2.確かに「ミツバチのささやき」を思い起こさせる、大人には持ち得ない子どもの死生観なども含んだ一人の少女の成長の物語。
仲良しで大好きだった姉が寄宿学校に入るため家を出て行き、両親の関係は複雑で、自身の中でも無意識のうちにも成長していく少女の一時期を描く。病院から脱走した若者を彼女なりに養おうとする行動もその現われか。
フランス映画では同じ年の製作である「ぜんぶフィデルのせい」などとも共通するものを感じる周りの出来事や大人の事情に影響されながらも成長していく少女の姿が可愛らしくも力強く感じられます。