1.《ネタバレ》 う~ん、これは怪作ですな。スタンリー・ドーネン監督は名だたるミュージカルやヘプバーンの「シャレード」を撮った人で、名監督と言っても良いと思うんだけど、これはなんだ? 予算が無かったってことなのか? まず「スター・ウォーズ」もどきのオープニングにビックリする。オマージュなどと言えるほど製作年に隔たりが無いし、真似と言うにはお粗末過ぎる。そして、これまた黒いマスクをしたベイダーもどきが、殺した男になりすまして舞台となる土星の衛星に向かうんだけど、その動機や目的が分からない。実は最後まで観ても分からない。もう面倒なので、その後のストーリーに見られる適当や矛盾や妙なこだわりや意味不明は割愛。まぁ、中身が極端に薄いことは保障します。当時、劇場へ足を運んだ人の目的の大半は先日亡くなられたファラ・フォーセットだったと思うんだけど、その扱いというか、描かれ方も微妙でしたな。お約束の1カットは確かにあったけど、彼女が魅力的に撮られていたかというと、たくさん着替えをしただけという印象。かつてのファンとしては、とても及第点は付けられない。これ、自分の評価基準だと0点になるんだけど、ファラにあまりに申し訳ないのでプラス1点。