
これに10点をつけずにどうする! …て気がするけど、とりあえず9点。

色のバランスがイギリス風にメカニカルな映画だ。画面の中で、常に白と青とオレンジがせめぎ合う。そして白い部分が、クライマックスでは全て闇に。この画面設計の意味がまだわからない。オレンジを赤に変えれば、この3色はユニオンジャックの構成要素。そして赤は血の色だ…ここまでは気付いているんだが。とにかく画面を圧迫する青が圧倒的で、美しい。ちょっとハネケ風の解釈をしたくなるかな。

内容はもう、技術的に足腰の弱っている現代社会の裏側、どうして病巣が広がったかというメカニズムを切り出した「再現ドラマ」だと言っていい。
福知山線の事故に留まらず、佐世保造船の大火災、福井原発・もんじゅの事故、北見のガス漏れ…全て源泉はここにあって、我々は安全な社会に住んでいるわけではなく、安全と報告されている社会に住んでいる事がよくわかる。社会インフラの保全技術はもう崩壊寸前で、あと1世代保てばいい方じゃないだろうか。
ケン・ローチはこの世界同時多発現象の根に、「連帯の崩壊」を置いた。
新人だった頃、とあるシステムに参加した事がある。こいつが10年後に事故った。もう独立して全然違う仕事をしていたが、原因がわかるまで飯が喉を通らなかった。3日くらいだったと思う。以来、人の命を預かるモノをやる時は、納得が行くまで上部組織に噛み付き続けるようになった。もちろん事故があって電話が来たら、何をしていても即座に飛べるよう日々覚悟をしている。でも結局、何かあっても個人にやれる事なんてたかが知れてるのだ。疲労困憊して、いつの間にか人情をなくし、自己保身に走っている自分に気付くのがオチだ。
ローチは人が人でなくなっていく、白が暗黒に塗り込められていく過程を批判的に描いているが、時代はまた巡るだろう。誰もが責任を持っている。それが「仕事」に対してではなく、「社会」に対してだと、再びみんなが気付く日が来るのを信じて、今も生きている。ちょっと愚かになってしまったシステムだが、捨てたもんじゃない。設計を見直せばまだまだイケる。

●追記:
調査不足でした。この映画、凄いわ! 詳しくは小ネタ欄に…。
エスねこさん [映画館(字幕)] 9点(2007-05-18 15:21:56)(良:1票)
別のページへ(9点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 8.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7133.33%
8133.33%
9133.33%
1000.00%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS