沈黙 ーサイレンスー(2016)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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沈黙 ーサイレンスー(2016)

[チンモクサイレンス]
SILENCE
2016年メキシコ上映時間:159分
平均点:7.09 / 10(Review 57人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-01-21)
公開終了日(2017-08-02)
ドラマ時代劇歴史もの小説の映画化
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タイトル情報更新(2022-12-29)【イニシャルK】さん
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監督マーティン・スコセッシ
キャストアンドリュー・ガーフィールド(男優)セバスチャン・ロドリゴ
リーアム・ニーソン(男優)クリストヴァン・フェレイラ
アダム・ドライバー(男優)フランシス・ガルペ
窪塚洋介(男優)キチジロー
浅野忠信(男優)通辞
塚本晋也(男優)モキチ
小松菜奈(女優)モニカ
イッセー尾形(男優)井上筑後守
加瀬亮(男優)ジュアン
笈田ヨシ(男優)イチゾウ
竹嶋康成(男優)ハク
伊佐山ひろ子(女優)ヒロ
片桐はいり(女優)ツネ
佐藤玲(女優)ヒサ
洞口依子(女優)ナカ
藤原季節(男優)キチタ
大島葉子(女優)キク
菅田俊(男優)侍の首領
SABU(男優)
AKIRA(男優)牢の役人
青木崇高(男優)牢の番人
渡辺哲(男優)牢の番人
高山善廣(男優)大男
黒沢あすか(女優)
中村嘉葎雄(男優)老僧
五頭岳夫(男優)
原作遠藤周作「沈黙」
脚本マーティン・スコセッシ
音楽ハワード・ショア
ランドール・ポスター(監修)
ロビー・ロバートソン(エグゼクティブ・プロデューサー)
撮影ロドリゴ・プリエト
製作マーティン・スコセッシ
ランドール・エメット
バーバラ・デ・フィーナ
アーウィン・ウィンクラー
ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ
製作総指揮ジャンニ・ヌナリ
ローレンス・ベンダー
配給KADOKAWA
美術ダンテ・フェレッティ(プロダクション・デザイン)
衣装ダンテ・フェレッティ
編集セルマ・スクーンメイカー
その他篠田正浩(スペシャル・サンクス)
渡辺謙(スペシャル・サンクス)
あらすじ
ポルトガルのイエズス会に、日本の長崎で布教活動をしていたフェレイラ神父(リーアム・ニーソン)がキリスト教を禁止する幕府に捕まって棄教したとの知らせが入った。尊敬する神父の棄教が信じられない彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は真相を確かめるべく日本へ向かう。彼らは信徒のキチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入するが、日本で彼らが目にしたのは過酷な幕府の弾圧に苦しむ隠れキリシタンと呼ばれる人々だった。棄教を強要する幕府は容赦無く信徒らを弾圧する。苦悩する信徒らを救って欲しいと神に祈る神父たち。しかし、神は沈黙するだけだった。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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5.《ネタバレ》 幕府がキリシタンを弾圧したのには当然に理由がある。一番の理由は西洋の侵略を恐れてのことだろう。当時のカトリック教会は異教徒の奴隷貿易を認めていた。彼らにとって信徒以外は人ではなかったのだ。多くの日本人が奴隷として連れ去られた記録もある。そのような宗教を日本で広められることに幕府が危機感を持つのは理解できないことではない。現在でも、イスラムに関係する紛争やテロが多発して宗教が純粋な信仰の問題だけでなくなっている。そう考えると、この映画で繰り広げられる悲劇は、決して日本側だけが引き起こしたのではないことが理解できる。しかし、少なくともこの映画の信徒らにとっては内なる信仰の問題であることには変わりがない。もう一つ。キチジローの弱さは、違う意味の強さに結びつく柔軟性につながっていることだ。信念や意地を捨てることが生き残るための方策であることを示している。生き延びたキチジローは勝者であるという側面も感じる。原作読後に感じた宗教の意義への問いかけと味わい深い余韻は鑑賞後に同じように感じた。
パセリセージさん [DVD(字幕)] 10点(2019-01-10 21:46:49)
4.《ネタバレ》    
遠藤周作の深淵な思考を、はたして映画で表現できるのか?
そんな不安を抱きながら鑑賞。
結論は、最後の一歩で踏み絵を踏めなかった、かな。
荼毘に付されるロドリゴに持たせた十字架。
原作にはなかった演出で、最後の最後、彼の信仰を安らかしめた。
そうすることで原作が問いかけ続けたことを、分かりやすく表現し、
でも台無しにしたとは思う。


