カッコーの巣の上でのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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カッコーの巣の上で

[カッコーノスノウエデ]
One Flew Over The Cuckoo's Nest
1975年上映時間:133分
平均点:7.68 / 10(Review 383人) (点数分布表示)
公開開始日(1976-04-03)
ドラマ医学もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-05-19)【イニシャルK】さん
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監督ミロス・フォアマン
キャストジャック・ニコルソン(男優)ランドル・P・マクマーフィ
ルイーズ・フレッチャー(女優)ラチェッド看護師長
ウィル・サンプソン(男優)チーフ
スキャットマン・クロザース(男優)
ブラッド・ドゥーリフ(男優)ビリー
ダニー・デヴィート(男優)マティーニ
クリストファー・ロイド(男優)テイバー
ヴィンセント・スキャベリ(男優)フレドリクソン
アンジェリカ・ヒューストン(女優)(ノンクレジット)
ソウル・ゼインツ(男優)(ノンクレジット)
脚本ボー・ゴールドマン
音楽ジャック・ニッチェ
撮影ハスケル・ウェクスラー
ビル・バトラー〔撮影〕(ノンクレジット)
ウィリアム・A・フレイカー(追加撮影)
ロバート・M・スティーヴンス[撮影](カメラ・オペレーター)
製作マイケル・ダグラス
ソウル・ゼインツ
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術ポール・シルバート(プロダクション・デザイン)
ウェイン・フィッツジェラルド(タイトル・デザイン)
衣装アギー・ゲイラード・ロジャース
編集シェルドン・カーン
リンジー・クリングマン
アーサー・コバーン(編集補佐)
字幕翻訳菊地浩司(NHK)
あらすじ
マクマーフィは病をいつわり、検査目的で、刑務所からオレゴン州立精神病院に入院となる。病棟は、専制的な婦長が管理し、患者は彼女に唯々諾々と従っている。そんな患者達をみたマクマーフィー苛つき、彼らの生気を取り戻させようとするが…。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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68.《ネタバレ》 チェコスロバキアからアメリカへ亡命したミロス・フォアマン監督の大傑作です。監督自身も語っている通り、この精神病棟はチェコそのもの。日課を断じて変えようとしない病棟は管理された社会主義国家の体制を表し、ビリーの自殺や、マクマーフィーが廃人にさせられてしまうという悲劇は、この管理社会のいわゆる「弊害」でしょう。これらの「弊害」を次々と暴き出すこの映画は、一見すれば、管理社会という非人間的な構造に対して、明らかに反体制の様相を呈しています。ただ、マクマーフィーによって、女が連れ込まれ、看守に賄賂を取らせて酒を喰らい、朝まで騒ぎ続けた後の乱れた病棟の惨状はどうでしょうか。管理人を騙し、勝手に船に乗り込み、はしゃぎ回る彼等の行動はどうでしょうか。もちろん、これらにしてみても到底容認できるものではなく、ここに自由主義による「弊害」をも暴き出し、真の自由とは何かを提示していることも見逃してはいけないと思います。管理社会であれ自由社会であれ、社会主義であれ資本主義であれ、どんな国にもどんな世の中にも、必ず制度による「弊害」は存在します。「看護婦長は善を為そうとして悪を為す」とフォアマンは語っていますが、看護婦長にしてみても、マクマーフィーの理解者となり、勤めを全うしようという思いは強かったはずです。