1.《ネタバレ》 どんなテーマだろうが今まで正攻法で撮って来たオリヴァー・ストーンなんですけど、本作では小細工感いっぱいのストーリー・テリングで、「どうした、オリヴァー・ストーン!」と思わず叫びたくなりました。かつて自身が脚本を書いた『スカーフェイス』に『明日に向かって撃て!』を足してごった煮にしたのかと思いきや、終わってみれば『トゥルー・ロマンス』でした、ちゃんちゃん(笑)。こういうテーマだとどうしてもタランティーノと比べてしまうんですけど、やっぱタラには全然かないませんね。なんというか、ケレン味が不足しているというところでしょうか。あとヒロインに魅力が無さ過ぎなのも決定的で、サルマ・ハエックの方がはるかに目立っちゃってます、それにしても彼女ももういい歳なのに相変わらず凄いオッパイですね。“ミドル・エイジ・クライシス”のお二人が最後は美味しいところを持って行っちゃうのですが、やはりベビー・ブーマー世代のオリヴァー・ストーンの「まだまだ若造には負けないぜ!」という雄叫びが聞こえるみたいです。