フレンチ・カンカンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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フレンチ・カンカン

[フレンチカンカン]
French Cancan
(Only the French Can)
1954年上映時間:104分
平均点:7.62 / 10(Review 24人) (点数分布表示)
公開開始日(1955-08-26)
ドラマラブストーリーミュージカル音楽ものロマンス
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タイトル情報更新(2022-04-24)【イニシャルK】さん
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監督ジャン・ルノワール
キャストジャン・ギャバン(男優)ダングラール
フランソワーズ・アルヌール(女優)ニニ
マリア・フェリックス(女優)ローラ
フィリップ・クレイ(男優)カジミール
ジャンニ・エスポジート(男優)アレクサンドル殿下
ミシェル・ピッコリ(男優)
シュジー・プリム(女優)
ヴァランティーヌ・テシエ(女優)
エディット・ピアフ(女優)
ガストン・モド(男優)
大塚周夫(日本語吹き替え版【1964年フジテレビ】)
武藤礼子(日本語吹き替え版【1964年フジテレビ】)
翠準子(日本語吹き替え版【1964年フジテレビ】)
森山周一郎(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
上田みゆき(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
中西妙子(日本語吹き替え版【1973年フジテレビ】)
脚本ジャン・ルノワール
音楽ジョルジュ・ヴァン・パリス
撮影ミシェル・ケルベ
クロード・ルノワール
配給ザジフィルムズ
あらすじ
興行師ダングラールはオープン予定のパリ郊外のキャバレー劇場で娼婦の余芸のカンカン・ダンスをプロの芸として披露しようと考える。場末のベリー・ダンサーだったローラはダンサーに選ばれると貴婦人に変身。社交ダンス場でダングラールに採用され、劇場の着工式に正装で臨んだパン屋の若奥さんニニにロシア貴族が一目惚れ。そしてダングラールは野心をかなえてくれるダンサーたちに男としての食指を動かす。フランス映画の巨匠ジャン・ルノワールが印象派絵画の巨匠の父が築いた色彩の世界の動画化に挑戦したラブコメの元祖。
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7.《ネタバレ》 50年以上前の映画とは思えないほどに街も衣装も舞台も今見ても全く色褪せていない美しい色にあふれています。ムーラン・ルージュが完成した時代の華やかさが見事に再現され、楽しさに躍動感に満ちあふれています。ラストの感動的なフレンチ・カンカンのダンスシーンの素晴らしさには表現する言葉が見当たらない。この間、観ている僕は何も考えていなかったかもしれない。ただ画面に釘付けになり感動していた。その素晴らしいフレンチ・カンカンにダンサーと観客が一体になる。観ている僕達はそんな映画の中で歓喜する観客達と感動を共有し1つになる。映画とそれを観る者とがここまで完全に1つとなれる映画にそう出会えるものではない。そんなフレンチ・カンカンのシーンと交互にはさまれるジャン・ギャバンの舞台裏での万感の思いのこもった表情も感動的です。無意識に体が動き出しフレンチ・カンカンのように椅子に座りながら片足を上げはじめ、ついには座っていられなくなり観客席に出てくるのです。その満足げな表情、この一連のジャン・ギャバンの演技も感動的でした。いつまでも終わってほしくなかった。ずっとギャバンや歓喜する観客たちと一緒にフレンチ・カンカンを観ていたかった。一度は映画館で観てみたい映画です。ジャン・ルノワールが祖国フランスに戻って映画を撮る喜びにあふれた大傑作です。
とらやさん [DVD(字幕)] 10点(2009-09-10 21:53:50)(良:1票)
6.《ネタバレ》 自分は映画に関しては素人同然ですが、エラソーな事を言わせてもらうと“良い映画は最初の10分でわかる”と断言したい(その逆もまた然り、ですが・・・)。うまく説明できないけど、最初のギャバンの登場シーンやらローラやら口笛やらが最高に良かった。この映画はここには書き尽くせないくらい見どころが多くて本当に困ってしまうのですが、まず、この映画が有する微妙なコメディの要素に注目。となりのカフェでお茶をしていたカップルは初めからカップルでいたわけではなく“白い女王”をダイナマイトで爆破したときの衝撃がきっかけでくっついてしまい、そのままずっと最後まで一緒にいて、事あるごとに登場するっていうのが、本当にチョットなんだけど微笑ましくて妙に面白いのです。また、ニニとその友達との会話で「芸人って身を任せなきゃダメなのよ。」「初めての人はポーロって決めてたのよ。まだ時間もあるわ。」と言うなり、ポーロのところに駆けていったシーンなんかはふき出しちゃうくらい笑えます。そのすぐ後、ニニがポーロの店に行っておじさんがいないのを確認すると、目配せだけでポーロのことを誘うシーンがありますが、あのシーンに完全にヤラレました!今どき、あんなキュートでロマンティックな誘い方をする女性はいないでしょう。