すでにシステム化された婦長にとっては病棟の日課は正常であったのです。こちらでは正常者であるものが、あちらでは異常者であったり、異端児が英雄にもなり得るのが現実。それではどうすれば良いのか?この問いに対する一つの答えが、マクマーフィーの「陰でぶつくさ文句たれてるくせに出て行きもしない!」であり、それに感化されたチーフのラストの「逃亡」なのかも知れません。自分が"人間らしく生きられる"社会への「逃亡」は、逃げではなく、あくまでも積極的な行動であって、選択するという自由の行使です。マクマーフィーがついに逃亡できなかったように、この選択するという自由を行使できる人間のいかに少ないことか。その意味では、チーフこそが亡命監督であるフォアマンそのものであるという評はとても共感できます。フォアマンにはもっと多くの映画を撮ってほしいという気もしますが、自分の好きな作品だけを撮っていく寡作の姿勢は実に彼らしいことで好感が持てます。いずれにしても、自分の価値観に大きな影響を与えた忘れられない映画です。
スロウボートさん 10点(2004-03-06 23:12:28)(良:7票)
67.《ネタバレ》 私もごく若い頃の一時期、精神的に変調をきたした事があった。その時私は「自分は精神がおかしくなっているフリをしているんだ」と思い込んでいた。それこそがまさにオカシイ証拠なのに。こういった狂人心理を、とてもよく表している映画だ。そしてあのラスト。ここは、見た時のコンディションや年齢によって、まるで違う解釈が出来る。一番最初に見た時は、マックがいい人に思え、看護婦が憎らしく、チーフの行動に深い友情を感じた。二回目に見た時は、自分の職務を全うしようとする看護婦も、かきまわすマックも、自殺してしまったビリーの弱さも、全てが愚かしく、ただ茫洋とした自分を演じ続け(彼の努力とストレスは並大抵ではなかったはずだ!)、虎視眈々と機会を伺っていたチーフだけが得をしたという事に、自分が置かれている社会の縮図を観るようだった。プロットも役者それぞれの演技も、音楽も構図も素晴らしいこの映画を、数年後三回目に観賞して、自分が今度はどんな感想を持つのかが、とても楽しみな映画でもある。
ともともさん 10点(2003-11-01 21:46:02)(良:7票)
66.《ネタバレ》 あらゆる意味で、その後の私の人生に絶大なる影響を与えた映画。70年代ホラーやパニックブームの中で、娯楽映画の楽しみに浸っていた中学生は、この映画に出会って初めて、世の中にはただ楽しいだけでなく、価値ある映画があることを知る。そして世の中には不条理があること、自分の心で感じ、頭で考えることの自由さ。中学生という多感な年頃にこういう映画に出会ってしまったことはある意味不幸であったような気もするが、とりあえず私はこの後数十年に渡って「正義」という言葉の意味についてクドクドと考え続けることになる。この映画の主人公R.P.マクマーフィは、本当に精神異常者だった「かもしれない」し、あるいは刑務所の強制労働を逃れるために精神異常者を装っていた「かもしれない」。マクマーフィ役を演じたジャック・ニコルソンや監督のミロス・フォアマンも語っているとおり、マクマーフィが精神異常者だったのかどうか、映画は最後まで明らかにしていない。実はそのことがこの映画のテーマなのである。精神異常者である以前にれっきとした犯罪者である彼は、精神病院の「体制」を維持するためにロボトミー手術を受けさせられる。体制の維持は、人間性の剥奪に勝るのか。精神異常であるか、単なる犯罪者であるかという点で、人はその精神の自由を奪われることを判断されて然るべきものなのか。そしてマクマーフィの押し通そうとした「自由」を、異常であると決めつける権利が本当は誰にあるのか。犯罪者であるから抹殺して良い、精神病患者であるから治療しなければならないと考える多数派による「良識」のあり方を、この映画は問題提起の形で描くだけで答えは観客の手にゆだねられている。