極力、人工的な音や音楽で感情をあおることもなく、
風や波の音、鳥や虫の声、人の讃美歌やうめき声だけで作り上げた演出は見事。
人の弱さや迷いや苦しみや傲慢が、そのまま伝わってきました。
こっちゃんさん [映画館(字幕)] 10点(2017-01-31 20:07:49)(良:1票)
3.《ネタバレ》 ●題材からして明るいはずがない作品を覚悟して鑑賞しました。実際、雰囲気の暗くない場面は、わずかに序盤の本国(ポルトガル?)での会話と隠れキリシタンに初めて出会うシーンくらい。それ以外はず~っと異国で孤独に勝ち目のない戦いを強いられる司祭の苦難が続きます。観ているこちらまで主人公の苦しみ・葛藤がダイレクトに伝わるようで息苦しかったです。●クライマックスで聞こえた「神」の声。本物の神はあくまで沈黙していたのであって、絶望的状況で救われたい主人公の思いが幻を作ったのだと思いました。●ほぼ3時間の長編ですが、長さを感じませんでした。380年ほど前にきっとこんなやりとりがあったのだろうという大変なリアリティがあります。キリスト教や日本の歴史文化に興味のある人が観たら、心に響くのではないでしょうか。傑作です。
次郎丸三郎さん [映画館(字幕)] 10点(2017-01-28 19:06:10)
2.エンドクレジットで流れるのは、自然の音、虫の音。日本人はそれらに風流を感じ情緒を刺激されるが、欧米人などはノイズだといって忌みきらうと聞いたことがある。
本作は感情に訴えかける常套句的な音楽がほぼ皆無のために、ダイナミックな欧米的な映画ではなく、静的で堅実な作品となっている。
そもそもタイトルがサイレンスなのだから自然といえば自然なのだが、このようなわびさびを呈するような映画をよく日本人ではない欧米人監督が撮れたものだと感嘆しきりであった。
内容も内外どちらかに比重を置くことなく公平に描いてるのも素晴らしく、エンターテイメント性を追い求めることなく、深い人間性をえぐり出す実直な作品に仕上がっている。
そして物語の骨子が宗教であるため、否が応でも宗教について考えてしまうが、得てして多くの日本人は宗教の存在を軽んじ忌み嫌う節がある。そのような人はこの映画を観ても、上から目線でしか見れず退屈と疎ましさで嫌になるだろう。
宗教には実に多種多様な要素が含まれており一概に決定論的に語れない複雑さがあるため、ある種のタブーがある。それは相手の宗教観に自分達の宗教観を持って対峙しないこと。当然ながらどちらが正しいなどと決められないからだ。もちろん無宗教も立派なひとつの宗教観だ。
このような扱い難いデリケートな宗教観の対峙をこの映画は避ける事なく真摯に描ききり、この相克が作品にリアルと説得力を生みだしていた。
この映画を見終えたあと、今までに感じた事のない妙な感慨深い気持ちになったのは、ひとえにこの作品の特異性なのだろう。
クロちゃんさん [映画館(字幕)] 10点(2017-01-21 23:42:03)
1.《ネタバレ》 原作は読んでいないどころか、この映画で初めて存在を知りました。監督の名前と大作の匂いを感じて見に行ったのですが、すごい映画をみてしまいました。とにかく重い、暗い映画ではあるものの、考えさせられることの多い内容でした。苦悩の連続や拷問などもあり、もう一度みたいとは思えませんが。いつの日か気が向いたら原作を読んでみたいと思います。
日本の俳優陣たちの好演が非常に印象的(特にイッセー尾形と浅野忠信が印象に残りました)なのもありますが、邦画をみているような気がします。それだけ違和感が少なかったということでしょう(撮影は台湾だったそうですが)。格子の向こう側からのカメラワークなども印象的でした。
ラストのシーン、なぜ妻が茶碗を割ったのかがわからなかったのですが、そういうことだったのか・・・
虫の声と波の音が印象的な映画でした。
jcross18さん [映画館(字幕)] 10点(2017-01-21 22:19:05)
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【点数情報】

Review人数 57人
平均点数 7.09点
011.75%
100.00%
200.00%
311.75%
435.26%
547.02%
6915.79%
71424.56%
81322.81%
9712.28%
1058.77%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
撮影賞ロドリゴ・プリエト候補(ノミネート) 

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