哀しき獣のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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哀しき獣

[カナシキケモノ]
THE YELLOW SEA
(黄海 황해)
2010年上映時間:140分
平均点:6.54 / 10(Review 13人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-01-07)
バイオレンス
新規登録(2012-01-11)【かんちゃんズッポシ】さん
タイトル情報更新(2012-09-28)【にじばぶ】さん
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監督ナ・ホンジン
キャストハ・ジョンウ(男優)グナム
キム・ユンソク(男優)ミョン・ジョンハク
配給クロックワークス
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3.《ネタバレ》 「チェイサー」のナ・ホンジン監督だけあって、同じような血まみれバイオレンス。
出てくる人間がほとんどクズ。そして、不倫と殺害計画が重なって人間関係が入り込んでいるので、わかりにくくて混乱する。
見終わっても何だか腑に落ちないところもあったのでゆっくり整理していくと、そもそもの事件の原因は大学教授夫妻がダブル不倫をしていたこと。
教授はバス会社経営のヤクザ社長の女に手を出し、教授の妻は銀行員とできていた。
そこでヤクザ社長と妻&銀行員の教授殺害がバッティングするというトンデモ展開。
妻&銀行員の計画は朝鮮族の元締めであるミョンに渡って、金に困っていた主人公グナムが引き受け、ヤクザ社長の計画は教授の運転手を巻き込んで子分たちが実行するというもの。
結局、グナムが実行しようとする直前に、ヤクザ社長側が実行してしまったて、グナムはなんだかんだで社長からもミョンからも命を狙われる。
「チャイサー」で主役だったキム・ユンソクは、今回は悪の親玉。でも韓国映画によくある陰湿で気持ちの悪い悪党ではなく、あっけらかんと下衆すぎて清々しいほどだった。

グナムはとことん哀しい男として描かれる。
朝鮮族として差別され、出稼ぎに行った妻は帰ってこず、教授殺害事件で手助けしようとした教授の妻は殺害の共犯だった。
死んだと思った妻は実は別人で、詐欺師に騙されて葬儀費を取られたりと踏んだり蹴ったり。
ラストで実は妻は生きていてグナムの死んだことを知らずに帰郷するのが、更に哀れさを増している。
ギャンブルの借金から人殺しを請け負うような男だから罰が当たっても当然とはいえ、さすがにちょっと気の毒になるほど。

バイオレンスは真に迫っているが、いろいろ詰め込みすぎたストーリーに無理があって、グナムの妻の失踪と同時に妻と勘違いするような女が殺されていたのも都合が良すぎる。
整合性は度外視して、ただ単に紛らわせて盛り上げようという監督の意図が透けて見えてしまう。
同監督なら「チェイサー」のほうが素直で出来が良い。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 5点(2017-10-22 19:32:59)
2.デビュー作『チェイサー』がいきなりの傑作だったナ・ホンジン監督の第2弾。激しいバイオレンス描写、全体を覆う殺伐とした空気、追われる男の痛々しいドラマ等々、監督は本作でも堂々たる演出力を披露しており、『チェイサー』がまぐれではなかったことを証明してみせています。バイオレンス映画としてはかなり見応えがありました。ただし、DVDの特典としてくっついていた人物相関図を見てもピンとこないほどドラマが複雑であり、このことが観客のテンションを著しく下げる原因となっています。個人的には『インセプション』よりも難解に感じた作品であり、誰が何のために戦っているのかを見失うことが多々ありました。日本人の私でこの状態なのだから、東洋人の顔の区別がつかない欧米の観客であれば、混乱はより増したはずです。本作は20世紀フォックスが製作に協力した初の韓国映画であり、当初より国際マーケットでの展開を意識した企画であったにも関わらず、なぜこのような複雑な内容にしたのかがよくわかりません。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 5点(2012-09-25 00:50:06)
1.《ネタバレ》 2012.1.9鑑賞。ほぼ満員の入り。2作目に「チェイサー」以上を求めてしまうのは酷だろうか。遅々として進まないストーリーに、ぐちゃぐちゃと複雑な人間関係、ポッと出の真犯人。代理殺人に巻き込まれたハ・ジョンウとド悪党のキム・ユンソク。全てが「チェイサー」とは対極の映画だ。派手なカーアクションもこの映画にはなんかそぐわない。斧を使ったアクションが白眉。先日のFRIデーが、北朝鮮漂流船に斧が搭載されてたと報じていて笑えなかった。
かんちゃんズッポシさん [映画館(字幕)] 5点(2012-01-17 00:30:06)
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 6.54点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5323.08%
6430.77%
7430.77%
817.69%
900.00%
1017.69%

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