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モーリタニアン 黒塗りの記録

[モーリタニアンクロヌリノキロク]
The Mauritanian
2021年上映時間:129分
平均点:6.33 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-10-29)
サスペンス法廷もの実話もの
新規登録(2021-11-01)【なたね】さん
タイトル情報更新(2023-06-27)【Сакурай Тосио】さん
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監督ケヴィン・マクドナルド[監督]
キャストジョディ・フォスター(女優)ナンシー・ホランダー
ザッカリー・リーヴァイ(男優)ニール・バックランド
タハール・ラヒム(男優)モハメドゥ・ウルド・スラヒ
ベネディクト・カンバーバッチ(男優)スチュアート・カウチ中佐
撮影アルウィン・H・カックラー
マイケル・カーリン〔美術〕
製作ベネディクト・カンバーバッチ
製作総指揮ロバート・シモンズ〔製作〕
配給キノフィルムズ
衣装アレクサンドラ・バーン
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1.《ネタバレ》 世界を震撼させた米中枢同時多発テロ。その直後にアルカイダとの関係が疑われ、アメリカの情報機関に拘束されたとあるモーリタニア人は、何の裁判も受けることなくキューバのグアンタナモ米軍基地に送られ、そのまま何年も拘束されることになる。しかもその取り調べは過酷な拷問を伴う非人道的なものだった。本作は、そんな理不尽な運命に翻弄されたとある青年の苦難の日々を弁護士と米軍検事双方の視点から見つめた実話ドラマだ。人権派のベテラン弁護士を演じたのは本作でゴールデングローブ賞を受賞したジョディ・フォスター、正義感に燃える米軍将校役には人気俳優ベネディクト・カンバーバッチ。監督は、社会性の強いエンタメを得意とするケビン・マクドナルド。と言う訳で今回鑑賞してみたのだが、正直自分は最後まで嵌まれなかった。一言で表すなら、「ザ・事実の羅列」。過酷な運命に翻弄されながらも決して希望を失わなかったこの一人のモーリタニア人のドラマは確かに凄いと思うのだが、それが映画的な面白さに繋がっているかというと自分は否と言わざるを得なかった。何故なら肝心のこの裁判の過程が何とも分かりにくいのだ。ジョディ・フォスター演じる弁護士が、結局この青年を無罪にしたいのか、それとも不当な拘束を今すぐ止めるように訴えたいのか、あるいはブッシュ大統領をはじめとする政権幹部を訴えたいのか、その目的がいまいち分かりにくい。なので法廷劇としてのカタルシスを最後まで得られることなく、淡々と終わってしまった。また、悪名高いグアンタナモ収容所での主人公の拷問の日々もシュルレアリスム風に描いているのだが、その映像も単純にセンスが感じられず何とも残念。これをもしデビッド・リンチやダーレン・アロノフスキーが撮ったら、悪夢的なイメージが炸裂する強烈なシーンになっていたであろうに。あの時代、テロとの戦いという美名の裏で、こんな理不尽な事実がまかり通っていた。そのことをより多くの人に知ってもらいたいというこの監督の思いには好感が持てるだけに、惜しい。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2022-04-01 01:40:14)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 6.33点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5111.11%
6444.44%
7444.44%
800.00%
900.00%
1000.00%

【ゴールデングローブ賞 情報】

2020年 78回
主演男優賞(ドラマ部門)タハール・ラヒム候補(ノミネート) 
助演女優賞ジョディ・フォスター受賞 

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