1.《ネタバレ》 別の映画の予告に入っていて気になっていた映画。
機体トラブルで墜落不可避。その状態から神業で飛行機を不時着させたパイロット。
世の中で英雄視されるのも束の間。彼には飲酒・ドラッグの疑惑が持ち上がる。
主演はデンゼル・ワシントン。
もう固定観念ができちゃうんですよ。これは面白そうな航空機事故の法廷サスペンスだって。
法廷サスペンス?航空機サスペンス?
いやいや、アル中が立ち直るまでのヒューマンドラマじゃないですか。
これは広告詐欺ですよ。タイトル詐欺ですよ。
アル中が立ち直るまでにどんな努力をするのか。それを描いてくれたらまだ感情移入もしやすかったのですが。主人公のウィップがとにかくクズで救いようがない。
事故自体は確かにウィップのせいではありません。ですが飲酒・ドラッグをしていたのは事実。
そんなウィップを救おうと、周りの人たちは皆救いの手を差し伸べます。
でもその手を払いのけ、口から出るのは暴言の数々。そして皆の信頼を悉く裏切っていきます。
自堕落かつ傍若無人。そんな様子を2時間延々と見せられる。はっきり言って見ていて気持ちが良いものではなかったです。
弁護士が超優秀な人物だったのに、クズな主人公のせいでかたっぱしから台無しにされて不憫で仕方が無かったです。
ウィップが最後、死んだ恋人を悪者にしたくなかったにせよ、突然の自白に呆気にとられてしまいます。
急に息子が父を尊敬しているのもなぜ?
余計な枝葉をそぎ落とし、そーゆーところこそ描くべきなんじゃないでしょうか。