決して正しくはない主人公の生き方を、異端として排除する多数決社会の価値観は、我々が無意識のうちに選んでいるはずのものであり、それを支えているのが「常識」や「道徳」という名の社会規範である。主人公の行き過ぎた自由を容認するほど社会は優しくはないが、病院側の行過ぎた制裁を支持するには、人々の心は冷たくもない。ただ一方的に自由だけを高らかに歌い上げるのではなく、非常に曖昧かつ必要不可欠な「バランス」そのものに疑問を掲げるこの作品は、多くの人の人生にとって避けて通ることのできないものであると私自身は考えている。
anemoneさん 10点(2003-12-11 23:18:09)(良:6票)
65.《ネタバレ》 東西冷戦の中、東欧で起こった自由獲得への試みは、プラハの春の悲劇のようにソ連の力により封じ込められました。そのチェコから亡命したフォアマン監督の自由に対する特別な気持ちが作り出した傑作です。秩序ある組織としての病院は、ある日、突然のマクマーフィーの出現により、患者たちの押さえられていた欲望や、忘れていた感情が次々と刺激されていきます。それは、患者たちの人間性のめざめとも言えるものですが、しかし、同時に病院の秩序を乱すことにもつながっていきます。そして、度を過ぎる騒ぎに悲劇も起こり、異端児は消し去られます。自由とは、各人がそれぞれの価値観で発言し行動することであり、対立や秩序の乱れは当然の結果なのかもしれません。したがって、組織や体制の維持を優先すれば、自由を制限しなければならないことも当然なのでしょう。最後は、自我に目覚めたチーフだけが、病院を去っていきます。その姿は、まさに自由のない祖国を捨てたフォアマン監督そのものと言えるのかもしれません。
パセリセージさん 10点(2004-02-05 00:32:55)(良:3票)
64.プログラム化された精神病棟は、メタフォリックな意味での現代社会を表している。精神病患者としてボランタリーに日常を封じ込めた人たちが集う静謐な世界。それは、共同体の失われた現代において、一種の非日常的な日常空間でもあるだろう。<大江健三郎の「他人の足」と同じ世界か。> この世界にトリックスターたる存在として、ジャク・ニコルソン演じるマクマーフィが投げ込まれる。彼は、予測不可能な行動を繰り返すことによって、他の精神病患者たちを戸惑わせると同時に大いに惹きつける、外の世界の魅力をプンプンさせる実に人間くさいキャラクターなのだ。この作品の主人公は、精神病棟そのものである。マクマーフィのある種のヒューマニズムによって掻き乱される閉鎖世界。世界は風穴をあけられ、人々はこころを取り戻すかと思われた、が、最終的にマクマーフィの人間性が剥奪されることにより、世界は元の閉鎖状態に戻ってしまう、ように見える。しかし、ここに到って内部の人間チーフの選択が浮かび上がってくるのである。<ある意味でこのチーフこそ、本来的な主人公ではないかとも感じる> チーフは、既に人間性を奪われたマクマーフィの息を止めることによって、彼の幻影を消失させ、世界から跳び出すことを選ぶ。そして、それ以外の者たちは、そのチーフの姿に改めてマクマーフィの幻影を追うのである。この映画の印象的なラストシーンは、僕らに突きつけられた「人間としての可能性」に対する問いだと言えるのではないか。僕にはそう感じられた。断絶した世界の中で、”生きていく”可能性とは、一体どういうことなのか? それは、とても切実な問いである。
onomichiさん 10点(2004-01-03 19:33:47)(良:3票)
63.《ネタバレ》 舞台となっている精神病院は私たちが生きている“社会”の一部を象徴している。社会の中で生きる事は、あらゆるルールに縛られること。でも、ルールは自分たちを守ってくれてもいる。そういう中で「自由に生きる」「自分らしく生きる」ってどういうことなんだろう、という普遍的な問いかけになっている。
「体制と自由」、「集団と個」の問題ですね。