そして、何と言ってもラストのカンカンシーン。少し前までしょげていたニニの別人のようなあの笑顔にビックリ!これぞプロ魂。プロ根性でしょう。ダンサーの登場シーンのゾクゾクするほどの高揚感もさることながら、これでもかと言わんばかりのカンカンの連続に感動です!このように、映画のクライマックスをきちっと作り、観客を楽しませようとするエンターテイナーとしての心意気に感激しました。
これは、プロのエンターテイナーによるプロのエンターテイナーの映画です。当然10点。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 10点(2008-02-11 13:41:38)(良:1票)
5.いや~もう何て言うのか?素晴らしい!正しく大傑作の名に相応しい映画だ!もうこの映画の中にある見える素晴らしきドラマとジャン・ギャバンをはじめとするフランソワーズ・アルヌールという女優の輝き、本当に観ていて楽しかった。ジャン・ルノワール監督はここでもまた一つの映画的な素晴らしい作品を見せてくれた。もう感謝!感謝!の気持ちでいっぱいになりました。映画全体、本当に美しくまるで絵画の如く、本当に美しい映像で観ていてちっとも飽きない。飽きないどころかずっとずっといつまでも観ていたいそんな気持ちにしてくれたこの映画に感謝の気持ちを込めて文句無しの10点差し上げちゃいます。フレンチ・カンカンを踊るシーンの楽しさときたらたまりません。ラストのハッピーエンドも気分ルンルン!今までどちらかというと苦手だったミュージカルですが、これは本当に楽しいです。フランス映画なのにアメリカ映画でも観ているようなまるでハリウッドの楽しいミュージカル、いやそれ以上の華やかさで楽しくて楽しくて、あぁ~この映画も「大いなる幻影」同様、DVDで欲しいなあ!ジャン・ルノワール監督の映画に外れ無し!この監督の映画もまだまだ観たい。けどあんまり置いてないんだよなあ!
青観さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-29 21:34:52)(良:1票)
4.ルノワール映画によくあるドンチャン騒ぎってほんとに楽しくて観ていて飽きない。ジャン・ギャバンをはじめとする登場人物の絶妙な演技も素晴らしいし、映画全体にルノワールの愛情が溢れている。見せかけではない、本物の映画だ。
たましろさん 10点(2003-12-26 17:51:36)(良:1票)
3.「感情移入できない」とか「主人公の性格が嫌」といった映画批評でよくみられる言葉は、ルノワールの前で全く無効となる。「人にはそれぞれ言い分がある」のだし、そもそも映画って万人が愛する人物像を描かなければならないの?この映画のジャン・ギャバンも相当嫌な奴だ。アルヌールはただの浮気者だし、その恋人も女々しい嫌な野郎だ。ところが、それがぜ~んぶチャラになる素晴らしさ。このカンカンを前にしたら、あなた、もう何の言葉も浮かびません。途中、一度曲が途切れ、アルヌールがポーズを決めた時、「え、もう終わるの?」のため息が観客から一斉にこぼれる。再び音楽が始まると、ほっとした空気が流れる、「ああ、まだ見れるんだ」。そして再び、観客の予想を遙かに超えた踊りが繰り広げられる。もっともっともっとこの踊りを観ていたい。できることなら一生見続けていたい、と思う。しかしエンドマークはやってくる。映画と自分との間に広がる果てしない距離を思い、絶望的になるのはその時だ。
まぶぜたろうさん 10点(2003-12-08 00:50:51)(良:1票)
2.エンターテイメントの傑作。ジャン・ギャバンをはじめ、登場人物が心に残ります。カンカンシーンの踊り子と観客、一人一人の生き生きとした表情を見て胸が熱くなりました。舞台裏で満足そうな笑みを浮かべていたジャン・ギャバン。ルノワール監督も、きっと何処かで同じ笑みを浮かべていた事と思います。
The Grey Heronさん 10点(2003-11-21 21:53:23)(良:1票)
1.芸の厳しさも、恋の厳しさも、そして人生の厳しさも全て、ルノワールは、上質なエンタティメントを通して教えてくれる。観終わった後に思わず"ブラボー"と喝采をあげたくなる映画。
なるせたろうさん 10点(2002-11-26 20:56:05)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 7.62点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4312.50%
500.00%
6520.83%
7312.50%
8416.67%
928.33%
10729.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review3人
2 ストーリー評価 5.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review6人
4 音楽評価 8.33点 Review3人
5 感泣評価 4.50点 Review2人
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