主人公マクマーフィーを演じるジャック・ニコルソンの演技が圧巻。こんな人が身近にいたら、乙女座・A型のわたしゃ耐えられません。秩序を乱す人はノーサンキュー、あああ、そんな乱痴気騒ぎで、その汚れた壁、散らかった床は誰が掃除するのぉぉぉッ!きぃぃぃ~ッ!っとパニックを起してしまいそうです。
それに女の扱いもヒドイ。ちょっとアタマの足りなそうな女の子を、ものすごく都合よく利用しているのが、やや不快。

うん、書いてて思ったけど私は完全にラチェット婦長派の人間でした。マクマーフィーのような男は自分の半径100m以内に近寄ってほしくない。…だからこそ、彼が病院の仲間たちをあれほど魅了しイキイキと再生させていく様子が、妬ましくも許しがたかった婦長の気持ちが分かる。彼女だってちゃんと患者たちのことを考えていると思う。彼らが心穏やかに過ごしてくれるようケアをしていたと思う。ただ、彼女の経験値からは、あのルーティンワークが最善としか考えられなかった。あれが彼女の限界だったってだけ。

脱走するつもりだったマクマーフィーが、ビリーのためにほんの少しだけ出発を先延ばしにしたことが運命を狂わせる。開け放たれた窓のすぐ横で、椅子に座ってボンヤリと考えを巡らせている表情のJ・ニコルソンが素晴らしい。マクマーフィーがマクマーフィーでいられた最後の姿をカメラは不自然なほど長くとらえている。窓の外には自由が待っている。それはもうすぐそこ、目の前にある。彼はあのとき何を思っていたのだろうか。

そして、ラストのカタルシスは言葉では表わせない。心が解放される、というのを実存レベルで実感できる名シーンだ。婦長派の自分も「まいりました」の自由讃歌です。

多くの人に見てほしい名作。
ポッシュさん [DVD(字幕)] 10点(2017-07-23 16:10:57)(良:2票)
62.初見は中学生。正義面して人の心まで意のままに操ろうとする婦長は長年に亘り憎悪の対象でした。何十年振りかの鑑賞でもその点は変わりませんでした。規則破りや無軌道はカッコいい事ではありません。しかし、規則やシステムが人間性が置き去りにされたものであり、管理者が被管理者を見下している世界、小は家族から大は国家まで、は正常ではないと思います。ラストで元の日常に帰った者達と走り去っていくチーフ。行動する事の凄さと難しさを痛感させられます。本作でのめり込んだジャック・ニコルソン。今観ても最高のニコルソンです。

2022.9.27追記
ラチェッド婦長の メディケーション タ~イム 今も耳に残っています。鉄仮面が崩れたシーン 今も目に焼き付いています。
お疲れ様でした。
合掌
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 10点(2007-03-25 02:05:40)(良:2票)
61.言うこと無い。すばらしい作品
膝小僧さん 10点(2004-02-27 23:59:00)(良:1票)(笑:1票)
60.この映画に出会ったとき、私は管理社会に対して大きな疑問を感じていた時期であった。
国家であれ、企業であれ、学校であれ、管理なくして秩序は保たれない。
その必要性を理解し納得しているはずなのだが、何か合点がいかない現実が周りにあった。
企業、学校など、いろいろな組織体系の中で、正しいとされている規律が、決して社会全体から見ると正しいことではなかったりする。
ところが、多くの人々は、自分が置かれている環境でしか通用しない「正しいこと」について、問題意識すら持たない。
そんな、釈然としない実体験が、この映画の中で展開する世界にオーバーラップしたのである。
病院側の、人間性を無視した管理。患者達の、現状に甘んじる消極的な態度。
まるで、現実社会の縮図を見ているような気がした。
冷酷なまでに患者を支配するラチェッド婦長。彼女の心無い一言が、患者ビリーを自殺に追いやった。
憎むべき対象以外の何者でもない。許せるわけがない。
私もマクマーフィ同様、反旗を翻し管理側に立ち向かったことがあった。
チーフのような力強い協力者も現れたが、権力と個人の力の差は大きく、結果は敗退。
組織から排除されたのも、この映画同様である。
ロボトミーを受けずに済んだのは幸運ではあるが。
しかし、二十数年間この映画を観続けてきた今、私は他人を管理する立場にある。
組織運営の為、規則により一人一人の自由を剥奪している。
その結果、管理を厳しくすればするほど、組織の秩序が保たれることを実感している。
ラチェッド婦長こそ、管理の教科書ではないかとも思えてきている。
立場によって「正しいこと」も変わってくる、いや、もともとそんなものは無いのかもしれない。
そして、考える。きっと、秩序を優先させた最たるものは全体主義であり、人権を無視した独裁国家に行き着くのであろう。
自由ばかりを優先させ秩序が崩壊した社会は、それぞれが勝手な行動に走り、安全な生活とは程遠い無法地帯と化すに違いない。
この映画は、私達に何を伝えようとしているのだろうか。
「全体の秩序と個々の自由。二つの反比例する相関関係こそが"人間の愚かさ"の証しであり、
二つを両立させようとする努力こそが"人間の素晴らしさ"の証しである」と、語りかけているように、私は感じるのである。
Gang10さん 10点(2004-02-03 09:42:34)(良:2票)
59.人間が「真に生きる」とはどういうことなのかを考えさせ、何度も色んな観点から楽しめる名作。
直接的に精神病院というある意味特殊な閉鎖社会の特異性と問題点をテーマにしつつ、管理という名の閉塞、秩序を大儀にした異質排除、それらを内包した権力社会の構造を、説教くさくなく描いていて秀逸。
とりわけ、生の躍動感にあふれた前半ジャック・ニコルソンの演技は素晴らしく、結末の残酷さを一層引き立てる。
また、ルイーズ・フレッチャー演じる看護婦の狂気の善人ぶりもお見事と言うほかない。
人間の尊厳が奪われるということは、死ぬよりも恐ろしいことなのだと感じた。
余談ながら日本でも数万の人が受けたと言われるロボトミー手術の発明者にはノーベル医学賞が与えられているそうだ。何が正しいのか結構間違えちゃうんだよね、人間って。などということを考えながら観ると恐ろしさもひとしお。
poppoさん [ビデオ(字幕)] 10点(2003-12-01 11:41:19)(良:2票)
58.《ネタバレ》 テーバーがポイントだね!
kさん 10点(2004-01-23 14:32:14)(笑:1票)
57.素晴らしいレビューの後なので気が引けるが...。精神病者もマクマーフィも規定の枠に収まりきらないアウトローとして,同じように差別され同じ扱いを受けるのを見てショックを受けた。もちろん,その酷さそのものにもショックを受けたのだが,もっとショックだったのは,自分が「人間らしい」マクマーフィをこのような酷い目にあわせるなんて!といつの間にか感じていたことだった。よく考えてみれば,ラチェッド婦長が非人間的,マクマーフィが人間的,と切り分けるとき,私は私の「常識」によってそれを行なっている。しかし,その常識が「規定の枠」となり,今日のマクマーフィを檻に閉じ込めないという保証はどこにもないのだから。私にとって,精神病院は自分の感覚や常識といったものの象徴だ。そして,そこから飛び出すチーフの背中を羨ましく見るのである。
veryautumnさん 10点(2004-01-08 15:30:31)(良:1票)
56.何も映ってないテレビの画面に向かってマクマーフィが、野球の実況を始めるところで、いつも泣いてしまいます。名場面です。他のみなさんは?
ひろみつさん 10点(2003-11-05 01:02:49)(良:1票)
55.間違いなく、私が衝撃を感じた映画ベスト3の一つ・・と思っていたが、よくよく振り返るとベスト1、と言いきれると思う。でもこれだけの演技を披露しながら、その後も怪優ぶりをいかんなく発揮しているジャック・ニコルソン、あなたはこの映画以上に、偉大だ!!!
おばちゃんさん 10点(2003-06-20 20:52:55)(良:1票)
54.《ネタバレ》 ラスト30分で、怒りと悲しみの感情が爆発してしまいました。
今でも、この映画のことを思い出すと、せつなくなります。
まっかさん [DVD(字幕)] 10点(2016-11-27 20:18:32)
53.昔見たときは、わからないところがいくつもあって、さほど良い映画だとは思っていなかったのだが、2度3度と繰り返し見ているうちに、そのすばらしさがわかるようになった。
昔疑問に思っていたのは、チーフがなぜ精神病院に入ったのか、なぜ聾唖者を装うっていたのか、それとラストの行動など。そして最大の謎はタイトルの由来だった。
しかし、カッコーという鳥の習性や繰り返し見ることによって、ほぼ解決できたと思う。
この映画は実に奥行きが深いし、すばらしい。アカデミー賞の多くの部門の賞を得たのも当然だと思う。またこの映画の舞台となった精神病院(カッコーの巣)の問題点は、私たち身近にもたくさんあると思う。それを象徴しているのではなかろうか。
ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 10点(2012-02-18 22:33:15)
52.俳優達の迫真の演技で、何回観ても心打たれ、涙してしまう。

特にビリーの吃音や目で訴える演技は特に素晴らしかった。
全俳優の演技力が素晴らしく、本当に何回観た事か。

かなり昔に見た映画だが、自分の中で本作を越える作品に未だ出会っていません。
文句なしの100点です。
おーるさん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-13 15:37:10)
51.《ネタバレ》 とにかく怖かった。精神病棟という特殊で狭い世界の話のようで、実は現代社会の縮図なのではないかと考えてしまうと、とにかく怖かった。管理社会、管理依存、精神病。独裁(当時はウーマンリブの流れもあるのか看護婦長が強烈)、反抗(テロ)、自殺、洗脳、殺人、そして逃亡…。ロボトミー手術は心情的な洗脳よりもインパクト大で背筋が凍る思いがしたが、管理社会の象徴を「手術」に置き換えた表現は恐怖以外の何でもない。ラストの“チーフ”が幸福を掴んだか否かは知る由も無いし、自由が必ずしも幸福ではない、と言うメッセージとも取れる。そのラストをどう受け止めてよいのかが分からないほど、古い作品ながら現代社会に投石を投げ続けている作品だと思った。
ちゃかさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-10-08 21:58:52)
50.《ネタバレ》 ジャック・ニコルソンの名演技が光った名作。狂気な感じも、ロボトミー後の演技も最高。彼がいなければ他と何も変わらない精神病院に嵐がやってくるわけだが、もし自分が看護婦側だったらこんな患者は真っ先にぶん殴ってただろう。それくらいムカツク野労だが、彼がいたからこそ一言もしゃべらなかったチーフが人間としての力を得られた。マクマーフィーほど狂気ではないが、私も身の回りに変化を与えられる人間になりたい。
超甘味王さん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-28 17:29:14)
49.たぶん、数ある映画の中で私の一番好きなのがこの映画です。ジャックニコルソンは言うまでもないですが、ほぼ無名と言える他の精神病患者の演じる役のリアリティに驚かせられ、また腑抜けとなっている患者が精力をだんだんとつけていく様子にとても感動できます。私は中でも、ジャック・ニコルソンがテレビに写ってもいないのに、さもそこで野球を見ているかのようなジェスチャーをして、皆でバカ騒ぎをしているところがスキです。そしてラストではチーフがジャック・ニコルソンに「Let's go」と言って、「一緒に」ここから飛び出そうとしてるんだと思うと、泣けて泣けてしょうがないです。
SAKURAさん [DVD(字幕)] 10点(2007-02-18 23:17:44)
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【点数情報】

Review人数 383人
平均点数 7.68点
020.52%
110.26%
251.31%
3123.13%
482.09%
5246.27%
6318.09%
76516.97%
88321.67%
98421.93%
106817.75%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.18点 Review16人
2 ストーリー評価 7.92点 Review25人
3 鑑賞後の後味 5.92点 Review27人
4 音楽評価 6.61点 Review13人
5 感泣評価 6.15点 Review13人
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【アカデミー賞 情報】

1975年 48回
作品賞 受賞 
主演男優賞ジャック・ニコルソン受賞 
主演女優賞ルイーズ・フレッチャー受賞 
助演男優賞ブラッド・ドゥーリフ候補(ノミネート) 
監督賞ミロス・フォアマン受賞 
撮影賞ハスケル・ウェクスラー候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジャック・ニッチェ候補(ノミネート) 
脚色賞ボー・ゴールドマン受賞 
編集賞リンジー・クリングマン候補(ノミネート) 
編集賞シェルドン・カーン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1975年 33回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演女優賞(ドラマ部門)ルイーズ・フレッチャー受賞 
主演男優賞(ドラマ部門)ジャック・ニコルソン受賞 
監督賞ミロス・フォアマン受賞 
脚本賞ボー・ゴールドマン受賞 

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